冬のスコットランドの海辺でみつけた植物で元気のでるごはんをつくる - 作って食べる編 【Walking into nature #02】
採集から戻ってきました。
太陽光と植物のエネルギーを食す
植物からのおすそ分けをさっそくいただきます。
ハリエニシダの花のお茶はとても簡単。お湯を注いでしばらく待ちます。
湯気と一緒に、ほんのりとココナッツのような香りが漂ってきます。
薄黄色のお茶ができます。シンプルにこのままでも美味しいですし、ハチミツとレモン果汁を入れると一段と冬にぴったりの飲み物になります。
ハリエニシダの花のコーディアルの作り方はこちらに紹介しています。
次は緑が艶やかで眩しい葉もの。
左からシーラディッシュ、シービーツ、スカビーグラスです。
シーラディッシュとシービーツはしょうがといっしょにさっと炒めて軽くお醤油で味をつけていただきます。
ワサビや大根、カラシナなど、アブラナ科に特徴的なピリッとした辛味があるスカビーグラスはスモークサーモンと一緒に巻き寿司に。
ミツカドネギはニラの代わりとして重宝します。
今回は細かく刻んだミツカドネギににニンジンとマッシュルーム、そしてショウガをたっぷり加えてて野菜餃子にしました。
ニラより香りがマイルドなので、ニンニクも入れるとよりパンチのきいた餃子になるでしょう。
春に作ったミツカドネギのペストソースのレシピをこちらで紹介しています。
外に出て太陽の光を浴びて、冷たい風で心の靄や塵を洗い飛ばしてもらう。冬の海辺という厳しい環境をたくましく生きている、生命力あふれる植物の間を歩き、たくさん深呼吸し、少しおすそ分けしてもらい、料理をして太陽のエネルギーを食べる。この一連の流れは、体と心をすっきりとリセットしてくれます。
植物が教えてくれるたくさんのことのひとつに、レジリエンスがあります。しなやかに、柔軟に、なおかつしっかりと立っていることの大切さ。
うちのねこが教えてくれるのは、今を生きるということ。
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