傷つきっぱなしで生きたりしない
30代の終わり頃、仕事関係の集まりがあった。懇親会で妙に馴れ馴れしい男性がおり、年齢を聞かれたので正直に答えたら「ウゲッ」と顔を歪め、あからさまに素っ気なくなって別のグループのところへ去っていった。わかりやすい人だな。呆れつつもその場は笑顔でやり過ごし、帰ってから少し泣いた。「お前にはもう女として価値なんてねえよ」と言われたような気がしたのだった。こんな台詞は言われていない。私の想像であり、彼は「ウゲッ」のほかは何も言っていないのだ。理屈ではそうわかっていても、私は傷ついたの