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君に伝えたい百の言葉

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あなたに伝えたい言葉が残っている。見失っても、百個積んだ先に何かがあるかもしれない。光を追う者のエッセイ集
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2021年1月の記事一覧

グレイの雲と、晴れやかな午後のひかり

「毎日続けているのは、”毎日”じゃないと、続けられないからだ」 この話を、わたしは何度もしてきた。 noteの連続更新は300日を越え、 stand.fmは明日で80日目の連続更新になる。 なーんていうと、すごく立派に聞こえてしまうかもしれない。 でも、わたしの中では決してそうじゃない。 「できれば、1週間に一度。できれば、月に4本」と決めていたYouTubeへの動画掲載。 毎日弾いているピアノを動画にまとめるだけだから、作業そのものは2時間もあれば終わるはずなのに、ぜ

奇跡の種をまく

ほんとうにね、最近の出来事だったんです。 すてきな記事に出会えて嬉しかった! というお話を、stand.fmで配信させていただきました。 出会えたのはこの記事! 呼吸を蝕むようなどろっとした血液が、やさしくさらりと鼓動するように 何よりも効く薬みたいに、いまのわたしには必要な記事でした。 この記事読ませていただいてから、本当に調子が良い! 毎日記事を書くことを、ときどき褒めてもらえたりする。 それがすごく嬉しい。いつもすごく嬉しい。 でもそれ以上に、「毎日書くことに意

【たすけてください】あなたから見たわたしのことを教えて!!!

わたしからのお願いは、文末に記載しました。 わたしの言い訳には興味ないぜ!って方は、ぐんとスクロールしてください。 2021年1月27日 note連続更新300日を迎えました!!! 「○○日まで続けよう」みたいな目標を掲げていたわけではありませんが、100の節目はやっぱり嬉しい。 わたしはとにかく悪魔的に怠惰なので「今日休んだら、明日はどうでもよくなっちゃう自分」にならないため、毎日の更新を続けることにしました。 わたしの人生の目標のひとつは、「表現し続けること」の中にあ

苦手なラーメン屋だってある

このたび、のぎさんにお誘いいただいて、「同じテーマで書く」のぎ企画、参加させていただきました! のぎさんからDMをいただいて、「まつながさんと何か一緒に作りたい」と言っていただけたこと、本当に嬉しかったです。 えっ、わたしでいいの???って、500回くらい思った… 漠然と「何か一緒に作りたい」から、お互いに案を出して、まとめていく作業も のぎさんの文章を読んで、そこから自分の世界を再確認して切り開く作業も、ほんとうにしあわせな時間でした。 なにより、のぎさんが「心の底から

あたたかな旅

友達から荷物が届いた。 宛名を確認してみたら大好きな人の名前だった。 少し前に、わたしからも荷物を贈っていた。 あなたもわたしも大好きな、ポケモングッズ。 大好きからの荷物は、やっぱりあなたもわたしも大好きなもので、スターバックス福袋みたいな中身だった。 スタバのタンブラーとコーヒー豆、紅茶とメッセージカードが、やさしく詰め込まれていた。 あなたへの荷物を贈るとき、わたしは勝手ににっこりとしていた。 受け取るときも、そう。 あなたにも、そんなやさしさが訪れているといいな

ピアノとわたしの1年間

そろそろだな、と思っていたら今日だった。 本日、2021年1月22日 ピアノ日記の1周年記念日でした。 1年前の今日、 はじめて、SNSに自分のピアノを公開しました。 いままでバンド活動で音源を載せてきたことや、へたくそな弾き語りを載せてみたことはあったけど、「ピアノ1本」っていうのは初めてで。 でも、できないわけがなかったの。 わたしは音楽活動の中で、「朗読+即興ピアノ」のスタイルでライブをしていた時期があったから、あのときのピアノをそのまま弾けばよかった。 それ

新しい季節を迎え撃つ、準備をしている

朝起きたら、窓を開けて煙草を吸う。 という習慣は、今でもわたしに根付いている。 無職になったときに、 そしてそれは、外出を控えていた時期のことだったので、せめて窓を開けて、天気や外の空気を感じよう。と思って、始めた習慣だった。 最初の頃は春なのに寒くて、 いまは、寒さと共に春に向かう季節へと変わった。 暑い夏も、寒い冬も わたしは、窓を開け続けた。 どれだけ短い時間でも、わたしは外を見つめる。 季節ごとに、そして毎日かすかに違う匂いがするといえど、 毎日同じ場所を見つ

「当たり前」と「憧れ」でまとった服は、 あなたに適切なものですか?

「疲れちゃったんだって」 それは、同居人がつぶやいた”友達の近況”だった。 そうか、ちょっと様子がおかしいと思っていたんだ。 そういうことだったんだね。 疲れちゃった、っていうのは 「頑張った」ってことだと思う。 別に身体をすごく動かしたわけじゃなくても、 毎日を繰り返して「何もしてないよ」と自分では思っていても 何も思考しない日なんて訪れなくて、思考や発信、選択は時としてわたしたちから奪ってゆく。 時間、体力、気力、 名称や事象は様々だけど、わたしたちは何かを消耗しな

道は続いている

むかしのことを、思い出す。 エリンギカレーが引き金だったかもしれない。 10代の頃からの友達の顔を、見たからかもしれない。 ほかにもきっといくつかあって、わたしは思い出している。 あの頃住んでいた街のこと、部屋のこと。 松屋のこと。 帰る前にちょっとだけしゃべろう、と言って座った、花壇のこと。 最近、「いまいくつ?」と聞かれて考えたら、「今年で34歳」が回答でびっくりした。 「誕生日がきたら」とか考えるのが面倒なので、わたしは年始に年齢をひとつ足す。 あの花壇に座って

いいじゃないか。 泣きたいときは、ビショビショ泣いたって

「わかってるんだ。でも、悲しいし、悔しいよ」 わたしはそう言いながら、大粒の涙を落とした。 * ちょっと不安なことがあって、同居人に相談した。 もともとは相談するつもりじゃなくて、「こんなことがあったんだよ〜」と話したかっただけだった。 相手を不安にさせるから、相談はしたくない。 かつてのわたしは、強くそう思っていた。 この気持ちが強くなればなるほど、何も話せなくなり、結局のところひとりで決めてしまい、相手が「どうでもいいひと」になってしまう。 その結末にも気が付きなが

noteのハート

noteのハートマークは「スキ」である。 わたしはそのことを、噛み締める。 多くのSNSにはハートマークがあって、名称はそれぞれだけど「イイネ」的な意味が主流だと思っている。 このマークが生まれて、もうずいぶんの月日が流れて、当たり前になった。 noteのハートマークは「スキ」と呼ばれている。 あんまり他のSNSとの違うを意識してこなかったけど、「そういえば」と思うことが増えた。 noteでわたしは、様々な記事を書く。 基本的に「ハッピーを切り開き、紐解きたい」と願いな

エリンギカレーの思い出

協議の結果、晩ごはんはカレーになった。 「何カレーがいい?」と尋ねられたので、「ジャワカレー?」と答えたら、笑いながら「そういうことじゃない」と言われた。 「豚とか、牛とかあるじゃん」 なるほど。 カレーを作る人は、そういうことを考えるのか。 カレーってなんでも美味しいから、なんでもいいんだけどな。 そういうことじゃ、ないんだろうな。 「スーパーの安いお肉カレーでいいんじゃない?」 「それだ!」と力強い返事が返ってきた。 * 「豚バラと、あとエリンギが安かったから

重さって、何で決まると思う?

「理科が、U先生の担当になったら、すぐおいでね」 中学入学前、塾の春期講習に通ったときだった。 小学校6年生と、中学生のあいだの春休み。 確か、兄がそのタイミングで通っていたので、なんとなくわたしも行くことにした。 U先生というのは、変わったおじいちゃん先生だという。 採点や評価の仕方が独特で、塾の生徒でもU先生に困った先輩が多かったらしい。 まだ見ぬU先生、そして中学校への期待と不安を募らせて、わたしは春休みを終えて、塾も辞めた。 * 中学1年のとき、理科の担当は

のび太くんみたいに笑うひと

「ぐふっ、ぐふふふふっ」 文字にすると、かなり奇妙な笑い声が響いている。 これは、我が家で定期的に聞こえる、同居人の笑い声だ。 同居人は、数年前に鬱病をくらっていた。(くらっていた、というのは本人の表現) 家ではとにかく笑わなくなった。 無表情だった。 もともと、「接客業で毎日笑顔で過ごしてるのに、なんで家でも笑わなきゃいけないの?」というのが彼の言い分で、100%納得できるわけではないけれど「い、一理ある…!」と頷いてしまった。 「家は、家族全員の”パーソナルスペース