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SNS・ネットとの関わり方 『雲をつかむ少女』 藤野恵美

雲=クラウド

題名は『雲をつかむ少女』ですが、あらゆる世代の群像劇。

この小説を読んだら、インターネットやSNSの使い方が変わるかもしれません。


私は、子どもが生まれたときから、我が子のスマホの使い方やSNSにまつわるリアルも含めた人間関係を心配していた。

友達に、
「今から心配してどうするの? 
「デジタルネイティブだから大丈夫だよ。」
「10年後には、また変わっているよ。」などと言われ、確かにと思ったのである。

そう。
この10年でさらに時代は変わった。

全国の小学生にタブレット類が急遽一人一台貸与されることになった。
スマホを持たせなければ、SNSを利用することもないと思っていたが、
学校の連絡、担任の先生との会話がマイクロソフトのTeamsで行われている。

Teamsが、我が家にやってきたとき、気持ちが悪いと思った。
親が許可していないのに、突然やってきたのである。
今まで学校で会ってお友達と話していた内容を、家に帰ってきてTeamsで行なっている。
インスタなどで当たり前に行われていることだが、Teamsに家庭の夕食の写真がアップされる。
働き方改革で教師達の労働時間も大幅に見直されている中、夜遅くに先生からTeamsに連絡が入る。

Teamsの使い方を親が言っても子どもはなかなか聞く耳を持たない。
「みんな、やっている」
「いいね。しないと」
「いいね。がついていない」

親の方が、考えをシフトした。
SNSと切り離すことを諦めた。
クラス内Teamsは、練習の機会を与えられ、ラッキー。
と見守ることにした。

子ども達も、3ヶ月、半年で飽きてきた。
保護者達の「子ども達の貸与タブレットやTeamsの利用の仕方、学校ももう少し考えてほしいよね」も学校に届いたのかもしれない。
長期休暇に入るときには必ず、利用時間などについて学校からの注意のお手紙が子どもあて、保護者宛に配布された。

新しい学年の担任の先生は、
「先生は8時には寝ます。8時以降、Teamsには現れません。」と宣言。
これで、夜、何度もTeamsをチェックすることはなくなった。

「ねぇねぇ、いつになったらスマホ持っていいの?」と聞いていた娘が聞いてこなくなった。
タブレットでデジタル創作を楽しむことができるようになったからかもしれない。
タブレットで、自由にインターネット検索をできるようになったからかもしれない。

自由にさせていても、リビングで使っており、
検索するのは、お料理やお菓子作りのレシピや動画、
マスクやバッグなどの手作り小物の動画などである。
インターネットで遊ぶのではなく、
自分が手を使って創作する、楽しむための調べ物である。


高学年になり行動範囲が広がり、緊急連絡用と親である私が位置情報サービスを利用したくなり、古いスマホを持たせるようになったとき、
娘は、
「LINEは入れなくていい」
「こわい。めんどくさい。」と言った。

学校の友達とは、学校で会ったとき、放課後一緒に遊ぶとき話せばいい。
クラスの子とは、Teamsでつながっている。

おばあちゃんからの連絡・呼び出しは、ママのLINE経由でいい。


10歳でも、10歳だから、
デジタル機器やSNSの使い方、距離の取り方を知っているのかもしれない。



Their is always light behind the clouds.

「気にすることないわ、〇〇(子の名前)。雲の向こうは、いつも青空よ」

『雲をつかむ少女』 藤野恵美


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10月18日(火)10時30分から
10月22日  (土)   13時から
体験会は、10月19日(水)13時30分から


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