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理想のコーチ像

私が若かった頃、決して偉そうに話さない先輩がいました。年下の私に対してでも、誤りを認めたり、丁寧に謝ることのできる先輩がいました。後輩と一緒になって考え、助言して下さる先輩がいました。

「自分が先輩の立場になったら、こういう所は真似しよう」その頃に感じたことは、今も大切にしています。いつか、いい先輩、いいコーチになりたい、そう思ったものです。

私がイメージする、いいコーチの姿。それは、ロバート・B・パーカーの小説「初秋」。私立探偵スペンサーを描いたシリーズ物の1つです。

少しネタばれになりますが、簡単に内容を紹介します。

子供の親権争いをしている割に、子供に関心のない両親。その両親を好きになれない少年ポールは、無気力で心を閉ざした感じです。

スペンサーは彼を自然の中に連れていき、身体を鍛え、料理を教え、一緒に家を建てる。スペンサーはこの時、


「自分が知っていることを教え」

「一緒に作業をして」

「成功を経験させる」

ように行動します。そして少年は、自信を持ち、将来に希望を持つようになります。

ポールは、

「自分でコントロールできることに集中する」

「早く大人になる」

「自分を頼りにすることを覚える」

ことに目覚めます。

そして、自立に向かいます。


一緒に仕事をすることになった若い人たちに、「初秋」の中のスペンサーのような態度で接したいと思います。そこには、基本的に、相手を尊重し、
本人が自分の力で成長することを促そうとする姿勢があります。

まだまだ、道半ばですが、スペンサーに少しで近づきたいものです。

スペンサーシリーズ、私は大好きなのですが、特にこの「初秋」は、ハードボイルドでマッチョなイメージのスペンサーの、優しさや精神的な面が感じられる、私のイチオシです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。kindleでも、この記事に似た話を書いたりしています。こちらも併せておススメさせていただきます。



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