草薙薫

「くさなぎ かおる」と申します。 大阪在住で大阪について偏向報道しかしないマスコミへの…

草薙薫

「くさなぎ かおる」と申します。 大阪在住で大阪について偏向報道しかしないマスコミへの抵抗として 報じられない本当の大阪を書き出します。

最近の記事

【小説】連立のアキレス プロローグ

【注意】この物語は事実を元に解釈を広げたフィクションです。  「私」は大阪市西成区に住む1人の男だ。 日本の政治において、1999年から自民党と公明党という二つの党が連立関係を結んでいる。これにより、2009~2012年を除いて安定的な政権を実現しているが、ここにはさまざまな「犠牲」によって成り立っている。その筆頭は衆議院選挙における「公明党が議席を持つ選挙区に住む自民党支持者の犠牲」である。  彼らは自民と公明が連立して以降、小選挙区に自民党の候補が出馬せず公明党とそれ

    • 面白い大阪(+関西)の政治37:自民と共産が仲良い所。

      打倒維新なら手を組む奴ら「自由民主党」と「日本共産党」というのは政策的にも真逆で「水と油」で相容れないというのが共通認識だ。だがその認識が吹き飛んでしまっているところがある。それは大阪である。 橋下徹が知事になってから… 事は2008年、橋下徹が大阪府知事になったときからに遡る。 橋下が当選して府知事になってから、猛スピードで改革を行い、既得権益が潰された。 さらに大阪維新の会を設立し地方議会の改革にも取り掛かった。その中には自民で地方議員をしていた方々の多くが維新に移

      • 面白い大阪(+関西)の政治36:総理になりたい男たちの…

        今回から範囲を少し広げて(+関西)で政治を軽く語っていきます。 今回は総理大臣の座を虎視眈々と狙ってきた男達が関西でしてきたこととその末路を見ていきたいと思う。 茂木敏充こいつは2023年春の統一地方選挙終了後において、維新に押されて惨敗が続く自民党大阪府連から党本部に立て直しを依頼された。 「これは次の総理大臣を狙うチャンスや!」 次の総理の座を虎視眈々と狙っていた党本部の幹事長・茂木は大阪に縁が無いにも関わらず食いつき「自民党大阪刷新本部」を立ち上げてその代表の座とな

        • 面白い大阪の政治35:二階と大阪(後編)

          面白い大阪の政治34の続きになります。 見えてきた衰え 自民党幹事長の座を下されても、二階節は健在という人もいるが80代という事で勢いに衰えが見えていた。それは以下のところからも見てとれる。 和歌山IR誘致断念 二階俊博はIR誘致を国政の時から陣頭指揮を取ってきた。そして地盤の和歌山に呼び込むことへも積極的だった…のだけれどそれは二階俊博本人と周囲だけだった。 和歌山県議会の半数と住民は企業対応の不誠実さ理由に反対したのだ。和歌山県議会による法案が否決されたことにより和

        【小説】連立のアキレス プロローグ

          面白い大阪の政治34:二階と大阪(前編)

          2024年3月下旬、「自民党のドン」二階俊博が次の衆院選への不出馬を表明した。主な原因はパーティ券のキックバックした分を報告しなかった「裏金問題」だが、ここでは大きく触れない。 彼の地盤である和歌山から大阪維新の会による改革を睨んできた老害として批判していこうと思う。 和歌山から睨みを利かせて本拠地となる和歌山では紀伊半島大半のエリアを「二階道路」で繋げて便利にした功績があるし、名士としは言える分類であるが幹事長として大阪が維新に牛耳られていることを気にいらないのかボヤきな

          面白い大阪の政治34:二階と大阪(前編)

          【全文公開】面白い大阪の政治33:IRへの姿勢と自民の矛盾

          政府が開業を推進してきたIR(統合型リゾート)。長崎、和歌山、横浜などが断念する中で日本で現在唯一開業できる事になったのは大阪である。 もちろんその開業に反対する人や組織はいるし、そいつらを否定するつもりはない。 日本共産党なんかは党全体で反対しているけど、開業決まったらその声は抑えられているようだ。これ以上言っても無駄なら変に騒がない方がいいと思っている。 しかし大阪に認可が下りてもなお、未だに騒ぎ続けている奴らがいる。 反維新が未だに抵抗する理由今や大阪でのIR開業や万

          有料
          100

          【全文公開】面白い大阪の政治33:IRへの姿勢と自民の矛盾

          【全文公開】面白い大阪の政治32:2023年の維新が及ぼした脅威

          前回(31)で書いた、大阪市議会議員選挙で維新が悲願の過半数を達成した一方、反維新は各政党で別々の恐怖を抱いていた。 自民の脅威…後継が決まらない前回の「公明贔屓」の発覚により自民党大阪市議団と関係者と小選挙区支部長の関係が最悪なものになり、断絶寸前とまでなっていた。 そしてこれまで自民党大阪府連の代表を務めていた宗清皇一議員が代表辞任の意向を示した者の、後継の選定が難航していた。 自民党大阪府連の代表は基本的に所属の国会議員が担当することが慣例なのだが、2021年の総選

          有料
          100

          【全文公開】面白い大阪の政治32:2023年の維新が及ぼした…

          【全文公開】面白い大阪の政治31:大阪自民の落選者たち

          挑戦(チャレンジャー)の会2021年の第49回衆議院議員総選挙は満期解散ということもあり、与党には不利な面が多かった。野党との激戦となった選挙区は結構あったものの結果としては与党の絶対安定多数の議席を獲得して圧勝だった。しかし一つの地域だけは悲惨な結果となった。 それは大阪である。 大阪選挙区全員落選 2021年の前に行われた2017年の総選挙では大阪でも余裕で自民候補が勝てていた。小選挙区で負けても比例復活できる余裕があった。 しかし2021年は勝手が違った。この4年

          有料
          0〜
          割引あり

          【全文公開】面白い大阪の政治31:大阪自民の落選者たち

          【全文公開】面白い大阪の政治30:海老沢由紀さん

          大阪で維新政治を学んで…私が彼女の名前を知ったのは2019年の大阪市議会議員選挙後だ。 維新の会に触発されて入塾。維新塾の1期生として学んだあと、東京で維新候補として国政選挙に出馬するも落選を喫している。 「これは維新の原点の大阪で学び直す必要がある」と感じたのだろう、大阪市議会議員選挙に出馬。 もともと彼女は東京の育ちだったが、大阪で維新の政治スタイルを学んで東京でも広めていこうという姿勢だ。 大阪市東成区選挙区にて当選したのだが、次点で落選した公明党の候補との差は僅か4

          有料
          100

          【全文公開】面白い大阪の政治30:海老沢由紀さん

          面白い大阪の政治29:自公連立を潰せ

          石原慎太郎の予言 1999年、自公連立が始まったあの時、石原慎太郎は「この連立はいずれ日本を崩壊させる」と予言していた。 現在その通りになっているので憂いている。 それでも連立を解消しようとしないのは、それぞれの票への依存が酷いからである。特にそれが顕著なのは連立開始当初から自民が公明に譲った小選挙区の割合が多い大阪である。 大阪で見えた?自公を潰す道筋 橋下徹も自公連立に疑問を持つ1人であった。 そんな橋下が維新立ち上げて興した「大阪都構想」に対しての振る舞い方の違

          面白い大阪の政治29:自公連立を潰せ

          面白い大阪の政治28:大阪都構想

          大阪市のままで良かったのか?大阪維新の会の看板政策であり2015年、2020年に2回行われたいわゆる「大阪都構想」は住民投票では反維新の陰湿な責め方により僅差の反対多数により否決されている。 これは維新の力不足の面があるから、維新についてとやかく言うつもりはない。 それでも都構想は可決すべきと今でも言うのは、上手く利用すれば大阪自民を立て直せるチャンスがあり、公明党も安泰だったからだ。 目先の既得権益を手放したくない大阪自民党 自民党の中でも維新への反発が目立ち、世間一

          面白い大阪の政治28:大阪都構想

          面白い大阪の政治27:尾形大作、ダレソレ?【全文公開】

          今回は前回(面白い大阪の政治26)の続きというべきか、福岡で燻っていた一発屋歌手が大阪で政治屋に転向しようとした話をしよう。 そいつの名は尾形大作である。 尾形大作が大阪18区の支部長になるまで1986年に『無錫旅情』が大ヒットしたことで紅白歌合戦に出場して一躍有名になったけど、それに思い上がって次第に干されてしまい福岡でのローカルタレント、そして歌手の営業で長年細々と芸能活動していた尾形大作。 そんな彼は2020年あたりに入ってから政治の世界に踏み込もうとした。 福岡

          有料
          0〜
          割引あり

          面白い大阪の政治27:尾形大作、ダレソレ?【全文公開】

          面白い大阪の政治26:自民小選挙区新支部長は茂木の趣味?【全文公開】

          の続きとなります。 刷新には程遠い日本維新の会・大阪維新の会の近畿圏での躍進により苦境に立たされている大阪自民を立て直すべく、党本部が行った大阪小選挙区の支部長公募。 既に内定貰っていた一部の支部長を更迭してまで刷新を図ったというが… 元からの留任した奴ら 蓋を開けてみれば、更迭後引退を表明した佐藤ゆかりを除けば再任。茂木の都合丸出しの留任者を含めて10人が再び出馬することになり変わり映えがしない。ひとまずコイツらは簡単にコメントをする。 1区:大西宏幸(岸田派)岸田

          有料
          100

          面白い大阪の政治26:自民小選挙区新支部長は茂木の趣味?…

          面白い大阪の政治その25:茂木に支配されてる大阪自民

          茂木敏充に立て直し依頼2021年の衆院選、2023年の統一地方選挙。いずれも大阪の自民党は維新に惨敗してしまい、抜根的な立て直しを必要となり自民党本部を頼らざる得なくなった。そこで党本部は茂木敏充を中心とした大阪自民再建の対策本部を立てていくこととなったが… 経歴だけは立派 茂木敏充の経歴を見ると最終学歴的には「ハーバード大学院」と書かれていて、詐称はないだろう。 しかし人格面と能力面に大きな疑問がある。 まずは能力面。基本的な能力は高いが駆け引きが大事な世界においては

          面白い大阪の政治その25:茂木に支配されてる大阪自民

          面白い大阪の政治その24:女性政治家の在り方【有料化してるが全文公開】

          政治は男の世界? 政治の世界は確かに男性主体ではあるが、女性が活躍できないというわけではない。 そんな中でも高市早苗や「反・反維新」だから不本意だけど立民でズバズバと言う辻元清美などは政治家と言うのに相応しい方だ。でも多くは「女性」であることだけを強調している女政治屋と言うべきか。性別関係なく相応しい力があれば票が集まり議員となることができるとしか言えない。 大阪維新はどう? 日本維新の会の国会議員は確かに男性の割合が多い。とはいえ兵庫選挙区の三木圭恵議員(比例復活の

          有料
          100

          面白い大阪の政治その24:女性政治家の在り方【有料化して…

          面白い大阪の政治その23:公明票よりも大きい票田【有料化したけど全文公開】

          現在の自公連立政権に欠かせないのが創価学会と公明党の党員の票、ここではまとめて「公明票」と呼ぶことにする。 公明票のおかげで衆議院の総選挙における小選挙区の自民党候補者は票が上積みされて安定して勝利できる。 ここ最近10増10減を巡る騒動で関係が決裂しかけたが、それでも公明票は揺るがない。自主投票にしても多くは自民系候補に入れるからだ。 だがその公明票が意味をなさない地域が出てきている。それは大阪である。 ほかの都道府県小選挙区よりも多いに関わらずだ。(公明発足の地で公明の選

          有料
          100

          面白い大阪の政治その23:公明票よりも大きい票田【有料化…