ハルカ!

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ハルカ!

ゲームと創作活動が大好きなクリエイター見習いです!自分のスキについていろいろ発信し、多くの人とつながりを持てたり自分だけの作品を発表出来たらなと考えています! X(旧Twitter)アカウント:https://x.com/DN_haruka

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  • 吸血鬼と月夜の旅 シリーズまとめ

    現在私がこちらで公開している 『吸血鬼と月夜の旅』シリーズを一気に読めちゃうマガジンとなってます!

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【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第1話-

初めにこの作品はフィクションであり、実際の人物、団体などとは一切関係がありません。 また、この作品には流血、暴力的な表現をはじめとしたグロテスクな描写が多く存在いたします。 そのようなものが苦手な方は、この作品を見ることを推奨しません。 ご了承ください。 ~作品のあらすじ~ かつて自身の故郷、住みかを追われ、一生のうちの長き時を放浪の生活をして暮らしてきた吸血鬼、エルジェベド。  この世界において吸血鬼とは、恐れられ、忌み嫌われ、そして命を狙われる化け物と同義の存在、生きる

    • 【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第14話-

      前回はこちらから↓ 『正義』に生きる者  暗いもやのようなものが、視界いっぱいに広がっている。  先が見えない。 ここがどこであるかを知ろうとしても、そのもやが情報伝達を阻んでくる。 視界も、臭いも、肌の感触さえも不明瞭だ。  唯一問題なく用いることができるのは、聴覚のみ――  「朝だよ」  そうか、ここは夢の中。  だからこんなにも感覚がまともに機能していなかったのか。 そう気付いた何者かは、次第に明るく広がっていく景色に飛び込むように体を起こした。  「朝だよ起

      • 【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第15話-

        前回はこちらから↓ 屋敷の吸血鬼  「確か、こっちの方向でしたよね」  エルジェベドらが旅を続けていると、いつの間にか彼女らは森を抜け、ずいぶんと開けた場所へとやってきた。  地面は獣道から石畳へ、道の両側にも木でできた柵が建てられており、この近くに誰かが住んでいるか、この場所をよく利用していることが感じられた……その情報だけを受け取るのであれば。  実際には、地面の石畳は汚れがはげしいうえにところどころ苔むしており、かなりの長い間まともな手入れがされていないことが見て

        • 【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第13話-

          前回はこちらから↓ 吸血鬼の力  「眷属化の力は、アンタにも使えるのかどうか。 少し気になってな」  老人からの、その質問に対し   「……いや」  数十秒ほどの間を開けた後、エルジェベドは口を開いた。  「どうだろうな。 多分使えるとは思うが、分からん」  「どうしてじゃ?」  「使ったことがないんだ」  表情を大きく変えることもなく、面倒くさそうに、吐き捨てるように答える彼女。 顔には出ていないが、さっきの質問に対し彼女はあまりいい思いをしているようには感じ

        • 固定された記事

        【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第1話-

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        • 吸血鬼と月夜の旅 シリーズまとめ
          11本

        記事

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第12話-

          前回はこちらから↓ ある一夜の攻防  ぼんやりと明かりの灯る小屋。 その中からは何者から複数人の話し声が聞こえる。  何とか耳を澄ませてその声を聞くと、どうやら二、三人ほどの人がそこにいるようだった。 もしかすると、それ以上に誰かが潜んでいる可能性もあるが……  小屋からそれなりにはなれた位置の草むらに潜みながらもその様子を確認しているその男は、いつあそこに居るはずの吸血鬼と出会ってもいいように武器を構える。  「えぇっと……剣は、ここ。 それから銃は——」  がちゃ

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第12話-

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第11話-

          前回はこちらから↓ とある博士の家にて  奇妙な出会いというのは、何と会うのかはもちろんだが、それがいつ、どのようにして起こるのかもわからないものである。  そしてその出会いがお互いに何をもたらし、どのような変化を与えてくれるのかも、その時が来るまで誰も知る由もない――  雲一つない夜空に、立派な三日月が飾られているある夜の日——  エルジェベドらはそんな日も、旅を続けていた。  愛の教団と出会ったあの村からはもうずいぶんと遠く離れた地に来ており、このあたりに何があるの

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第11話-

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第10話-

          前回はこちらから↓ 考え方  「……なんで」  愛の教団の教えが、認められない――  はっきりとそう彼女に言ってのけたロボに対し、ルクシアは信じられないものを見るような目を向ける。  「なんでそんな、ひどいこと言うんですか。 こんなにもいい言葉だったのに、みんなとっても幸せそうだったのに」  それらを全部、否定するようなことを——と、言いかけたところで、言葉が止まる。 何かが胸からこみあげてくるような感覚を必死に胸元で抑え込むような、苦しそうな表情をルクシアは見せて

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第10話-

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第9話-

          前回はこちらから↓ 愛の教団  小屋の中に差し込んできた明るい太陽の光が、エルジェベドらの目覚ましとなった。  外では何羽かの小鳥たちが楽しそうにさえずっており、その声を聞いていると自然に彼女らの視界もはっきりとしたものになる。  「おはよう、お前ら」  ——とは言っても、すでに彼女はほかの二人よりも一足お先に目を覚ましていたようだ。 昨日の夜と同じようにソファに腰掛けながら、上半身のすべてを背もたれに預けくつろいでいる。  「おう、おはよ」  「んぅ……おはようご

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第9話-

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第8話-

          前回はこちらから↓ ある村に誘われて  今は空に月の輝く真夜中。  そしてここは、とある人気のない一本道。  道とは言っても、そこは別に木の柵や石畳などで整備されているわけでも、何かしら看板があってこの先が示されているわけでもない。 多くの人や馬車などがかつてここを通ったのであろう跡が残っているだけだ。  いわば、そこは獣道というものなのだろう。  そんな獣道を、エルジェベドらは歩いていた。  彼女らは皆、真下にずしっと落とした肩で息をし、その一歩一歩は重々しく、何やら

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第8話-

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第7話-

          前回はこちらから↓ 休息:なんてことのない日  これは、彼女らがそれぞれの目的のために続けている長い長い旅の――ちょっとしたある日のことである。  どんな生き物でさえ、たとえ吸血鬼であっても休みなく旅を続けることは、おそらく不可能であろう。 だから、長い旅には休息がつきものだ。  ちょうど今日――森を出て、ルクシアと出会い、例の忌まわしき薬草のはびこる村から去ったあの日から数えておよそ4日目か、エルジェベドらはもう長いこと歩き続けたので一度休もうという話をしていた。

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第7話-

          小説を投稿するなら、マルチ投稿すべき! メリットと気を付けたいことについて

          皆さん、小説書いてますか? 私は書いてます 今日はそんな物書きの皆さんに、 もし小説をネットに投稿するなら、マルチ投稿をした方がいいよ~っていう話をするためにこの記事を書きました 最後まで読んでコメントもぜひ頂けると嬉しいです! マルチ投稿のメリットメリットその1 読者が増える! 非常に単純な話ですが、より多くのところに投稿するということはその分大勢の人に見てもらえる可能性も上がります 今ある小説投稿サイトは、小説家になろう、カクヨム、ハーメルン、アルファポリス、ノベ

          小説を投稿するなら、マルチ投稿すべき! メリットと気を付けたいことについて

          ちょっとしたご報告 -マルチ投稿、はじめました!-

          冷やし中華~♪ は~じ~め……てはないです、ごめんなさい 今回はタイトルにもある通り、 今私が書いている小説を、いくつかのサイトでマルチ投稿始めましたよ~っていうのを中心に近況報告していこうという内容になっています その1、カクヨム始めました! 私のツイッターを見ていただいている方はわかっているとは思いますが (そんな方一人もいないとは思いますが) 現在私がnoteで連載している長編小説、『吸血鬼と月夜の旅』をカクヨムでも掲載することになりました! リンクはこちらから↓

          ちょっとしたご報告 -マルチ投稿、はじめました!-

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第6話-

          前回はこちらから↓ ともに旅を続ける仲間  「大嫌いになったんです。 聖エルフ教会が」  その言葉を聞いて、エルジェベドは顔色を変えた。  無理やり驚いた顔を押しつぶしたかのような、そんな表情になった。  「——っと、いきなりこんなこと言っても伝わりにくいですよね……」  少女は軽くうつむくポーズを見せると、こちらに問いかけるように語りだした。  「お二人は、聖エルフ教会がどのような組織か知っていますか?」  「お前らエルフ族の運営する宗教団体。 一方的に正義を振

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第6話-

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第5話-

          前回はこちらから↓ 新しい出会い  森を抜けた先の、広大な草原。  二人はその片隅にポツンと腰を下ろしていた。  「だいぶ時間がかかったな……もうあの日から何日たった?」  「数えてない」  二人はもうすでにすっかり燃え尽きた様子だ。 一つの大きな目標を達成したことで、気が抜けてしまったのだろう。  ぼんやりと空を眺めながら、エルジェベドはそのまま地面の上に横たわる。 ふかふかの柔らかな新芽が彼女の体をそっと包み込み、優しく受け止める。  一方のロボはというと、先ほど

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 -第5話-

          読みやすいnoteを書くために、気を付けておきたいこと

          noteを初めて1か月弱ほど...... ここを通じて数々の経験を得たような気がします 何度かこのnoteで記事を書き、またいろんな人の記事を見て、 どのように記事を書けば見やすくなるか、いくつか気付いたことがありましたので、今回はそのことについてまとめたいと思います その1:メリハリをつけよう ↑こんな感じです ようはただ本文を書き続けるのではなく、 例えば大見出し、小見出しを設定したり、強調したい部分を適度に太字にしたりして 目立つ部分とそうでない部分を作りましょう

          読みやすいnoteを書くために、気を付けておきたいこと

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 ー第4話ー

          前回はこちらから↓ この森を抜けた先  この森を抜けるための探索の途中で、一本の大木を見つけた。  とても太く、枝葉もしっかりとついており、そして何よりこの近くにあるどの木よりも背が高い。 こういう、いわゆる特別な存在というのはどこにでも一つ二つはいるものなのだろうか。  ロボはその木に手足をかけ、登りだす。  自身の腕よりも太い木の枝に体重を預け、凹凸の激しい木の皮に足の爪をひっかけ、上へ上へと進んでいった。  「どうした?」  下の方から、エルジェベドの声が聞こえ

          【ダークファンタジー】 吸血鬼と月夜の旅 ー第4話ー