かばん2024.1月号評
1月号掲載の歌からいくつかの歌について評(感想)を書きました。
1月号は全員2首の提出で、より個性が際立っていると感じました。
倖せを呼ぶごと明(あか)る朝の日の「放射冷却」窓(まど)霜(しも)の輝(て)り 浅香由美子
「放射冷却」の「放射」という文字に引っ張られ、朝日新聞の社旗のような朝日が思い浮かびました。いつもの朝日とは比べ物にならない強さが元旦の朝日にはあるようです。朝日を吸収して輝く霜を結句とすることで、万物に光が宿っているような神々しさが表現されていると思いま