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320.理系素人が量子論にハマっている話

理系と聞くと、何が思い浮かぶでしょう。

僕は大学生の頃、文化情報学部という随分特殊な学部に所属していて、文理融合の学部といわれている場で多様な学問を学びました。

文系では認知科学を中心に、心理学や社会科学など幅広い分野を、理系では統計学を中心に、データ分析やコンピュータサイエンスなどを学び、それらを融合させて研究をしていました。

理系?という質問の回答には非常に苦慮するのですが、毎回僕は「理系寄り」という造語で回答しています。

ただ、理系の科目への興味は昔から強く、今の僕が好きな宇宙や科学への好奇心は、だいたい理科で勉強することから始まり、情報を集めて知識を増やしていくといった流れで強まっていました。

そんな僕が最近注目しているのが「量子論」です。

注目している、なんて専門家か何かのように書きましたが、僕はど素人です。

耳にしたことのある方も多いかもしれませんが、量子論は非常に興味深く、世の中の真理を学ぶような分野で、勉強のしがいがあり、一般的な情報はあちこちから仕入れているので、今回はその量子論について書こうと思います。

詳しい人、あまり突っ込まないでくださいね。
なぜこの分野が興味深いのか、そこからの人生観的な学びを書き記します。

世界は確率でできている

そもそも量子論というのは、目に見える現象に反することを唱えている場合が多く、だいたい直感的には否定して理解から離れていきます。

ただ、「実験と観測」がそう告げているのですから、仕方ありません。

代表的な実験は「二重スリット実験」です。

この世界は観測して初めて存在するといえる、という訳の分からないことを非常に端的に表した実験になっています。

そんな訳あるか、という皮肉が有名な「シュレディンガーの猫」です。
毒ガスの入った箱の中にいる猫は、生きている猫と死んでいる猫が同居している。
量子論はこれぐらい意味不明なんだという皮肉が、シュレディンガーの猫という話で例えられているのです。

我々が観測して初めて生きている猫か死んでいる猫が存在している。

これは猫以外にも同じことがいえます。

我々が目にしているものは、目にして初めて存在する。
目にするまでは、この世のすべては確率として存在しているということになります。

こういっても全くピンとこないかもしれませんが、僕も何度もいろんな説明を聞いて理解できるようになってきました。

今生きているこの世界ですら、こんなにも直感に反する一つの真理が広がっているのです。

時間は逆行する

クリストファー・ノーラン監督の名作映画『TENET』はご存知でしょうか。

「時間逆行」をテーマにしたSF作品です。

しかし、SFだからといって夢物語ではなく、現実にも時間が逆行するというのは理論上は可能だとされています。

エントロピーの減少が時間逆行の鍵のようですが、詳しい話は調べてみてください。

量子論、量子力学がまさか時間に関わっているとは思わず、さらに時間が逆行するなんてそもそも理解できない現象が起こり得るということ自体が、量子力学の意味不明さをより物語っているようにも思います。

挑戦すると、同様に直感に反する現象が起こる

直感的に、時間が逆行するわけないし、確率で世の中が存在しているといわれてもそんなことないだろうと思ってしまいます。

今までの常識がある意味邪魔をして、起こっている現象を正しく理解できないのです。

似ている、と感じました。

挑戦するときの感覚と似ているのです。

だいたい、今までやったことないことに取り組もうと思うと現状とのギャップが生まれます。
そして自分が理解できない現象が起こります。

前に進めば進むほど壁が出てきますし、やっとのことで一つわかると今度は次のわからないことがでてきます。

挑戦することは、今の自分じゃなくなろうとしていることなので、今の自分では最初理解できないのです。

頭ではわかるのと、理解することは別物ですから。

このようなことが日常に潜んでいることが面白く、最近量子論についての情報を簡単に収集していました。

すでに30年ほど見てきたこの世界なのに、全然知らない観点で世界はできているかもしれない。

そうした自分の固定観念や常識を打ち破ることが、挑戦においても大事なのかもしれませんね。

日々精進、です。

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