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ファーストリテイリング会長兼社長 柳井正氏「チェーン店の時代 終結」を読んで

2019年1月13日(日)付日本経済新聞朝刊2面には、ファーストリテイリング会長兼社長 柳井正さんの目を引かれる次のような記事が掲載されていました。

チェーン店の時代 終結

( https://www.nikkei.com/article/DGKKZO39976180S9A110C1EA1000/ )

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©source by nikkei.

以下、一部転載。

「…デジタル化は消費者個々人の嗜好を生産に直結できる可能性を持つ。製造から顧客まで、川上から川下までをつなぐエンドtoエンドの姿に変わる必要がある。電子商取引(EC)と小売業が融合し、存在意義のある企業だけが生き残ることになる…」
「…店舗は『そこでしか買えない』商品やサービスを提供する場になる。…店舗を標準化するチェーンストアの時代は終わった…店舗はデジタル化の足かせではなく、ブランドを訴求する助けになる。…今度は小売業がデジタル企業を買うことも出てくる」
「…社員には、AIの導入を考える前に自分の頭脳を鍛えてほしいと話している。これから知識労働へシフトするわけで、そのためには『AIにはまねできない意味』を理解し、適切な質問ができる人間にならないと使いこなせない…」
「本庶佑先生の話した6つのCが重要になる。キュリオシティー(好奇心)、カレッジ(勇気)、チャレンジ(挑戦)、コンフィデンス(自信)、コンテニュー(継続)、そしてコンセントレーション(集中力)だ。それと教科書を信じるな、教科書以上の答えを出せと言っている」
「ただAIは進化する。だから人間以上の人的サービスを提供しないと。ルール以上のものを作るのが人間。教科書通りの人生を送っていたらむなしいと思うでしょう」
「自分で考えないから。日本の中で食えてしまうし、組織もピラミッド型でアナログだよね。デジタルの世界に対応するには、組織をフラットにして即断即決で指示が出る形にしないと。働き方もデジタル化し、もっと効率を上げる必要がある」

以下は、記事を読んだ上での、私から柳井さんへの質問です。


その①
「消費者二ーズが一人十色の時代となり、店舗を標準化する時代は終わりましたが、エージレス、ボーダレスの商品開発は、ある意味ニーズに逆行し標準化していませんか?売り方は標準化せず、商品は標準化した方が良いという事ですか?」

その②
「第三次産業革命の弊害とも言える、個人の利便性を高める事で、企業収益や経済成長が縮小するという利益相反現象を鑑みた上で、今後も継続して高品質低価格商品を国内に提供し続ける事が、日本経済にとってプラスになるとお考えになりますか?」

その③
「小売りのデジタル化は、消費者ビッグデータ獲得という大きな資産を生むことになります。ビッグデータ獲得の先は、何を狙っていますか?金融との融合ですか?」

以上、たまたま柳井さんと誕生日が同じなMBAデザイナーnakayanさんからの質問でした^ ^


※こちらは2019年1月13日(日)のnakayanさんの連続ツイートを読みやすいように補足・修正を加え再編集したものです。


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

記事:MBAデザイナーnakayanさんのアメブロ 2019年3月12日付



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