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今週の読書録

こんにちは。
今月は雨の日も多く、おうちでの読書タイムが増えました。
週末はお取り寄せグルメに舌鼓、気になる本をひたすら読み進めるという怠惰な週末は最高の贅沢です。

今週は小説、実用書、漫画まで幅広いジャンルの5冊を読了。

黒牢城

米澤穂信さんの『黒牢城』は直木賞受賞をはじめ、
驚異の9冠達成!
史上初!四大ミステリランキング完全制覇!
など、何かと話題に事欠かぬ作品です。

ちょっとシュールな紹介動画もユニーク。

荒木村重といえば、かつて大河ドラマ『軍師官兵衛』で目にした印象くらいで、織田信長に反旗を翻した末に一族が処刑された後も生き残り、利休七哲の1人に数えられるまでとなった茶人。
武士としての活躍はさほど知らない人物でした。

舞台は信長に謀反を起こして、有岡城に立てこもる村重の元に説得に来た黒田官兵衛(当時は小寺)を幽閉するところから始まります。
籠城が長引くにつれて不穏な気配が色濃くなる城内。
人質の暗殺や奇妙な事件の謎解きの一端を担うのが官兵衛です。

既に読了済の方はご存知かもしれませんが、全ての事件は黒幕の手で一つに繋がっているという異色の戦国ミステリー。
歴史好きの方もミステリー好きの方にも楽しめる一冊。

帰蝶

こちらも黒牢城と同時代を扱った諸田玲子さんの『帰蝶』は、美濃の蝮の娘、織田信長の正室、明智光秀の従妹として、戦国時代に生きた帰蝶の人生を描いた作品です。
女性の目線から信長の私生活と本能寺の変を描き切った衝撃作とも称されています。

大河ドラマ『麒麟がくる』でも活躍した帰蝶。
織田信長の正室として名前は有名ではあるものの、当時の男性陣に比較すると謎が多い。
歴史好きであればよく知っている本能寺の変や、織田信長の勢力拡大を配偶者というよりは、ビジネスパートナーのような立ち位置から帰蝶目線で語られます。

三千円の使いかた

原田ひ香さんの『三千円の使いかた』は、以前から気になっていた一冊です。
働けど働けどなかなか昇給しない現役世代、老後を見据えた中高年、年金生活を送る世代。
それぞれの視点から労働やお金、ライフスタイルの価値観が語られます。

登場するエピソードは、フィクションとはいえどいずれも起こりそうなことばかり。
お金を貯めるとはどういうことなのか?についても考えさせられる内容でした。
断捨離中や節約、貯金に興味のある方にもおすすめです。

優秀な人がこっそりやっている仕事のスゴ技75

木部智之さんの『優秀な人がこっそりやっている仕事のスゴ技75』は、このような魅力的なフレーズに魅かれて思わず手に取ったビジネス書。

”誰でも、今すぐ”できる超効率テクニック全公開!
「ラクしてミスなく、速く仕事を片づけたい」すべての人に…

書籍紹介ページより

「仕事のスピードを上げたい」
「ミスをなくして成果を上げたい」

そんなちょっと仕事の効率化に意識が向いた人であれば、気になるキラーワードが並びます。

個人的に特に役立ったのは、以下です。
・外資系でも8割が知らない「秘密」のエクセル技
・マウスは使わない

[HOME]と[End]キーの活用法は早速活躍しています。
ほぼ全ての仕事がPCで完結するリモートワーカーにとっては、時短や効率化に繋がることはもちろん、腱鞘炎のリスク軽減にも繋がるのが魅力的。
今日から使える知識が詰まった一冊でした。

神話裁判

なるほど視点を変えると確かに!と興味を持ったのが、小木とまいさんの『神話裁判』です。
殺人、誘拐、ストーカー…神話の世界は物騒な犯罪であふれています。

主人公の弁護士の元には今日も厄介な事件が持ち込まれます。
1巻はギリシャ神話、2巻は日本神話、いずれも神話の世界では有名人が次々と登場。
デフォルメされたケルベロスは、ハデスが熱心にお世話するのが納得の愛らしさ♡
こじつけでは?!と思えるような理論展開もあるものの、基本はギャグマンガなので気軽に読めます。
最近何か面白いことがないかな?と暇を持て余すことがあれば、おすすめしたい漫画です。


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