子どもが、生き生きと「夢を語る」世界をつくために「大人」にできること。
「このろくでもない、すばらしき世界」
というキャッチコピーがとっても好きなんです。
米国のベテラン俳優、トミー・リー・ジョーンズさん扮する「宇宙人」が、様々な仕事を通して人間とかかわり、ちょっと皮肉めいたセリフでしめる。
そのセリフには、人間の”どうしようもなさ”が、かわいらしく表現されている。
そして、お馴染みのキャッチコピー。
そういえば、ずいぶん長いこと続いているなぁと思い調べてみると、CMプランナーの福里真一さんに依頼されたのが、2006年だそう。
興味本位で立ち寄った「宇宙人」も、15年以上も滞在するとは思ってもいなかったのではないでしょうか。
個人的な話になりますが、このキャッチコピーは、僕が「教師」となった年にできたということも見過ごせません。
#いや、見過ごせます
#本当に個人的な話
「なんじゃそりゃ?」という理由ですが、個人的な「思い入れ」なんてそんなもんですよね。
しかし、世間はそんな楽観視を許してはくれません。
僕が「教師」として働いてきた約15年間で、世界のルールが大きく変化しました。
きっと、その道キャリア15年選手のみなさんは、働き始めたころと現在の変化を実感しているのではないでしょうか。
「まさか!」と思うような働き方の変化が、もう当たり前となって動き出しています。
しかし、変化は「働き方」だけではありません。
そう、僕たちの「価値観」も大きく変わりました。
よく言われているのは、「ものから意味」へ変わったなんてこと。
僕たちのお父さん、お母さん世代は、「洗濯機」や「冷蔵庫」という「もの」を追い求め、「生活の向上」をリアルに感じることができました。
しかし、いつしか人間は「もの」では動かなくなりました。
むしろ、「なるべくものを減らそう」なんて生き方も1つのスタイルとして市民権を得ています。
「デジタル機器をもって山奥に引きこもる」なんて生き方も出てきました。
このようなゲームチェンジにおいて問われているのは、
「『大人』は、『子ども』に何を教えることができるのだろうか。」
ということ。
僕の場合は、我が子にとどまりません。
教師として、常に問うているのは、
「『学校』は、『子ども』に何を教えることができるのか。」
ということ。
僕が子どもの頃に敷かれていた「成功のレール」は、既になくなってしまいました。
「自分らしく生きていること」に価値がおかれつつある世の中は、「人生の成功」なんてあってないようなもの。
そんな「不確実な未来」へ向かっていく子どもたちに、「これが正解だ!」なんてえらそうに言えるはずがありません。
もはや、「大人」が自分の経験値からしぼりだすアドバイスというものは、「子ども」にとって不正解となる可能性すらあるのです。
ただ、「大人」のみなさん。こわがってばかりではいけません。
ここは、「大人」としての度量の広さを見せつけてやるチャンスとも言えます。
そう、「大人」としての経験値を現代版にアップデートし、自分自身が最高に人生を楽しめばいいのです。
「子どもが、勉強をしてくれないんです。」
という悩みの答えは、決まっています。「親御さん自身が楽しそうに勉強をする」この一択でしょう。
「大人」も「子ども」も一人の人間です。能力に大差はありません。唯一「差」があるとすれば、「チャレンジできる範囲の問題」があります。
「大人」の方が、断然「チャレンジ枠」は広がっています。
その気になれば、どれだけでも「勉強」ができるということです。
そして、「現代版にアップデートした経験値」からアドバイスをしてあげようではありませんか。
やはり、「経験」から得られたリアルな学びに適うものはありません。
#経験が過去すぎるとよくないよ
しかし、現実は、そんなに甘くないことも知っています。
「仕事」、「子育て」に追われ、物理的にアップデート時間がないというステージに立っている方もいらっしゃるでしょう。
だからこそ、僕が代表してまとめます。
これまでの3年間、ダレトクか考えることなくこつこつと毎日更新を続けてきた「知識」を、「使えるかたち」でまとめ直そうというこの企画。
#そうでもしないとまとまらない
皆さまがお忙しいことは重々承知しております。
文章よりも、音声の方が受け取りやすいことも織り込み済みでございます。
ただ、僕は文章が好きなのです。
「このろくでもない、素晴らしい世界」の片隅で見つけた小さな「知識」。
その「知識」が、「あなたの世界」を「より素晴らしく」できることを願い、こつこつと発信していきますので、ぜひとも読んでみてくださいね。
▼【目次】変わりゆく世界を切り開く「子ども」にあなたは何を教えますか。
1000記事書いてきた中から”特に”役立つ記事をつめこみました!!
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