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「ジビエパーティ!」 プチ合宿2月活動記録

毎月第4週の週末に奥多摩古民家にて、プチ合宿と銘打って子どもたちと1泊2日の合宿をしております。
今月は猟友会所属でいつもお世話になっているKさんから鹿肉と猪肉をお裾分けしてもらいました(その量なんと1.4キロ!)

最高の素材には最高の調理で応じるのが料理する者の務めである。
「やはりカレーか。シチューもいいなあ。ロースステーキやガーリックグリルなんてのも捨て難い。」
あれこれ悩んでいたところ、アナウンスにあった「ジビエパーティ」の言葉に誘われたのか、直前で子どもたちの申し込みが相次ぎました。
最終的にスタッフ含めて計12名、そうなると必然的に選択肢は鍋一択。
こうしてメニューは鹿の「紅葉鍋」と、猪の「牡丹鍋」に決定です。

道中で買い出しを済ませて現地に到着したのは17時前、早速冷凍庫の中のお肉を流水解凍し、仕込みをしていく。
野菜を切り終え、鍋いっぱいに沸騰したお湯を用意してからいざ肉へ、というところで問題発生。

「どっちがどっちか分からねえ・・・」

そう、素人目には鹿肉と猪肉の見分けなどつかないのである。
こりゃ参った。

正解は「左上猪、右上鹿、下猪肋骨」

というのも事前情報によると、鹿は脂質が少なくてあっさりしているのに対して、猪は脂がよく乗っているので肉のうま味がだし汁にたくさん出るとのこと。
だから紅葉鍋は味噌で、牡丹鍋は塩・醤油と相場が決まっておるのに!

などと困り果てていたところに、タイミングよく猟友会のKさんが到着した。
なんたる幸運、今回のプチ合宿の成功をこの時点で確信した、というのは言い過ぎでもない気もしないでもない。

無事にお肉の正体が判明し、塊に包丁を入れ始める。
半解凍の状態であったため切るのに少し力がいる。
しかしこの断面の鮮やかさよ!
さすが新鮮のそのもの。産地直送、地産地消。

切る原

「今すぐ食べたい。さすがに刺しは無理にしろ、たたきなら・・・」という悪魔の囁きが一瞬聴こえたが、私が倒れてはお粗末もいいところ。
肉も未練も断ち切り、すべての仕込みが終わった。

両手に肉

満を持してお肉を煮始める。猪のアバラから出るアクがすごいので丁寧に取っていく。

アクとる大澤

最後に味を整えて完成!お味はどうでしょうか?

「うまい!」


一番嬉しい瞬間だ。その一言で我々の苦労は全部報われるのよ。

実際に食してみると、どちらも噛みごたえがあってウマイ。
鹿のあっさりした旨みには味噌が抜群の相性だ。油揚げとごぼうも入れて正解。
猪は確かに鹿よりは脂が乗っているがしつこくない。切りづらかった軟骨部分も含めて食感が楽しい。
そして何より大正義、生姜大明神がどちらの鍋でも鬼神の働き。
数切れだけグリルにしてみたが、よりジューシーで違いも分かりやすい。
美味いのは言わずもがな。

紅葉鍋
牡丹鍋

どちらも鍋いっぱい並々まで用意したが、気づけば半分以下。ご飯も9合では足りなかったか。中高生男子の食べる勢いというのは相変わらず気持ちがいい。食事を終え、大学4年生主導で生徒が後片付けをしてくれた。感謝してるぜ!どうもありがとう。後片付けも終わり、薪ストーブの前で談笑しながら夜が更ける。

翌朝は5時過ぎに起きると氷点下だ。
1階に降りると高2男子が手慣れた手つきで薪ストーブに火をつけ始めていた。相変わらず頼りになる。
6時ごろになると生徒が起き始める。古い日本家屋なのでとにかく寒い。
あっという間に子どもたちが暖かい薪ストーブの前に集まる。
これもプチ合宿冬の風物詩。
コウテイペンギンがハドルを作って暖をとるみたいなイメージです。

そんな寒い朝の体を温めるのには、昨日の鍋で作った雑炊が最高です。
ああうまい、体の芯まで温まる。

今月の活動報告はこれにておしまい。
本当は子どもたちの様子や朝の勉強・創作活動についても触れたいのですが、今月はジビエの感動が強くてご飯メインとなってしまいました。
改めてKさんありがとうございました。また来年もやりましょう。

Instagramにて調理風景を載せておりますので、よければフォローお願いいたします。

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また参加をご検討される場合は以下の公式ラインから私まで問い合わせをお願いいたします。




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