雨が降り続ける季節に
少し前に大ヒットしたアニメーション作品に雨が大きなテーマの作品がありました。
雨が降り続ける東京にて、自称「100%の晴れ女」を巡る物語です。
セカイ系アニメーションの代表格といってもいい作品ですが、
作画・演出・音楽 そのすべてがステキな作品だと思います。
筆者は雨がとてもスキな天気ですので、
雨が降り続けるというのは、ある意味魅力ではあるのですが、
まさか東京が沈んでしまうほど降ってしまうとは……
さすがにそれほど降ると、イヤになるでしょうね。
そんな作品の主人公は家出少年。
未成年で働き口もなく、日々焦りながら暮らしていました。
そんな作中で主人公が持っていた本の表紙から、
持っていた本のタイトルが分かります。
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」だったと記憶しています。
英文学の中でもとても有名な作品ですし、
日本でもそれなりの知名度があると思います。
そしてなにより、
この作品の主人公と、小説にでてくる主人公では、
共通点もありますからね。
もしご興味があれば、是非ご覧になってみてください。
筆者は最初、このシーンを観た際に、
アニメーション作品とはいえ、そんな細かい所にこだわるのかぁ……
と感嘆した記憶があります。
ほんの少ししか出てこないシーンなのに、
そこまでこだわるというのは、
日本の作品ならではかもしれません。
ですが、少ししか出ないからこそ、
そこになんらかの特別な存在を見出すのかもしれません。
1年を通してみれば、日本では雨の日はそこまで多くないはずです。
(いくつかの地域を除きますが……)
そんな雨でさえも、歌や短歌をはじめとする文学であったり、
様々な存在を表現している芸術作品の中で、
美しい存在として捉えられています。
何気ない、誰も気に掛けない存在に注目し、そこに何かを見出す。
簡単そうで、何気に難しいことなのかもしれませんね。
※画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。
素敵な画像をありがとうございました。
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