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397.「シュロスバーグの理論」転機を乗り越えるための考え方

「ナンシー・K・シュロスバーグの理論」という理論をご存知でしょうか。

人生の転機と乗り越えるための考え方を説いた理論です。
最近知ったので、簡単な内容の紹介と、それを通じて何が学べるのかを書いてみました。


転機と乗り越えるための「4S」

まず、転機とは大きく以下の二つに分けられるようです。

・ある出来事が起こること⇒イベント
・予期したことが起こらないこと⇒ノンイベント

イベントには、予期していた転機と予期していなかった転機に分かれますが、このように何かが起こるということと、何も起こらなかったという転機がに分けられます。

何も起こらなかった転機とは、「今月は○○のはずだったのに、そうならなかった」という転機です。

そしてそのような転機に見舞われた場合は、以下の四つの変化が伴います。

  1. 役割:人生の役割のうち、どれかがなくなるか、または大きく変化する

  2. 関係:大切な人との関係が強まったり薄れたりする

  3. 日常生活:物事をいつ、どのように行うかが変化する

  4. 自分自身に対する見方:自己概念が影響を受ける

その転機を乗り越えるために、四つのSという項目を意識すると良いそうです。

・Situation(状況)
・Self(自己)
・Support(支援)
・Strategy(戦略)

Situation(状況)は、その転機が自分にとってどんな意味を持つのかを判断すること。

Self(自己)は、自分の感情の動きを把握すること。

Support(支援)は、文字通り第三者からどんな支援が得られるのかということ。

Strategy(戦略)は、上記を整理したうえで有効な手段は何なのかを考えること。

詳細や例は調べればいくらでも出てくるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

出来事が重要なのではない

僕がここで言いたいのは、何も理論を正しく理解することではありません。
そんなことは勉強すればわかる話。

シュロスバーグが強調しているのは、出来事そのものではなく、それをどう受け取るか、それにどう対処していくかということ。

つまり転機自体に何か意味があるのではなく、そのうえで状況や自己、支援を考え戦略を立てることで、転機の意味はいかようにも変えられるということではないかと考えています。

予測していない出来事なんて生きていれば山のように起こります。
それに振り回されるのではなく、自分がどう捉えて対処していくかを考えるほうが、確かに建設的な考え方かもしれません。

転機、出来事の意味は自分でつける。

人は出来事で変わるのではなく、その解釈やその後の行動によって変わるのだということが、この理論の伝えたいことではないかと感じます。

何か大きな転機があった方はぜひ、一度このシュロスバーグの理論を参考に物事を捉えるようにしてみてください。

ほんの少しでも、自分自身が、ひいては人生が、変わるかもしれません。

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