世界の真理を、今朝の朝刊の片隅に殴り書きで書かれているのを発見した 新聞社に問い合わせし、書いた記者を出して欲しいと要望したが 書いた人間は愚か、そんな殴り書き…
窓の外、眺めてみたら 大きな人の顔が、僕をジッと見ていた 眠たげな目 僅かなクマが目を惹く、見覚えのある目 あれはそうだ 五歳の僕 笑っている 嗤っているのかも…
俺はその夜、途方に暮れていた。場所は自宅のリビング。ソファに座りながら、木っ端みじんに、はじけたように壊れた窓を睨んでた。 正確には、窓自体の事はそこまで気に…
藤澤ノブユキ
2024年8月31日 17:46
世界の真理を、今朝の朝刊の片隅に殴り書きで書かれているのを発見した新聞社に問い合わせし、書いた記者を出して欲しいと要望したが書いた人間は愚か、そんな殴り書きは他のには書かれていない、とのことだった謎は謎のままにとりあえず書かれてた部分だけを切り取って机の前の壁に貼り付けておく答えは思いがけないところからこれが本日の教訓
2024年5月2日 13:37
窓の外、眺めてみたら 大きな人の顔が、僕をジッと見ていた眠たげな目 僅かなクマが目を惹く、見覚えのある目あれはそうだ 五歳の僕笑っている 嗤っているのかも知れない悔し紛れに僕は窓に向かって言葉を投げた割れる窓と共に 彼は消えたそして気づけば 僕が彼になっていた 身体が縮んでしまったようだ 心も小さくなったいやそれは元からか
2024年4月14日 13:17
俺はその夜、途方に暮れていた。場所は自宅のリビング。ソファに座りながら、木っ端みじんに、はじけたように壊れた窓を睨んでた。 正確には、窓自体の事はそこまで気にはとめていなかった。床に転がるのは、ピエロ姿の男。右手に包丁、左手には時計。どちらにも血痕があり、彼の胸元は赤く染め上げられている。 ほんの数分前のことだ。寝支度を済ませ、寝室の扉を開けようとした。だが、ふと窓の外から聞こえる怒声が気にな