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謎と不思議たち

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理解出来ないことを理解しようと、沢山のことを考えて来たけれど、唯葛藤しただけだったのかも知れない。でも、読み返してみても、やっぱり〝変〟だったと思うことばかり。本当は私が一番変な…
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#職場

類は友を呼ぶ?①

 私が無職になると同時に、専業主婦から棚ボタ式に職場復帰した友達がいた。彼女とは近年、毎月のように時間を合わせて会っていたのだが、働いていた頃の私以上に、彼女が復帰した職場は忙しい様子。主婦業すら疎かになり、そちらの方は同居している実の親に任せきりになっているというから、会えなくなるのも仕方がないと言えた。
 半年ぶりに会った彼女は、本人が言うほど痩せてもやつれてもいなかったが、職場に対する不満は

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THE 自己中①

 子どもの頃、誰が言い始めるのか知らないが、憎まれ口を連打し、相手を攻撃する姿がよく見られた。
「アホ、ボケ、カス、ナス、バカ、マヌケ…」といったものが主流だろうか…。中には「ブタ」「デブ」なんていうのもあった。豚はよく見るととても可愛いのに、失礼な話である。
 そんな悪意に満ちた憎まれ口の中に、いつからか「自己チュー」という言葉が追加され、意味もよく解らないまま、自分でも使っていた気がするのだが

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つるむ二人②

 職場のIさんは、とても落ち着いていて賢い人である。彼女は言葉の一つ一つが丁寧で、物事の道理を説明するのが巧みであった。そのお陰でわからないことがわかったり、理解出来ない事が理解出来るようになるという経験を、私は何度もしたことから、随分助けられ、心から尊敬していた。
 一方、同じ職場のFさんは、とても強気な人であった。職務経験が豊かで自分に自信があるこの人は、常に大きな声で幅を利かせている。職場内

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昼ドラな人

 以前働いていた職場で、私は酷いいじめに遭った。もしかしたらいじめだと思っていたのは私の方だけで、相手にその気はなかったかも知れないが、〝いじめというものは、いじめる側が判断するものではない。いじめられた側がそれをいじめと感じれば、それはもう立派ないじめ〟と書いたフィフィの言葉に説得力を感じている私にとってそれは、やはり立派な〝いじめ〟であった。
 そもそもそこは、愚鈍な上司に辟易した部下たちの不

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