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卒業したリピーターさんとランチ&軽く占い

 今日は対面占い時代のリピーターさんで、ほぼ卒業されたKさんとお友達としてランチ、そしてKさんのご要望で軽くカード&モンゴルの骨占い・シャガイで鑑定させていただきました。

Kさんは3年間毎週きてくれた大切なお客様

 実は本日16:30から宝塚花組「二人だけの戦場」のライブ配信があり、少し早く切り上げれば見ることも可能か?、という欲もあったのですが、Kさんとは4ヵ月ぶりで、新しい職場やプライベートでの彼との進捗状況など、きっと話は尽きないはずとすっぱり諦め、スカステの放映を待つことにしました。なんと言っても3年弱、本当に毎週、鑑定に来てくださった大切なお客様だったのですから。

50代というキャリアの下り坂で不安に怯えていたKさん

 企業に勤める大半の会社員にとって、50代はキャリアの下り坂です。子会社への出向、役員定年、リストラなど、逆風にさらされることが多いのです。女性ながら、大学卒業後から40年近く、同じ業界でスペシャリストとしてずっと働いてきたKさんも、最初にお会いした時は子会社に出向中で、能力に見合った仕事が与えられず、将来どうなるのかと不安に怯えながら、ストレス漬けの日々を送っておられました。

希望は本社へ戻って再雇用が終わるまで本社しがみつくこと

 彼女の希望は本社へ戻って定年を迎え、再雇用が終わるまで同じ会社に雇われ続けること。人間関係が悪くても、仕事がなくても、ご本人自身がそれ以外の選択肢があるとは思えなかったのです。コロナ禍でさらに状況が悪化し、アルバイトでも退屈するような消毒液の詰め替えといった屈辱的な仕事を依頼されたり、本当に長い間、いろいろありました。

 数秘術で見ると、Kさんはライフ・パス・ナンバー(人生の行程数)「8」を歩みながら、ディスタニー・ナンバー(運命数)「8」へ向かう方。組織の中で人の力を借りながら、大きな仕事に取り組み、お金とパワーを追求するのが正しい在り方です。性格も男勝りで、30代で離婚されてからはシングルで仕事一筋。たまに会う恋人もどきの男性はいますが、当てにはしていません。

人材バンク登録はチャンスと説得

 そんなKさんに転機が訪れたのは昨年の秋。本社から人材バンクに登録して欲しいと言われたのです。当初、彼女はそんなことをしたら、会社を辞めさせられてしまうと考え、スタッフに会うことを躊躇していました。ですがその時期、運勢は上昇傾向にありました。私は人材バンクに登録しても失うものは何もないこと、もっと条件の良い会社があるなら、転職した方が将来が見えて安定することをわかってもらい、とにかく話を聞くように説得しました。

転職市場は管理職より職人に有利

 というのも、ライターとしてヘッドハンティング会社の取材を何度かしたことがあり、転職先が決まりやすいのは、部長や課長と言った肩書のある人より、例えば製薬会社の薬事部門で厚生労働省へ提出する書類を担当していたとか、法律書専門の出版社の編集者だったとか、「何ができるかはっきりしている、職人的な人」だと聞いていたからです。Kさんは定年間近ではありましたが、ある分野に30年以上の経験があるスペシャリストでした。

人材バンクから紹介された70歳まで働ける会社

 驚いたことに、2週間もしないうちに、人材バンクはKさんに興味を示した中堅企業があるので、社長や役員と面接しないかという話を持ってきました。スタート時点の待遇はそれほどよくありませんでしたが、魅力的だったのは、その会社の定年が65歳で、70歳までの再雇用が保証されていることでした。60歳から70歳まで正社員で働けば年金も上乗せされますし、50年近く正社員で働けば、Kさんの場合、年金だけで十分に生活していけます。そして何よりKさんを救ったのは、自分の専門性を活かせる仕事がオファーされているということでした。

 私はKさんに転職を勧めました。もちろん決めるのは本人ですが、社長や役員と話した感触も良く、転職先はスペシャリストばかり集めているので、平均年齢も高めで、居心地が良いことが想像できたからです。そして、彼女はその会社のある駅に降り立った時、「ここでいい」と思ったそうです。その場所の「気」と合うものを感じたのですね。

危機を乗り越えたら占いから「卒業」すれば良い

 4ヵ月ぶりに会ったKさんはセンスの良いサマースーツに身を包み、すっかり明るく力強いオーラを纏われていました。占い好きのKさんですし、職場でもプライベートでも、全く問題がないわけではありません。ですが、基本的には危機を乗り越え、本来あるべき軌道に乗られてので、私的には「卒業」です。占いはさせていただきましたが、占いなしでも自力で未来を切り拓いていかれることでしょう。

 「行列のできる占い師」「半年先まで予約が取れない占い師」といった言葉をよく聞きますが、そういう占い師のお客様の大半はリピーターかその紹介です。リピーターがいなければ、人気占い師になることは難しいのです。ですが、人は占いを必要とする時期と、そうでない時期があります。幸せになり、人生が安定すると、自然と占いから足が遠のくものです。

 リピーターさんの卒業は寂しくもあるけれど、嬉しいものです。人は1枚カーテンを開けたら、次のカーテンがあるもので、また新たな悩みができたら、ご相談いただけたらと思います。

未来は今の延長線上ではなく、自分で切り拓くもの

 今のKさんを見ていると、あの苦しかった日々はなんだったのかと思うけれど、本当に長い長いどん底の3年間でした。Kさんは良い意味で、今の延長線上に未来があるわけではないと教えてくれたのです。常識で考えれば、定年間近の人を正社員として雇う会社があるとは思えません。でも、彼女は実際に正社員として雇われ、あと10年働くのですから。

 世界も世の中の常識も変わっています。その進化のスピードはAIによって更に早くなるでしょう。なので、昨日の世界や常識にとらわれて、勝手に絶望するのはやめましょう。迷ったり落ち込んだりした時は、占い師のアドバイスを聞いてみるのも良いかもしれません。別に鑑定の結果通りに行動する必要はないのですが、第三者の見方を取り入れると、不思議と冷静になって、自分が何を大切にしたいと思っているのかわかるものです。

 そう、占いは未来を当てるものではなく、未来をつくるものなのですから。

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