赤松佳幸 / 播磨屋茶舗

1948年創業、姫路のお茶屋アトツギ/2021年9月に新ブランドt to(ティートゥー…

赤松佳幸 / 播磨屋茶舗

1948年創業、姫路のお茶屋アトツギ/2021年9月に新ブランドt to(ティートゥー)を立ち上げ/茶審査技術5段

最近の記事

新茶とは

こんにちは。播磨屋茶舗の赤松です。 先日、新茶の時期が近づいてきましたというブログを書きました。 では、そもそも新茶って何か、ご存じでしょうか? 私は、茶業界に勤めてからはじめて知りました。 一般的な言葉ではあるものの、きちんと意味を理解している方は意外と少ないかもしれません。 今回は、そんな「新茶の意味」をご説明します。 違いがよくわからないと言われる「一番茶」と比較してご説明します。 まず、新茶というのは、一年の中で一番最初に採れるお茶になります。 そもそも

    • 新茶の時期が近づいてきました。

      こんにちは。播磨屋茶舗の赤松です。 ようやく冬の寒さがおさまり春が近づいてきましたね。 春になると、お茶のシーズンが始まります。お茶は、温暖な九州地方からとれ始めます。そこで、鹿児島と福岡へ見学に行ってきました。 茶産地の、新茶シーズンはとても活気があり、全国各地から買い付けに来ているお茶屋さんや茶問屋さんがたくさんいました。 産地に出向くと、実際のお茶の様子や今年の新茶の様子、最近の流行などの情報を仕入れることが出来るので、とても大切です。 その中で、播磨屋茶舗とし

      • 茶歌舞伎をするのは、地図を作るため。

        こんにちは。播磨屋茶舗の赤松です。 今回は、なぜ播磨屋茶舗が「茶歌舞伎」をみなさまに提供しているのか、ある1つの側面について、お話します。 現在行っている「茶歌舞伎(初級編)」は、お茶のなかではオーソドックスな3種類(普通煎茶・深蒸し煎茶・かぶせ茶)について解説しています。 それは、頭の中に「地図」を作ってほしいからです。 ①頭の中に地図を作る、とは お茶はたくさんの種類があり一見してどのような違いがあるかとても難しく、自分が何を飲んでいるのか・お店で買っているお茶は

        • アトツギ、経営戦略を作り始める。

          こんにちは。播磨屋茶舗の赤松佳幸です。 2023年の振り返りをまとめようと思います。 (写真は新社屋です。内容と関係ありませんが記念に。) 総括すると、今年は「経営戦略を考えるための準備期間」でした。 家業に戻って4年経ちましたが、いままでの経営判断への違和感をうまく言葉にすることができず、判断を変えられないことが多々ありました。その違和感をようやく言葉にすることができ、経営戦略を作るための行動をすることができました。 営業損失への理解 播磨屋茶舗は、32期から直近の

          メディアアーカイブ(2023年)

          はじめまして。播磨屋茶舗の赤松佳幸と申します。 2021年10月に新ブランドt to(ティートゥー)がデビューしてから、いろいろなメディアに取材していただきました。 アーカイブにしておいた方が振り返りやすいし、ご興味もって頂いた方も見やすいかと思い、まとめています。 今回は2023年に記事にして頂いたものになります。2021年、2022年については、こちらからどうぞ。(テレビやラジオにも出演したり、他の雑誌にもプレゼント企画に掲載頂いたりしましたが、リンクがなかったりして

          メディアアーカイブ(2023年)

          お茶に興味ゼロだったお茶屋アトツギが、お茶にハマった経緯。

          こんにちは。播磨屋茶舗の赤松です。 今日は、私がどんな経緯でお茶にハマっていったのかについてお話します。 その経験が、9月1日にリニューアルオープンする本店のコンセプトにも深く関わっています。 きっかけは、茶業青年団私は家業がお茶屋さんですが、2019年に入社するまでほとんどお茶のことを知りませんでしたし、興味もありませんでした。 しかし、きちんと勉強しないと今後の商品開発や接客に支障をきたすという危機感から、2022年に大阪茶業青年団に加入しました。そこで、茶審査技術

          お茶に興味ゼロだったお茶屋アトツギが、お茶にハマった経緯。

          メディアアーカイブ(2021・2022年)

          はじめまして。播磨屋茶舗の赤松佳幸と申します。 2021年10月に新ブランドt to(ティートゥー)がデビューしてから、いろいろなメディアに取材していただきました。 おかげさまで、少しずつですが播磨屋茶舗にご興味持って頂ける方が増えてきました。 「どんな会社なんだろう」「ティートゥーってどんなブランド?」などの疑問について、アーカイブがあったほうが理解して頂きやすいと思うのと、自分がどんなことを話したのかを振り返る、という意味も込めてまとめてみます。 2021年10月か

          メディアアーカイブ(2021・2022年)

          初月売上10万円のブランドが、1年後、月100万円を越えるまで。

          前置き今回は、2022年12月23日にアトツギファーストというコミュニティでお話したことをもとに記事にします。内容は、昨年立ち上げた自社ブランドt to(ティートゥー)のストーリーについてです。その経緯などもご紹介しながら本題に入りたいと思います。 (アトツギファーストとは:アトツギ特化の学びのプラットフォーム) (アトツギとは:家業の永続にコミットし、社会に必要とされ続ける会社であるために、健全な危機感と野心を持って、実現したい未来に向かって挑戦を重ねる人。) 講演のき

          初月売上10万円のブランドが、1年後、月100万円を越えるまで。

          【はじめての商談会】2022年2月 大日本市

           わからないことだらけの商談会に向けて、何を準備し、何が良かったのか何が足りなかったのか、など振り返って今後に繋げたいと思います。商談会って何?という方にとっても、何かお役に立てるのではないかと思います。  2022年2月に東京・恵比寿で行われた「大日本市」に出展しました。大日本市は中川政七商店さんが主催する商談会です。私としても播磨屋茶舗としても、はじめての商談会でした。 大日本市とは  まず大日本市の紹介と、出展の目的についてご説明します。  上記引用部にもあるよ

          【はじめての商談会】2022年2月 大日本市

          【VIT-C TEA開発秘話】

           VIT-C TEAは、t toの中でも1番の人気商品です。心斎橋パルコでのポップアップでは売り切れるくらい皆様からご好評頂いています。  そんなVIT-C TEAはどうやって出来たのか、そしてなぜ美味しいのかについてご説明します。  きっとあなたも、VIT-C TEAについて語りたくなるはず。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⁡ VIT-C TEA(ビタシー ティー)は、t toのコンセプトを体現するお茶です!  健康に少し気を使いたいけど、味や

          【VIT-C TEA開発秘話】

          「てめぇ、本当に人間のクズだな」と言われてから学んだこと

          「てめぇ、本当に人間のクズだな」  前職をやめる間際に言われたことです。なぜ急にこの話をするかというと、今年を振り返っていて、今までと一番変わったことはこの言葉にまつわることだと思ったからです。  この話を振り返って2021年を締め、2022年に向けて動いていきたいと思います。 今年、変化を実感したこと。 今年は、新ブランドt to(ティートゥー)を立ち上げて人生で初めて取材を受けるなど、とても貴重な経験ができた一年でした。そんな一年を振り返って一番強く感じることは、「

          「てめぇ、本当に人間のクズだな」と言われてから学んだこと

          家業に就く時の心構えと、就いてからしたこと。

           今回は、アトツギとして家業に戻ってから新ブランドを立ち上げるまでに意識していたことをお話します。  社長には、新ブランドについても全面的に協力してもらっていて、かなり自由にやりたいことをやらせてもらっています。  そのような関係を築くまでに何を意識していたか、またどんなことをしてきたかをお伝えすることで、同じような境遇にいるアトツギの方の参考になればと思っています。 家業に就くときに、意識したこと【両親ではなく上司としてやり取りする。】  まず最初に、「両親と仕事す

          家業に就く時の心構えと、就いてからしたこと。

          茶道 初級2日目

          おはようございます。 今日は、茶道教室初級の2日目に行ってきたので、そのお話をします。 今回のテーマは、「日本茶の淹れ方、愉しみ方」でした。 日本茶インストラクターの資格は取りましたが、その後特に活動はしていないという事と、他ではどのように教えているのか、ということが気になったので楽しみにしていました。 緑茶の種類は6つの要素によって分けられる、という話を中心に6つの要素を解説してもらいました。 私は知識があったので付いていけましたが、あのスピードであの分量を説明さ

          茶道 初級1日目

          こんにちは。 茶道教室に行ってきたので、習ったことを記録として残しておこうと思います。 茶道をされた事がない方も、簡単な頂き方を書きますので、参考になるかと思います。 では、どこで茶道を習っているか。 「茶論」というお店で、中川政七商店さんの関係の方?がはじめられたお店だそうです。 現在、奈良と東京、そして大阪にあります。 「茶論」のコンセプトとしては、お茶をたてる事の上達をひたすら目指す、という事ではなく、 技術、知識、おもてなしの心、この3点をバランス良く磨

          「直感と論理をつなぐ思考法」

          今日は、「直感と論理をつなぐ思考法」という本について。 まず本書の「主張」や「構成」の説明後、「私の考察、感想」を書く。 本書の主張まず、世の中の流れとして「データ、ロジックから論理的に考えた」アイデアが力を失っている。 例えば、VUCAという言葉に代表されるように、そもそもデータから予測しても当たらないことが増えてきている。 また、個人においても、データに基づいたアイデアは「自分の内から湧いてくるもの」を原動力にしていない為に、いつの間にか閉塞感やモヤモヤが溜まって

          「直感と論理をつなぐ思考法」

          【感想】破天荒フェニックス

          この本は、オンデーズを再生させた田中社長がその経験をフィクションを交えながら物語にしたもの。 編集は箕輪厚介さん。 なのでこの本を読もうかな、と思ってる方は大方、NewsPicksや幻冬社の本が好きな方かな、と思います。 そうした方がこの本を読むと、まず間違いなく「挑戦する勇気」を貰えると思います。 死ぬこと以外かすり傷、を地で行く物語です。 読み始めるときは、痛快な活劇のような話だからいろんなところで受けてるのかな、くらいの想像でした。 しかし、なによりも心に刺

          【感想】破天荒フェニックス