真夜中の陽

初めて手を繋いだのは初めて一緒にコインランドリーに行った時で
深夜の1時過ぎくらいで

つないだまま黒の上着のポケットに入れられた右手と
夜中の、まだこんな時間でも空いてるコインランドリーをiPhoneで検索する左手

着いてから1時間半くらいの待ってる間、誰もこない静かな小さいコインランドリーで
小さい簡易的な机と高さのズレてる椅子に2人向かい合って座って
どうでもいい話とか
これからどうしようかとか
曖昧な話ばっかりして、楽しくて切なくて

なんか聴こうよ って言って

MusicFMをシャッフルした時に最初に流れた曲がクリープハイプの"陽"でした

ぼんやりした蛍光灯のしたで、一瞬だけ2人とも黙ったのが気付いてたのか、無意識だったのかは今でもわからないし、今更聞いたりしないけど

あ、今ほんとこの曲みたいだなって
本当にその通りだな
この人そう思ってるの気付いてるのかな
この人がいるこんな毎日が続いたらいいなって

思った時の曲
そんなことを思いながら聴いたクリープハイプのこの曲、今お風呂に浸かりながら久しぶりに聴きたくなって聞いてます

手を繋いだ時にポケットに手を入れるのはお父さんの癖でね、
小さい頃そのお父さんの癖が好きだったの

その話したの、憶えてると思ってなかった

もうじゅうぶん楽しんで　今さら後には引けないな
ベッドには確かな温もり
洗ったばかりなのに　今さら引いても戻らない
シーツには幸せのしわ寄せ
嘘みたいな合鍵　本当の鍵穴
全部わかってたけど　何も知らなかった
嘘みたいな合鍵　本当の鍵穴
全部わかってたけど　何も知らなかった
今日はアタリ　今日はハズレ　そんな毎日でも
明日も進んでいかなきゃいけないから
大好きになる　大好きになる　今を大好きになる
催眠術でもいいからかけてよ
明日も進んでいかなきゃいけないから
もうじゅうぶん悲しんで　今から何をしようかな
シーツに包まって消えた
クソみたいな合鍵　本当は節穴
全部わかってたけど　何も要らなかった
クソみたいな合鍵　本当は節穴
全部わかってたけど　何も要らなかった
今日はアタリ　今日はハズレ　そんな毎日でも
明日も進んでいかなきゃいけないから
大好きになる　大好きになる　今を大好きになる
催眠術でもいいからかけてよ
明日も進んでいかなきゃいけないから
わかってるよ　わかってるよ　わかってるよ　わかってるよ
そんなの言われなくても
窓の中のいつもの顔　人差し指でなぞってみる
目と口の間を　繋ぐ涙の線路
今日はハズレ　今日もハズレ　そんな毎日でも
明日も進んでいかなきゃいけないのか
大好きになる　大好きになる　今を大好きになる
催眠術なんてもう解いてよ
大好きになる　大好きになる　今を大好きになる
無理に変わらなくていいから
代わりなんかどこにもないから
もしかしたら明日辺り　そんな平日

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