【詩】空の道

娘たちが

噴水のまわりを

走り回っている

噴水の水飛沫みずしぶきは日の光に

答えるように

輝きを放って

空くうの模様の中で

銀色に飛ぶ

あれは陽射しの強い

夏の出来事

青と緑の気配は

記憶を鮮明にさせる

シャッターの音は

忙し気で

数えきれない

絵を生み出す

娘たちは孫を連れ

同じことをしている

それは再びみる風情

この世界にある喜びは

数えることができない

これから起こる歓喜は

果てしない

思い返すと夢のように

いい思い出だけが

頭の中を優しくなぞる

自然とくる終わり

それは何かの始まり

渇望や憎悪を置いて

祝福を迎える瞬間とき

優雅で花咲く景色

悩みや苦悩はそこにはない

優しい人々の思い出

感謝の意

永遠にありがとう