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眠らない官僚に見る原因と解決策

先日の2019年03月15日付NHKニュースでは、「眠らない官僚」と題し次のような特集が放送されていたようです。

( https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/k10011849731000.html )

以下一部転載。
「不夜城とも言われる“霞が関”。毎晩、官僚たちの帰宅を待つタクシーが長い行列を作っています。相次ぐ不祥事で、何かとニュースになっている官僚の人たち。でも、そんな遅くまでいったい何をしているのか、気になりませんか?…」


上記のWEB上での記事に関して、Newspicksでは様々な意見が飛び交っておりました。

( https://newspicks.com/news/3748010?ref=user_707917 )

例えば、
弁護士の荘司 雅彦先生 は、

霞が関の多くの役所は、「超ブラック職場」です。

これは何十年も変わっていません。
「一ヶ月間泊まり込み」
「突然感覚がなくなって、同僚に風呂場に担ぎ込まれてマッサージを受けて蘇生」
「たまの休日に家にいると、「知らないおじさんがいる」と子供が泣く」
…等々。

最大の問題は国会対策なのでしょうね。

前々から主張しているのですが、「官僚ペーパー」をなくして議員諸氏の自由闊達な議論を実現すべきです。

その前提として、メディア諸氏が「失言の揚げ足」を取らないことが重要。
誰だって失言はする。
失言に対して寛大であるというコンセンサスを作るべきです。


佐山 展生 さんは
(一橋大教授 インテグラル代表取締役 スカイマーク代表取締役 京大経営管理大学院客員教授)

官僚、つまり国家公務員は民間企業と異なり、労働基準法が適用されません。
自分達がブラックなのに、民間を取り締まるのは何か変な気がします。


僭越ながら、私( 中山 智是 )は莊司先生の投稿を拝見した後に、記事の内容に私の知り得る限りの情報を加味した上で、暫く考え次のように述べさせていただきました。

ざっくりとながら考えてみました^ ^

【課題】
・残業は3か月平均で100時間超。
国会会期中は、朝6時出勤、帰宅時間は、ほぼ深夜1時で朝帰りもざら。土日出勤も有。
・国会対応の多さ。
質問通告が夜11時を過ぎることもある。200を超えることも。「大臣レク」「幹部レク」といわれる幹部との協議や議員への説明まわりばかり。
・精神疾患で休業が民間の3倍。
うつ病などで1か月以上仕事を休んでいるのは3495人、全職員に占める割合は1.2%ほど。民間企業は0.4%。

【原因】
・(残業)官僚の残業は労働基準法適応外。
・(国会対応)政治主導の強まり。今の政権はスピード感を持って、短期で結果を出すことを重視。
・(意思決定システムの曖昧さ)「大臣レク」、「幹部レク」と意思決定の為の小田原評定に無駄な労働時間の消費。
・(スピード重視に対応出来ていない)紙文化。過去のデータベースが紙資料の為、検索も出来ない。説明は紙資料。効率化の為の最新テクノロジーが導入出来ない。
・(前例踏襲文化)問題に直面した際に問題提起や改善する文化がなく、前例を踏襲するのが基本。
・(勉強時間不足)

【解決策】
・(残業)労働基準法適応。リフレッシュ休暇の導入。
・(最新テクノロジーの導入)※導入予算の確保。
先ずは、①紙資料のデータ化。②官僚ビッグデータ構築。③官僚AIの導入。
・(国会対応)官僚AIで対応。

【効果】
・人材不足をテクノロジーで補完。
・労働時間の大幅削減。
・官僚のハイスペック化。
・スピード文化の構築。
・自律、分散、協調型のラフコンセンサスアルゴリズム構築により、官僚の本来持つリソースの最大化。



中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

記事:MBAデザイナーnakayanさんのアメブロ 2019年3月18日付






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