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「人と関わることが苦手」=悪いことなのか

「人付き合いをよくしてほしい」

こんにちは。橋下ハルカです。
私は過去に職場の上司との面談でこのような指摘を受けました。

今回は、人と関わることが苦手=悪いことなのかについて考えてみました。
(読了の目安時間:5分)


はじめに

私は大学生の頃から人付き合いを避けるようになり、今では人と関わることが苦手、さらに言うと「億劫」だと感じています。

それは過去に何か大きなきっかけがあったわけでもなく、人と関わることで生じる小さなストレスや疲労が負担となり、徐々に芽生えた感情です。

ただ、一つ補足をすると、私は人が「嫌い」というわけではなく、人と関わることが「苦手」です。

人と関わることで「結果的に疲れてしまうことが多い」ので苦手、億劫だと感じて一人で過ごす時間を大切にしています。

理想は緊張や気遣いをせずに素の状態で過ごすことです。
人の人生や考え方、様々な価値観に興味があるので、できることなら人ともっと関わりたいと思っていますが、精神と身体が追い付かないんですよね。

企業が求める人材像

冒頭で触れた上司からの「人付き合いをよくしてほしい」という指摘について、上司の言い分も十分理解できます。

実際に企業が求める人材像の代表格として「コミュニケーション能力が高いこと」が挙げられており、仮に私が採用担当だとしても、そのような人材は魅力的だと思います。

しかし、私としては個性を否定して社交的な人材に強制するのではなく、最低限のコミュニケーションを通して完遂した仕事はしっかりと評価すべきだと考えています。

仕事面において、作業スピードが遅い、遅刻が多すぎる、報連相ができていないなどの理由で苦言を呈することは業務に支障が出ますし納得できますが、与えられた仕事を期日までに正確かつ丁寧に完遂していれば、多少人付き合いが苦手でも問題ないのでは?と思います。

そもそも面接で人柄を含めて評価したうえで採用しているわけです。
理解はできるけど「今更そんな指摘されても…」が本音です。

コミュ障もコミュ障なりに努力している

ポケモンのゲームではミント🍀というアイテムを使ってポケモンの性格を自由に変えることができますが、人の性格は簡単に変えることはできません。

私も自分が内向的な性格でコミュ障だと自覚しながら社交的な人間を演じようとした過去がありますが、本来の自分とかけはなれた振る舞いによって多くのストレスと疲労を感じました。

そして迎えた社会人生活1年目。私は希望とやる気に満ち溢れていました。

きっと、社会不適合者だと自覚するどんな人でも、社会人生活1年目は希望とやる気に満ち溢れていたと思います。

しかし、現実は厳しいものでした。
何より、子供の頃から何年もかけて積み重ねた努力の日々を社会で最大限発揮できないことが本当に辛かったです。

仕事を覚えようと意欲を持って取り組んだり、誘われた食事会に参加して周りと良い関係性を築こうと、人付き合いが苦手なりにも頑張っていましたが、それでも会社や社会に適合できずにたくさん悩みました。

人と関わることが苦手なコミュ障も、好きで最初からコミュ障になったわけではありません。コミュ障なりに努力して頑張っている人がいることも分かってほしいと思います。

職場におけるキャラの確立

「大人しい」
「暗い」
「コミュ障」
職場で無理に明るく振る舞うより、こういうキャラを確立して仕事するほうが生きやすいのでは?と思うことがあります。

社会では、一般的には暗い人よりも明るく社交的な人間が好まれます。

しかし、私は上述したような性格が「悪いこと」だとは思いません。
私としてはむしろ親しみやすいです。

そして、どんな性格でも人間味があって面白いし、人によって得意なことも違って面白いと思います。

100人の従業員がいれば100通りの個性があるわけです。
100人全員が「利己的」だと組織としてうまく機能するでしょうか。
100人全員が「大雑把」だと組織としてうまく機能するでしょうか。
100人全員が「感情的」だと組織としてうまく機能するでしょうか。

何事にもバランスは大切です。
個性が尊重され、適材適所の実現が求められると思います。

結論/おわりに

結論としては、人と関わることが苦手=悪いことではないと思います。

著しく業務に支障がない限り社交的な人材に強制する必要はなく、個性が尊重されるべきであり、完遂した仕事に基づいて適正な評価されるべきです。

コミュ障は社会で生きづらく、その苦しみを理解されにくい傾向がありますが、個性を活かして活躍できる居場所はどこかに存在するはずです。

私も適応障害や社交不安障害と診断され、組織に適合できずに社会のレールから外れましたが、自分自身と向き合い、「無理に自分を変えることはしたくない」と改めて思いました。

人間、誰しも苦手なことがあります。理想に現実が追い付かずに苦しい思いもします。でも、現実を受け入れて、ありのままの自分の居場所を見つけていきたいと思います。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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