Liko

鑑賞の記録。アートの記録。音楽の記録。踊りの記録。 何だこれは・・・!?という感じの作…

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鑑賞の記録。アートの記録。音楽の記録。踊りの記録。 何だこれは・・・!?という感じの作品にもっともっと出会いたい。

マガジン

  • しあわせと、おんな(打算は禁物)。

  • かんがえるマーメイド

  • いつの日か、自由の女神に会う日まで

  • 日本版:エドワード・ホッパー『ニューヨークの映画館』

  • 「かがみよかがみ」に書いたエッセイについて

最近の記事

お伽噺に哲学を。

小説『ダンス・ダンス・ダンス』でヤギのメイが、 ほ・ん・ら・い・なら"普通"に生きられるはずだったのに、 官能的雪かきになったのはお伽噺を信じていたからかもしれないという。 ロマンス? その、「お伽噺」が中心だったクラシック・バレエに哲学を持ち込んだという(漫画『舞姫 テレプシコーラ』で知った)、 モーリス・ベジャールの『ボレロ』を (ラヴェルの音楽「ボレロ」で踊る作品) 私が本格的に観たのは、2015年12月31日の大晦日カウントダウンで、 テレビ越しにシルヴィ・ギエム

    • 凛とした女の子になって、自由になる

      わたしが向田邦子さんのことを知ったのは、中学校の国語の授業ででした。 「筆不精」、「筆まめ」という言葉(今でも意味はあいまいですが)を知りました。 国語の先生は見た目から授業からぜんぶ印象的な人でした。手書きの学年だよりを授業で読んだり、テストで中学生の知識ではとうていわからない歴史の問題を出題したり(今でも絶対わかんない)。 先生とは昨年、勤めていた熱海のホテルで偶然、12年ぶりに再会しました!昨年定年退職され、熱海の芸術祭に参加するため、旦那さんと一緒に熱海に宿泊したそ

      • 真夏の果実は、芸術の秋に結び目で昇華する?

        秋の気配を感じる今日この頃ですが、まだ夏。 真夏の果実のダンスの記録 いまフラでわたしが踊っている曲は 『Lei Nani』です。 歌いながら踊るこの曲、好きです! ただスマイル振り撒いて踊るのではなく、 「大人の哀しみを含んだままスマイルで踊る」みたいな雰囲気の曲だと思います。 いままで踊ったフラの曲で、好きな曲はたくさんありますが、中でもサザン・オールスターズの『真夏の果実』や 『Ka Uluwehi O ke Kai』、 『He Mele No Lio』などが特

        • 5分間の握手の行く末

          〈とつとつダンス〉の感想 以前から興味のあった〈とつとつダンス〉を、武蔵野で行うことが出来ました!!やってみて思ったことは、結論を最初に申し上げますと、私、文化人類学に興味あるかもしれない、というものでした。私は決してエリートでもインテリでもないため、詳しくはよくわからないのですが、フィールドワークって言葉にピンとくるのかもしれません。〈とつとつダンス〉がマレーシアやシンガポールで実施されたり、私自身も民族舞踊を踊ったりしているため、実際にいろんな場所のいろんなリアルな人、

        お伽噺に哲学を。

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        • しあわせと、おんな(打算は禁物)。
          5本
        • かんがえるマーメイド
          3本
        • いつの日か、自由の女神に会う日まで
          7本
        • 日本版:エドワード・ホッパー『ニューヨークの映画館』
          4本
        • 「かがみよかがみ」に書いたエッセイについて
          0本
        • 観る側の物語 コンテンポラリー・ダンスの感想記録
          13本

        記事

          国際文化交流を振り返って

          はじめに:原風景私の原風景は、ざっくり言うと、名古屋の生活と『大草原の小さな家』シリーズにあると思ってる。 (突然の告白恐縮ですが、こないだ三島の友達と飲みに行ったとき帰り際になんでだか忘れたけど昔の話したら、日本では昔の話をした方がいい(海外経験豊富な友達)と言われたけど、でも言う機会はないだろうから書いてみた。過去の楽しかった栄光を今更言うのもなんだかなあと思ったけど、振り返ってみると、自分が思ってるより仕事観に影響を与えているのかもしれないなと思った。大学時代の就活で

          国際文化交流を振り返って

          ネザーランド・ダンス・シアター来日公演

          7月6日 神奈川県民ホール諸事情により、1作目の「La Ruta」は途中からしか観れなかったので(泣)(←フルで観たかった……いつか現地で観たい!) 2作目から感想を書きたい。大ホールで遠目からしか観れなかったためか、全体としてとても感動したとか、心揺り動かされたなどということはあまり感じられなかった。私がコンテンポラリー・ダンスを観始めたのはここ数年の話だが、同時にここ数年はいろんなできごとがあって、おなかいっぱい笑。新たに感動させられるのもエネルギーがいるのだろうな。30

          ネザーランド・ダンス・シアター来日公演

          『マディソン郡の橋』『The Bridges of Madison Councy』英語と日本語交互に読んだ。高校の時この映画を観て、まあ当然ながらなんてロマンチック!と思ったけど大人になって原作を読むと、最近思っていることや、やってみたいことや行きたい場所が詰まっていると感じた。

          『マディソン郡の橋』『The Bridges of Madison Councy』英語と日本語交互に読んだ。高校の時この映画を観て、まあ当然ながらなんてロマンチック!と思ったけど大人になって原作を読むと、最近思っていることや、やってみたいことや行きたい場所が詰まっていると感じた。

          夢がかなった日

          村上JAM vol.3 熱く優しいフュージョンナイト昨日は全然実感わかなかったけど、 今日「あ~本当に夢がかなったんだああああぁぁぁ……」と、 時間がたつにつれて実感してきた!!! 大学の時、サークルで一人半頁くらいに、自分のプロフィールを書いた冊子が作られていたけれど、その中の「人生で一度はかなえたいこと」欄があって、わたしは「好きな作家に会う」とか書いてた笑笑。ほかの人は「結婚」とか書いてて、うん、普通こういうこと書くよな…私の夢現実的じゃないな…と思ったけど、まさかの

          夢がかなった日

          ちいさな死神くんとあの木の上のお星さま

          6/21(☀️夏至☀️)19:00- 調布市せんがわ劇場 二つの悲しみを観た気がした。 ひとつは死神くんのいつも独りぼっちで悲しい。ということ。 もうひとつは娘がいったん死んだように見えたときの、ママの悲しみ。 もう、この絵本を読んだとき、号泣だった。 死後の世界なのに、死神くんがエルスヴィースと出会って、「こんなに『生きている』ってきもちになったのは はじめて」だった。というところが、とくに。仕事があっても独りぼっちじゃリアルが感じられないよねぇ、、、。死神くんはヲタ

          ちいさな死神くんとあの木の上のお星さま

          https://www.amazon.co.jp/-/en/Marco-Merenda/dp/B07DGS33WY/ref=sr_1_1?crid=1CH71FOPO 永久保存版だ! かっこよすぎる。「ボレロ」に「椿姫」etc作品豪華すぎる。 コケティッシュな中に伸びやかなシンメトリーのポーズ、感情表現 そして屋外劇場最高!

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          ここは退屈だから迎えにきてと思うと同時に東京ドリームは初めから無い自分はならばアメリカンドリームがあるかもしれないが夢を叶える前に地方での生活を経た後で東京でやらなきゃいけないことがあると気がついたのであった。 と島々。

          ここは退屈だから迎えにきてと思うと同時に東京ドリームは初めから無い自分はならばアメリカンドリームがあるかもしれないが夢を叶える前に地方での生活を経た後で東京でやらなきゃいけないことがあると気がついたのであった。 と島々。

          ガザの美容室・その他

           昨日は朝から『ガザの美容室』を観て、昼間に『ジョン・レノン 失われた週末』観た。以前、アマプラでジョン・レノンとオノ・ヨーコの別のドキュメンタリーを観たけど、同じ期間が描かれているはずなのにジョン・レノンの過ごし方が全然違う気がした。どっちが真相なんだろう。  そのあと、「黒いミルク」というインスタレーション作品を観た。作品を間近で観れて没入感があった。自分がこの黒いミルクに覆われた不穏な世界で踊り続けているということを体感した。そんな世界で自分にできることはまず『ガザの美

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          アフリカから茶の都・静岡へ

          ふじのくに⇆せかい演劇祭2024 「マミ・ワタと大きな瓢箪」  アフリカ、伝統舞踊、バレエ、そしてコンテンポラリー・ダンス……  5月5日・こどもの日に静岡県コンベンションアーツセンター(グランシップ)の交流ホールで上演された「マミ・ワタと大きな瓢箪」は、たった40分間で根本的な、踊ることの楽しさ(というとなんだか体育の時間の「この授業の目標」みたいな感じになってしまう気がするけど)と、言語を学ぶという以前の異文化交流を魅せてくれた。  演出・振付・出演は2010年から

          アフリカから茶の都・静岡へ

          小説のちから

          川端康成の『女であること』読んだ。 女の美しさ さかえの男の子みたいな美しさ、死刑囚の父を持つ妙子の陰のある美しさ、さかえと光一のダンスホールでの描写の美しさ、妙子と有田の恋愛の美しさ、妙子と千代子の友情の美しさ、市子と佐山、市子と清野の関係、さかえの母・音子の中年を過ぎた女性の美しさ… 前半は特に、女の多様な美しさが、巧みな文章と物語展開でとてもこまやかに表現されていて、ひとつひとつじっくり読んだ…。読むの時間がかかった。 映像では表現しにくい繊細な美しさが描写されて

          小説のちから

          記録と記憶

          「ジャワ舞踊からジャワ舞踊へ」3月10日@名古屋西念寺 の感想 ジャワ舞踊を初めて踊ってみました。 わたしは昔から物事が長続きしない人で、 今回もなぜ突然ジャワ舞踊なのか、そして、長く続ける気はあるのか というのは自分でもよくわからないのですが、 ひとまず、とにかく、というかいま現在、わたしはコンテンポラリー・ダンスに伝統舞踊(とくにガムランをはじめとする南洋音楽)に福祉という領域に興味を持っていて(基本的にいろんなジャンルを分けたくはないのですが…。あと、わたしの昔か

          記録と記憶

          最近読んだ小説 ・『月と六ペンス』   生まれた場所ではない世界のどこかに、自分の居場所があるのかもしれないと思って旅をしてみたいと思った。 ・『変身』 ドキュメンタリー映画の「へんしんっ!」を観た後、そういえば小説の方読んだことなかったので読んでみた。

          最近読んだ小説 ・『月と六ペンス』   生まれた場所ではない世界のどこかに、自分の居場所があるのかもしれないと思って旅をしてみたいと思った。 ・『変身』 ドキュメンタリー映画の「へんしんっ!」を観た後、そういえば小説の方読んだことなかったので読んでみた。