【詩】これから

台風の前の静けさの前で
選択はどれだけ用意されてる

あの時は良かったという言葉は
僕たちの前には用意されてない

無風じゃなくもう風は吹いてる

選択は古いものにすがるじゃなく
新しいものに手を伸ばす

新しいものは捨てて
大地に道を見る

僕たちはあの頃は良かったと言う人と
分かち合えるのだろうか

目の前にあるのは竜巻とともに来る台風

価値観の話はやめたい

価値観は変わるもの

あの日の価値観を示されても

無秩序の中で足かせになるものを
これでもかと乗せられて進む

真ん中はない
行けるところは
上と下なら
どこを選べぼう

たゆたう思いは
十分に重い

今の羅針盤はあてにならない
これからの計測器に
僕たちは人生の何を託そう

わかっているのは
もう僕たちは
過去の価値観を捨て始めてる