ある学生さんの事例をひとつ(2);ちょっと長くなるので小分けに伝えます😊

みなさんこんにちは。E×Wのとら、です。教育と福祉が掛け合あわさったら、なんだかそこまでぎすぎすしないし、もっと互いにいい感じで頼りあえるようになるのになーって思っている今日この頃です。
久しぶり札幌へ仕事でやってきて、「すずし~」を実感しました。やっぱり日本狭しといえども…南北の差は大きい( ´艸`) さてと、暑い地域へ戻りますかね…笑

で、、、、前週の続きです。

『卒論で何もやりたいテーマがありません、見つけられません…』の彼。
「課題をむしろください、なんでもするんで…」といってきた学生くんに、とらさんはなんといったのか?って話を本日しますが。


・・・はい、そうなんです。なんにもなーにんもテーマを決めたくないって。

ま、ただね。

そもそも。そういう研究室じゃないよ、っていう話をしていました。事前に。ゼミ紹介でも、「やりたいことがないと結構このゼミ、きついかもよ~」って。事前に大分伝えていたんですよね。でも、彼はあえてここにきた。他にも課題をたくさんくれるいわば、「学生へ研究の一部をやらせて」「自分は楽して」っていうせんせーなんて、いっぱいいますし…。「便利な学生」なんですよ。なんでもやります、なんていってくれちゃったら…


そう。だったら、最初からここへこなけりゃいいじゃん、ってはなしなんですね。はい。

でも…
彼は、「あえて来た」そうなんですよ。なんでだとおもいますか?

…主体性がない、と簡単に評価することは誰でもできますよね。上記のコメントを見る限りでは。そう、額面通りに受け取ると、そういうこと…でもね、

なんか隠れているきがしたんですよ。


だって「あえて」うちのゼミにやってくる、この風変わりな、「学生主体性」をめっちゃ打ち出しているおばさんのところに「あえて」やってきてくれたんだから…笑

そう。「あえてやってきた」ということは?私は…けっこう考えました

とら;「あのさー…うん、はい。なんもやりたいこと、みつからんし、無いのね…はいはい。そっかー…うん。でもね、私は学生さんを服従させたり、これやれ!っていわないよねーって何度もゼミ紹介で伝えてたから…
『なんか』あるっしょ??笑
!」

学生君;「はい…いやー(苦笑い…)その…ま、でもこのゼミがよかったんですよね…なんか、はい。」

とら;「あーそっか…じゃ、あのさー…わかっててこのゼミ来たってことは…これさ、私になんか突き付けてる感じかなー?笑 もしかしてさ、「一緒になんかかんがえていこーよ~😊」っての、実は待ってた?あ、いや、おもいあがりだったらすまん、って感じで、はい。…」

学生君;「あ・・・あーなんつうか…あ、はい。ってーかー…はい。あの、実は、なんていうか。やりたいことがない、っていううよりは…

「「これやれ!」って言われて生きてきた時間が長すぎて…」



とら;「あ、なるほどねーハイハイ…」

学生君;「その、この先、このまんまだとやばいな、ってのはあるんですよね。でも、なんか「これをこうしたい!」みたいな願望、昔から、ほんとにまじでないんです…。

とら;「あ、それってさ、小さなころから?もしかして?」

学生君;「…はい。なんか、その…うーん…なんつうか、「これをこうしたい」ってこと、いっても無理だな、っていう人生おくってきちゃったっていうか…はい。なんつうか、

希望とか欲望とか、願望とか、そういうの、もったところでなんもできないのわかってた

んで。」

とら;「あーあーはいはいはいはい…あーなるほどな~…あーそっか。ということは、その、あれね…「やれ!」という命令されちまった時間帯が長いだけじゃなくて…なんつうの?育ちの中でもいわれっぱなし?それとも「いったって無駄だわ、どうせ…こんなこといても…とか。例えばお金かかるからむりだなーシューズほしいっていっても…みたいな?…?もしいやなメッセージだったらごめんなさいです。」


学生君;「いや、あの…なんか、その。やりたいこととか、なんかはじめたいこととか、そういうことのみつけかたみたいのが全然わかんないんすよね。なんか…全然そういうの、ないままきちゃったもんで。」

「あと、中学校からずっと

「命令に従う」みたいなほうが楽だった

んで。従ってれば成績も勝手にあがってったし、レギュラーももらえたし(とある部活動でエース級)、なんかその、あんま自分で考えることを要求されていないっつうか・・・」

とら;「なるほどねー…」

学生君;「だから、よくわかんないんですよね。ほんとまじで。なんかどうしたらいいのかな、ってーのが実は、はい、あのー本音っうか…」


あーそういうことかと。

あらー・・・と。

なるほどーと・・・・・・・・

やりたいことがない、というよりは・・・


やりたいことがみつからないというよりは・・・

そうじゃないんだーって…

・見つけ方を知らない
・そもそも見つけるような人生を歩んでこれなかった(何らかの事情があって…)
・服従ターイムが長かったので…どうしたらいいのか?テーマの探し方、模索中…


ってことだったんですね。
ありゃーこれはこれは大変だ~(-_-;)…という感じでして、はい。

なんといいましょうか。
ちょっと彼の境遇もいろいろと大変だった、ということがわかってきました。

そのあたりはまた次週^^

いやーなんかほんとね。言葉をがくめんど~りにうけとると、「ん?」ってなっちゃうんですが…
やっぱり対話して、よくよく事情をきいてみないと…なんとも言えないもんだなーと思わされた場面の一つです

どうしても、なかなかね…こういう部分て、いいづらかったりしますよね。
特に

服従期間が長ければながいほど、「自分で主体的に」の時間はないわけで。

だからテーマを、とかいわれてもこまっちゃいますよね。
あーそうかと。彼のあとにもそういう子が何名かおりまして…これはみんなでシェアしたほうがいいなーとおもいました。

次回はどうやって課題・テーマをみつけていったか、の話をしていきます^^

とらさんでした。
御一読いただき、誠にありがとうございます_(._.)_♬


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