生きててもいいかしら?〜生と死をめぐる対話〜

田口ランディさんと板橋興宗というお坊さんの対話をまとめた本、『生きててもいいかしら?〜生と死をめぐる対話〜』田口ランディ著、板橋興宗著 東京書籍 発売日 ‏‎ 2008/6/1 を読みました。

板橋興宗さんは、横浜にある大本山総持寺の貫主、曹洞宗の管長を経て、福井の御誕生寺というお寺で修行僧と修行しながら猫の世話をしている変わったお坊さん。

福井に面白いお坊さんがいる、ということを友人から聞いて興味を持ったランディさんが会いに行くところから二人の親交ははじまります。

興宗さんはとても偉いお坊さんなのに、少しも構えたところがなくて自然体。
ご自身のことを怠け者だと評し、他人の目がないときちんと生きられない、というようなことをおっしゃっている。

そんな自由で気楽な雰囲気のお坊さんとランディさんが生きるとは、死とは、ということに対して延々と話すという内容でした。

人によってはどんどん重くなってしまいそうな内容なのに、興宗さんの達観した考え、言葉に変換されるとひとつひとつが軽やかで、でもいい加減というのではない、いい塩梅の落ちどころで、さすがだなあと感じました。

御誕生寺は猫寺と呼ばれて保護猫をたくさん飼っているそうで、いつか行ってみたいと思いました。

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