見出し画像

摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~123


私は、自分のことで精一杯で、自分のことにしか目を向けられなかった。だから、何で私が、何で、何でって、ずっと思ってきたけど、先生だって、由希だって、それぞれみんな苦しさも、辛さも、生き辛さも、きっと抱えながら、それでも生きている。いつかきっと、今よりほんの少しのでも生きやすくなる・・・そう思って、そう信じて、前を向いて進んでいく。それしかないのかもしれない。

痩せることには、何の意味もないし、おそらく何もない。痩せて、痩せて、限界まで痩せた先には、何も待っていない・・・
痩せることは、私の人生の目的、生きる意味そのものではないし、それは多分別の何か、のはず。

「それは確かにそうだと思う。だからといって、人生の目的や生きる意味なんて、そんなに簡単に見つかるものじゃないはず。だって、私はずっとずっと長い間そのことに向き合ってこなかったんだから」

だとすると、結局痩せることや過食嘔吐に頼って、依存していかなければならないのだろうか・・・

でも私は、もう後戻りはしたくなかった。摂食障害という長い長いトンネルの出口に向かって、ほんの少しのでもいいから前に進んでいきたい。

そして、私自身が長い間かかって作り上げてしまった分厚い、完璧主義やマイルールで窮屈な状態から自分を解放して、自分を許して、自分を大切にすることを阻むを乗り越えるための答えに辿り着きたい。


今はまだ、痩せることにも過食嘔吐にも頼ってしまうことがあるけど、そして今の私には痩せることも過食嘔吐も必要なのかもしれないけど、それとは別の何か、例えば今みたいに必死になっていろいろなことを考える時間とか、先生とのカウンセリングとか、由希に会って話を聞いてもらうこととか。とにかく痩せることや過食嘔吐だけに頼るのではなくて、たった一つでも、ほんの少しでもいいから、それ以外で頼れるものだったり、取り組めることだったり、そういうことを見つけて、作って、増やしていくことが出来れば、徐々に痩せることや過食嘔吐に頼る割合が少なくなるのかもしれない。そうやって、少しずつ少しずつ、ゆっくりでもいいから人生の目的や生きる意味を考えていけばいいのかもしれない。

「長い間向き合ってこなかったことに、いきなり挑戦するんじゃなくて、少しずつ少しずつ、ゆっくりと取り組んでいけば、いつかは辿り着く・・・そう思って前を向いて進んでいく。だって、もう後戻りはしたくないから・・・」


今日もありがとうございます。

この記事が参加している募集

習慣にしていること

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、今後、摂食障害で悩む方々のサポート活動に、大切に使わせていただきます。