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星の王子さま

『星の王子さま』サン=テグジュペリ (著), ドリアン助川 (翻訳) 皓星社 発売日:2016/12/3 を読みました。 本が好きなのに、有名なのに、読まないままでいる本って、私は意外と沢山あります。 同じ100冊本を読むというのでも、人によって選ぶ100冊は全然違うだろうし、その人が何歳で、どういう考えを持っていて、なにが好きで嫌いで、そういうことからも全然違ってしまうから、同じ人でも人生のある時点で選ぶ100冊はやっぱり全然違うはず。 そう思うとなんだかとっても面白い

    • 緑の哲学 農業革命論: 自然農法 一反百姓のすすめ

      『緑の哲学 農業革命論: 自然農法 一反百姓のすすめ』春秋社 福岡正信著 発売日‏ :‎ 2013/5/21 を読みました。 奇跡のりんごの木村さんも参考にされたということで、自然農法で有名な福岡正信さんの本を読んでみました。 文章を読んでいるだけで、かくしゃくとして説いてくる福岡さんの姿が目に浮かぶようで、正座をして読みたくなるような本でした。 また、木村さんは緑肥といって、土に栄養を与えるために大豆と麦を使っていましたが、福岡さんは巨大(ラヂノ)クローバーというクロ

      • たいせつなこと

        『たいせつなこと』マーガレット・ワイズ ブラウン (著), レナード ワイスガード (イラスト) フレーベル館 発売日 : 2001/9/1 を読みました。 遠い昔にプレゼントされた本を、久しぶりに読み返してみました。 子供の頃から大人になっても、絵本は好きで、仕事の合間に本屋に立ち寄っては絵本を読んでいた時もありました。 たいせつなこと。 私にとって大切なこと。 家族にとって大切なこと。 大切な自分。 大切な家族。 大切なこと。 みんな大切なのに、時々忘れ

        • 路傍の石

          『路傍の石』山本有三著 偕成社文庫 発売日:2002年5月 を読みました。 言わずとしれた有名な本ですが、子供の頃きちんと読んだことがなかったです。 どうしてなのかはわからないですが、聞いたことはもちろんあって、進められたことも何度かあったと記憶しているのですが、ミステリー物とか、ファンタジーが好きだった子供の頃、いがぐり頭の男の子が主人公の泥臭い話は、読んでいて途中で嫌になってしまった可能性は高いです。 意固地でプライドが高く、勉強への志があるけれど、貧しい家に産まれ

        星の王子さま

          君たちはどう生きるか(小説)

          『君たちはどう生きるか』マガジンハウス 吉野源三郎著 発売日 :‎ 2017/8/24 を読みました。 漫画版を踏まえて、小説版も読んでみました。 大きな流れは当然ながら変わらず、漫画の中に出てくるノートや手紙のなかの文言は同じようでしたが、ところどころ変わっているところもあって、違いを楽しむことができました。 長く読まれてきた小説で、書かれた時代もかなり前ですが、今の時代でも変わらないものはたしかにあり、そのことが確認できるという意味でも素晴らしい本だと思います。 私

          君たちはどう生きるか(小説)

          君たちはどう生きるか 

          『漫画 君たちはどう生きるか』 原作:吉野源三郎 漫画:羽賀翔一 マガジンハウス  発売日‏ :‎ 2017/8/24 を読みました。 宮崎駿監督の約10年ぶりの作品ということで話題になっているアニメの原作を漫画化したものです。 この漫画の原作はもう80年も、すごい作品として語り継がれている、ということを、アニメがまだ公開されない時期から何度も聞いていたので、気になっていました。 物語は中学生のコペル君と叔父さんの会話を中心に進み、コペル君が日々出会うこと、考えることを

          君たちはどう生きるか 

          すべては宇宙の采配

          『すべては宇宙の采配』木村秋則著 東邦出版 発売日 ‏:‎ 2009/7/23 を読みました。 奇跡のリンゴの木村さんが書いた本です。 リンゴ作りの話だと思って読んでみたのですが、かなり不思議な話が満載でびっくりしました。 人生のなかで何度も不思議な体験をする方がいますが、木村さんもそういった方々の一人のようです。 いろいろな話が出てきましたが、私はオーブが木村さんの後についていったのを沢山の人がみた、という話がとても面白く、私も体験してみたいと思いました。 真偽の程

          すべては宇宙の采配

          りんごが教えてくれたこと

          『りんごが教えてくれたこと』木村秋則著 日経プレミアシリーズ 新書 発売日 ‏:‎ 2009/5/9 を読みました。 奇跡のリンゴで有名な木村さんの本です。 とあるきっかけで知り合った、生産者さんと消費者を繋ぐサービスをはじめたいと仰る方から、木村さんの話しを聞き、興味を持ったので読んでみました。 私は天然酵母のパンを作るのに、自家製酵母の果物が農薬をたくさん使った普通のスーパーで売られているものだとうまく発酵しないということを感じていました。 なので、本来は皮や芯に酵

          りんごが教えてくれたこと

          モモ

          『モモ』ミヒャエル・エンデ著 ‎ 岩波書店 愛蔵版 (2001/11/12) を読みました。 モモは子供の頃に父の友達が、本が好きな私にと贈ってくれた本です。 子供の時からこれまで、幾度となく読んできました。 今回は久しぶりにまたこの本を読み返してみました。 子供の頃は、この物語が作る不思議な世界の雰囲気が大好きで、本を開けば円形劇場があってモモが居る世界に入っていけるような気がしていました。 なぜだかどんどん時間がなくなって、生活を味わうことができなくなっていく人

          今日、誰のために生きる?

          『今日、誰のために生きる? アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語』ひすいこたろう×SHOGEN著 廣済堂出版 発売日 : ‎2023/10/21 を読みました。 ほんの最近出版された本なのですが、SNSなどで何度も目にして気になっていたので読んでみました。 ひすいこたろうさんのyoutubeは少しだけ観たことがあったのですが、がっつりファンでフォローしてみているという訳ではありませんでした。 話は、ひすいこたろうさんが、たまたまペンキ画家アーティス

          今日、誰のために生きる?

          インド夜想曲

          『インド夜想曲』アントニオ・タブッキ著 白水社 発売日 :‎ 1993/10/20 を読みました。 田口ランディさんが自身のエッセイの中で繰り返し好きだと書いてらっしゃったので、どんな本なのか興味を持ち、手に取りました。 読んでみて、インドってこうなの?!と衝撃を受けました。 街に自分が入っていくような、臭いまでしそうな臨場感があり、同時に情緒あふれる描写が素敵でした。 不思議な世界。 虫や砂や、よごれ、臭いもなにもごちゃまぜで汚らしいものがたくさん出てくるのに、

          インド夜想曲

          土井善晴 一汁一菜の未来

          『土井善晴 一汁一菜の未来 』平凡社 ムック本 発売日 :‎ 2022/3/1 を読みました。 素敵な写真と共に土井先生の一汁一菜の世界を楽しめる本でした。 ひとつひとつの料理が本当に美味しそうで、食材が活き活きとしているのがわかりました。 ちょっと話だけ聞くと、ご飯とお味噌汁だけなんて足りない、と感じますが、このご飯と汁があれば、たしかに満足できそう、と思わせるような、大ぶりなお椀と汁椀にどーんと盛られた一汁一菜の画像がたくさん掲載されていて、見ていて食べたくなりました

          土井善晴 一汁一菜の未来

          一汁一菜でよいという提案

          『一汁一菜でよいという提案』土井善晴著 グラフィック社 発売日 ‏:‎ 2016/10/7を読みました。 たまたまフォローした土井先生のツイッターの呟きがなんだか面白くて心惹かれるな、と思っていました。 そこで、土井先生の本を読んでみようと探してみて手に取った本です。 私は何をどれくらい食べるのか、ということについて、若い時から悩み、本を読んだり勉強したりとしてきました。でも、なにかの理論に沿ったお料理というのは、食材からして揃えるのが大変だったり、日常生活に取り入れる

          一汁一菜でよいという提案

          月夜の散歩

          『月夜の散歩』角田光代著 オレンジページ  発売日 ‏:‎ 2017/11/1 を読みました。 オレンジページでの連載をまとめたエッセイ。 ひとつひとつの話の終わりに頻繁に登場する猫の写真が可愛かったです。 日常を等身大で綴る、そんな感じの話でした。 私は西荻窪のカフェで働いていたことがあるのですが、話を読んでいて、「この街はもしや西荻窪では?」 と思う箇所があり、調べてみたら角田さんは西荻窪が好きで長く住んでいらっしゃるみたいです。 魚屋さん、肉屋さん、八百屋さ

          月夜の散歩

          できればムカつかずに生きたい

          『できればムカつかずに生きたい』田口ランディ著 晶文社 発売日:2000/10/20を読みました。 ランディさんの若い頃の気持ちなどを回想しながら、その時代に起きた事件やご自身のことなどについての考え、意見をまとめたエッセイ。 これが出たのは2000年。私はちょうど就職した頃で、本を読むという気持ちの余裕を全て無くしていた時期でした。 就職してから何年も、仕事関連以外の本を楽しむということができなかったように思います。 でも、今回読んでみて、私はずっと、本を読むのが大

          できればムカつかずに生きたい

          生きててもいいかしら?〜生と死をめぐる対話〜

          田口ランディさんと板橋興宗というお坊さんの対話をまとめた本、『生きててもいいかしら?〜生と死をめぐる対話〜』田口ランディ著、板橋興宗著 東京書籍 発売日 ‏‎ 2008/6/1 を読みました。 板橋興宗さんは、横浜にある大本山総持寺の貫主、曹洞宗の管長を経て、福井の御誕生寺というお寺で修行僧と修行しながら猫の世話をしている変わったお坊さん。 福井に面白いお坊さんがいる、ということを友人から聞いて興味を持ったランディさんが会いに行くところから二人の親交ははじまります。 興

          生きててもいいかしら?〜生と死をめぐる対話〜