「幼心」

窓の外、眺めてみたら 大きな人の顔が、僕をジッと見ていた

眠たげな目 僅かなクマが目を惹く、見覚えのある目

あれはそうだ 五歳の僕

笑っている 嗤っているのかも知れない

悔し紛れに僕は窓に向かって言葉を投げた

割れる窓と共に 彼は消えた

そして気づけば 僕が彼になっていた 

身体が縮んでしまったようだ 心も小さくなった
いや

それは元からか

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