見出し画像

面白い大阪(+関西)の政治48:大阪5区もかなりカオス

これまで私の「面白い大阪の政治」シリーズでは幾度と無く語った小選挙区・大阪3区のカオスさ。公明党が議席を持ち、自民党はここを推薦で支えることにより他の自民候補の選挙区に「公明票」が入り当選しやすくし連立政権の象徴とも言えるところである。しかしそれを快く思わないその選挙区の自民支持者も多く一時期波乱があったが自民党の力で制圧されてしまった。
しかし大阪3区以上に異常な地域があるものだ。


大阪5区

衆議院の小選挙区にて大阪市此花区・西淀川区・淀川区・東淀川区が行政区域となる大阪5区。ここは現在、公明党の若手・国重徹が議席を持っている。こいつは「国会で仕事してます」アピールがウザい。まあ次の総選挙では日本維新の会も梅村聡が出馬するからコイツも弾き出されるだろうな。

実は自民系も企んでいた?

現在公明と連立を組んでいる自民党は当然国重を応援するのみで、候補を立てていないし今後も動きはないだろう。しかし少し前は自民党のある大阪市議が大阪5区に自民党を離党して無所属での出馬を企んでいた。そいつの名は北野妙子。
2020年、自民の大阪市議会議員だったこの老害は維新と真っ向から都構想反対を叫んでいた。そしてある事をきっかけに一時期衆院選の大阪5区に出馬する意向を示していた。それは、

都構想住民投票と同日に衆院の解散総選挙が行われるなら出る。

というものだった。
理由は衆院選の期間は都構想反対の街宣運動ができなくなる。それを防ぐためには衆院選にも出馬して衆院選の選挙活動に紛れて都構想の反対を訴えると言うものだった。
しかし都構想の住民投票と同じ日に衆院選が行われることはなくなり、話は立ち消えとなった。のちに2023年の大阪市長選出る為に無所属になった北野。横山英幸に大差をつけられて落選したその後は自民党を復党して国政の比例を得るか、無所属のまま大阪5区に出馬すると目されていたが・・・
あっさり引退。大阪3区の柳本とはえらい違いだ。もう維新が地元で躍進する中で既得権益が失われてしまい大阪で生活できなくなるのだろう。かなりの親中だったから、中国に移り住んでるかもな。

野党、無所属の候補者たち

大阪5区の自民支持者の反感を無視した与党の公明・国重が余裕かましている一方、野党候補を見ると個性派を超えてクセだけしかない面々が出馬していた。

れいわの暴走女

大阪5区といえばコイツを忘れてはいけない。大石晃子である。
維新を徹底的に嫌うこのクソは2021年の衆院選に維新との戦いを避けると言うより単に地元たから5区に出馬した。
コイツを国会に送り込んではいけないと思っていた有権者は多かったと思う。結果としては小選挙区は公明党・国重徹が
約10万票で余裕の勝利。大石の得票数は1/3ちょいだった。
普通なら比例復活の歯牙にもかからない惜敗率と得票数だが…

近畿ブロックのれいわ支持者が思っていたより多く比例で1議席取られてしまった。近畿ブロックでの他のれいわ候補者はことごとく低得票で惜敗率が一桁の奴ばかりで30%台の得票率とれいわ内の比例名簿候補者の中で高かった大石が比例復活を果たしてしまった。ここから先はご存知の通り、バカなことばかりしている。

盟友の為に。ファイルを持った共産党

日本共産党からは元職の宮本岳志が出馬。
一時期大きな騒動となった「森友問題」。その問題に巻き込まれてしまい、心労がたたり自ら絶命した人物が遺した証拠をまとめたファイルを常に持ち演説していた。確かに真相を闇の中にしてはいけないし、主張としては一貫していたので彼は小選挙区では負けても比例復活を果たしている。
コイツは変に貶すつもりはねえな。淡々と終わらせるわ。
ただ次の総選挙第50回)は比例重複出来ないので落選確実だろう。


モリカケのオバン

そんな「森友問題」の渦中となるオバンである森友学園副理事長・籠池じゅんこも出馬。当時裁判中の身ではあったが選挙法的には問題なかったので出馬。
学校法人として政府に取り入ろうとしたが、掌返されて追求の対象となり罪に問われた事で、政界から直そうと出馬したのはいいけれど惨敗。無所属のため比例復活も出来ずに今は檻の中…どこかシュールである。

以上を踏まえて大阪5区はカオスだ。
まあこれも次の総選挙で維新候補が立てれば全員オサラバです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?