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いつのまにか、新規事業立ち上げが仕事になっていた

こんにちは、東藤です。
2年半くらい在籍したCAMPFIRE を退職して8月からは原宿にあるinfocomで働いています。

infocomの新規事業を担う部門にて、まっさらな状態からの事業化-ひいては収益化をミッションとしています。

気がつけば、うつ病になって会社をやめてからずーっと新規事業立ち上げる事で社会と接点を作ってきました。

今日は最初のnoteなので、これまでどんな事があったのか。これから何をしたいのかを書いてみようと思います。

** 目次
ブラック企業からのうつ病、そして起業
CAMPFIRE での新サービス立ち上げと社長室
infocomでの新規事業というミッション**

ブラック企業からのうつ病、そして起業

ここの経緯についてはいろいろとお話したり記事になっています。
いちばん詳しく載っているのはsoarさんかな。

うつ病患者が手を取り合ったら起業もできた。うつ病オンラインコミュニティ「U2plus」創業者 東藤泰宏さんの選んだ道

ザックリ言うと、うつ病の仲間たちと共に、うつ病の人が回復を目指して使うサービスを立ち上げて起業した、という感じ。

ぼくはプログラミングができるわけでもなく、ビジネスサイドができるわけでもなく、お金もない状態。

足りないリソースは「こんな事やるよ!おもしろいと思ったら、解決すべきぼくたちの問題だと感じたら仲間に!」と、わーわーやる作戦でなんとかなる事に成功。

(この運のよさみたいなもので、これまで生き延びてきた気もします)


事業としては4年ほど運営して、2015年に株式会社LITALICOへ事業譲渡させて頂きました。

この経緯についてもsoarの記事を読んで頂けたらと思います。

CAMPFIRE での新サービス立ち上げと社長室

LITALICOさんに引き継ぎでちょろちょろと出入りしたあと、U2plusにエンジェル投資してくれていた家入さんと数年ぶりにお茶をしました。

これからどうしようかな、というタイミングだったのですが、いろいろあって「うち来る?」「はい」という経緯で当時8人目のメンバーとしてCAMPFIRE に入社しました。


CAMPFIRE は今よりもずっと小さく、業界としては破格の手数料5%で市場全体を広げている段階で、伸びていく市場と共に自社のシェアも獲っていきたいという状況。

当時のCAMPFIRE は音楽やエンタメに強い一方で、日本のクラウドファンディングでは主流だった社会課題よりのカテゴリーは弱みを抱えていました。

そこで家入さんと相談しつつ、クラウドファンディングによって社会課題と解決策の出会う場所、「GoodMorning」として新しくサービスを展開していきました。おはよう。

システム的にはCAMPFIRE と同様なため、寄付型クラウドファンディングの導入やアライアンスなど、もっぱらマーケティング的な施策を厚めに行なっていきました。

よくもわるくもアーティスティックな僕だけでなく、優秀な仲間たちに恵まれた事もあって事業としてもよい感じになってきました。

災害支援においても、当時よりはるかに立ち上げのスピードが早くなったり、多言語対応したりと、「みんな凄いねえ。さすがだねえ」と僕は遠くから?見ています。

そして「事業が立ち上がったあと、僕はなにをしよう」と考え、CAMPFIRE の社長室へ。

当時懸念していたのは、いわゆる「成長の痛み」でした。CAMPFIRE のメンバーもたった2年の間に10倍の80人となり、フラムホルツの言う「マネジメントシステムの構築」が最優先事項ではないかと思えました。

アントレプレナーマネジメント・ブック―MBAで教える成長の戦略的マネジメント

社内報、ボードメンバーによる社内パネルディスカッション、家入さんの言葉のストック化などのカルチャーに関わること
メンバー、マネージャー、ボードメンバーの役割定義のドキュメント化
それをもとにした評価制度の検討
重要会議体の運用
会社としての危機管理対応
よくわからないけど社内スナック

実施できたのはこの辺りでしょうか。


でも僕、自分ができて、かつ求められるのは「問題解決ではなく創造」なんですよね。それに気がつくのに時間がかかってしまった。

社長室としてCAMPFIRE に貢献できたのかわかりませんが、ここで次の転職です。

退職を検討しはじめて、4時間後には意思決定していました。

infocomでの新規事業というミッション

CAMPFIRE をやめ、これからどうしようかな、と思っていた矢先にダイレクトリクルーティングで声をかけてくれたのがinfocomの松瀬さん。

その時は面識はなかったのですが、ゴリゴリのビジネスマインドと、業界への思いの溢れるファイターです。

infocomに設立された新規事業を担う部署にて、すでに走っているサービスではなく、新しい事業を立ち上げる事をミッションに、今年の8/16に入社しました。

これまではベンチャー企業で働いてきましたが、今度は上場していて全体で1000人の従業員のいる大きな会社。

スタートアップ起業でもなく、ベンチャーでの新サービスでもなく、大きな規模の会社の未来を担うボリュームが求められる事業立ち上げは、とてもやりがいのあるように思えました。

今コンセプトとして進めているのは「アドレスこそ社会」というものです。

人権意識が低いとされる日本でも、住まいに関する課題が最重要ではないかという問いのもと、事業化を模索しているところです。

コンセプトの精緻化、さまざまな現場に脚を運ぶ事によるミクロな知見の収集、あらゆるインプット、そしてビジネスモデルの試行錯誤。

プレッシャーも含め大変ではあります。

でも仲間や上司に恵まれ、自分の学んできた事と問題意識を活かし、裁量を持って仕事をする事ができる。

ブラック企業でいつも終電を逃し、休みなく孤独に働いていた昔の自分に言いたいです。

君は未来に期待していい。

僕、プログラミングもデザインもできないし、打ち合わせも苦手で、ウェブマーケティングやゴリゴリの事業開発(10を100にするような)もできなそう。

でもここまでを振り返ると、生きてきたアレコレをごった煮のスープにして何か新しい料理を作る事はできそう、というかそれしかできない。

こんな事が仕事になって人に求められるようなるとは驚きしかない。

起業家だったりイントレプレナーだったりとその辺はまだよくわからないのだけど、せめておいしいスープを作ってあらゆるステークホルダーをいい感じにしたいと思います。

(こんど松瀬さんにも何か書いてもらおう)

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