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【詩】何度でも

傷ついた瞬間の思い

悔しいほどの剣の先

凍り付いた地面も

漂う言葉も聞きたくない


吹雪の中に放り出されて

前後左右がわからない

何度目かもわからない

いつ春の木陰で草原を見られるのか

歩き続けて何度も遭難している


まただ


あなたが言う前に声に出す

自分でもわからないのに迷子

望んで行く遭難

境界線をどんどん越えて

自分から破滅して

曖昧な境界線を塗りつぶして

地面を真っ黒にする


まただ


理由がわからない

そんなことはない

本当はわかっている

望んで遭難している


あなたにしっかり言ったのを覚えている

同じことになりますと言われて

私はそれに大きく頷いて

わかっていますと答えたのを

それでもあなたは辛抱強く

私に温かい眼差しを送る

それなのに

私はまたきっとわかって

遭難しに行く


最後には必ずあなたが待っている

もう自分から遭難したくない

私の中の暗黒に終止符を打たせて下さい

あなたのその温かい眼差しで

その辛抱強い眼差しで


そして

私にあなたの言葉を聞く耳をください

あなたの止める言葉を聞く





©2022 Haru kuzumi

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