モモ
『モモ』ミヒャエル・エンデ著 岩波書店 愛蔵版 (2001/11/12) を読みました。
モモは子供の頃に父の友達が、本が好きな私にと贈ってくれた本です。
子供の時からこれまで、幾度となく読んできました。
今回は久しぶりにまたこの本を読み返してみました。
子供の頃は、この物語が作る不思議な世界の雰囲気が大好きで、本を開けば円形劇場があってモモが居る世界に入っていけるような気がしていました。
なぜだかどんどん時間がなくなって、生活を味わうことができなくなっていく人たちの話は、今読んでも示唆に富んでおり、とても御伽話とは括れない、むしろ耳が痛くなるような内容でした。
モモは学校の読書感想文の推薦図書になっていると聞いたことがあるのですが、子供だけでなく、むしろ今、忙しすぎる大人たちが読んだ方がよい本なのではないかと思いました。
私がこの本を子供の頃からずっと好きだった理由は、「時間の花」の描写が素敵だということと、モモがマイスター・ホラの家で食べる食べ物がとても美味しそうだったこと。
子供の頃は、世界のどこかにこういうところが存在しているような気がして、行ってみたいと思っていました。
今回は少しずつゆっくりと味わうように読みました。
それができた今に感謝したいです。
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