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信じたいものを信じる

人は自分が信じたいものを信じる。

“ここ数年でいえば発達障害とHSPが二大ブームと言えるだろう。”

現代は情報過多社会。
デジタル化に伴って、情報が錯綜している。
誰が言ったのか、それは信憑性があるのか、歴史はどうか…。

初めてHSPという言葉を知ったのはたしか、2019年のこと。
ネットきっかけだったか、本きっかけだったかは忘れた。
少なくとも人生が思い通りに行かず、悩んでいた時だった。
簡単に言うと《繊細な気質》。
僕は昔から泣き虫だったので「これ、俺なのかな」と思ってた。
本も何冊か買った気がする。
だけど内容、全く覚えてない。
多分参考にならなかったんだろう。
僕は自分の性格を変えたいと思っていた。
気質に英単語のレッテルを貼ったところで問題は解決しないと思い、HSP界隈には興味がなくなった。


HSPと英語にしてあるので、なんかこう…重そうな病気っぽい響きな感じがするけど《繊細な気質》というそれ以上でもそれ以下でもない。

まあ、あれだ、日本人が好きな横文字だ。
性趣向や自認をジェンダーと言ったり、根拠や証拠をエビデンスと言ったり、調整をアジャストと言ったり、反応をレスポンスと言ったりするアレだ。

だからHSPこれ自体は悪くない。カッコつけてんだろう。
実際、繊細過ぎて困ってる人はいるだろう。
しかし、注意しなければならないのは、火のないところに煙は立たせるビジネスだ。
ネットで調べていくと、HSPアドバイザーなるものが存在する。
その他にも「誰が認めたの?それ」みたいな胡散臭い肩書を持ってる人が、HSP界隈には多い。
どういう勉強をしているのか、どういう人が認めているのか、国の認定などはあるのか。
最初から薄々胡散臭いと思ってたのは、HSP診断の内容だった。
《動物の気持ちが分かる》
というようなイエス・ノークイズ。
これがなんか………正解は誰が分かんの?みたいな気持ちになった。
分かった気になってるだけの可能性もあるじゃんね。
答え合わせどうすんの?バウリンガル使うの?

情報過多社会なので、そういうようなものの信憑性を確かめるのもひと苦労だ。
錯綜から分断が起こってる。



占い師や教祖にハマっている人は、当たった記憶しか残らない。
「めっちゃ当たる!100%当たる」
と言っていても、(記憶に残ってるのが)100%当たってるだけ。
外れた記憶は脳内で自動削除されている。
自分にとって都合が悪いから。見たくないから。

HSPという自分を肯定してくれる格好のレッテル。
HSPというレッテルで団結力が強まり、アドバイザーという依存元の言うことが全て正論に聞こえる。

----問題解決なんてどうでもいい。レッテルを貼られたい奴らから搾取して得をするかどうか。
そうやって一度でも「私にも当てはまる!!」と思わせてしまえば、レッテルを受け入れた人間は、自分から都合の悪い情報を遮断して、レッテルやレッテル主に依存するようになる。

マインドコントロール。
いっちょあがり。

一種の弱者ビジネスだろう。
依存ビジネスというべきか。


そんなことする?善意でやってるんじゃないの?

と、思うかもしれない。
世の中には想像以上に悪知恵を働かせる奴がいる。

火事場泥棒はともかく火事場オオカミ少年など利は無いので、まあホントなんだろうなと思っていた。
しかし嘘が混じっていた。

↑能登半島地震において虚偽の救援要請ポストをする、人間をおびき寄せて捕食する、ウィッチャーとかの異世界ファンタジーに出てくるような化け物が出現した。
目的はおそらく閲覧数稼ぎ。
転売ヤーとかもそうだけど。
僕らの価値観では理解できないことで金儲けしようとする人が、一定数いる。これぞ多様性。

そもそも依存ビジネスは、オウム真理教や統一教会、創価学会が証明しているだろう。幸福の科学とかもそうだけど、めちゃくちゃそういう依存ビジネスは古今東西横行してる。

戦う必要はないけど、搾取されないようにはしたい。

ここで、この記事でのいちばん大事なメッセージ。

本当に怖い人間は、表面は優しさを取り繕って近付いてくる。

誘拐犯とかね。
マスクにサングラスで、いかにもな格好では近付いては来ない。
泥棒も鼻に緑色の風呂敷巻いて侵入しないでしょ。
先入観で人を見ないことも大事。外見で内面は分からないから。

その情報や風潮で、誰が得するかを常に考えよう。
時事ネタだと松本人志とかね。誰が得するんだろうねー。

PS.

最近はAPDという単語も目につきはじめた。
なんでも聴覚過敏らしい。
これは流行るかな?

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