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在宅ワークをするための「良いクライアント」の見分け方4つ

付き合う人を選ぶように、仕事をする相手も、自分にとってしっくりくるパートナーを選びたいですよね。

「仕事相手を選ぶなんて上から目線すぎる! なんでもやったほうがいい!」

そんな声も聞こえて来そうですが、私はそうは思いません。なぜかというと、どんな相手でも許してしまったら、自分にとって「こんなはずじゃなかったのに……!」と後悔することもあるから。しかも在宅ワークの場合、これがお金のトラブルに繋がってくることも多いんです。

そんな思わぬトラブルを避けるために、私が考える「良いクライアントさんの条件」をまとめてみました。これからフリーランスとしてお仕事をしていきたい方や、副業・複業として在宅ワークをやりたい方(特にライターに興味を持っている方)に、役立てば幸いです!


1.良いクライアントの条件①「評判が良い」


まず1つ目は「評判が良い」ということ。これは当たり前かもしれませんね。でも、在宅ワークをやり始めたばかりだと「そもそもどんなクライアントがいるのかわからない」「評判の良し悪しなんて見分けがつかない!」と感じると思います。

見分け方も、いくつか方法があります。

クラウドワークスなどのプラットフォーム(お仕事の受発注サービス)を使っている場合は、クライアントそれぞれについている「評価」をチェックします。

「評価」とは、実際に過去にお仕事をした人が「このクライアントはどんな印象だったか?」「仕事はスムーズだったか?」をレビューできる機能。これを見ると、連絡が滞りなく行われているかどうかがある程度わかります。悪い評価がついていたら要注意ですね。

ただし、これはあくまでも一例です。評価機能は、ワーカーさんそれぞれが自分の尺度でレビューをつけているので、「Aさんにとっては良いクライアントだけれど、Bさんとは相性が合わない」みたいなミスマッチはあるかもしれません。一つの目安として参考にしてみてください。


もう一つ、在宅ワーカー仲間から「あのクライアントは良かったよ」と教えてもらう方法があります。いわゆる同業者からの情報です。

まわりに情報交換しあえるような、繋がりのある人を持つことができると、良いクライアントを教えてもらえる場合があります。

とはいえ、在宅ワークをやり始めたばかりだと、そう簡単にだれかと繋がったり情報交換しあうのは難しいですよね。私の場合も、最初はプロのライター仲間なんてだれもいなくて、仕事をしながらちょっとずつ信頼関係を作って、知り合いを増やしていきました。

信頼できる確かな情報を得られる方法ではありますが、ちょっとハードルは高めです。noteやTwitterなどをうまく使って、これから少しずつ知り合いを増やしていけば大丈夫!

2.良いクライアントの条件②「依頼メールがテンプレでない」


これは私が仕事を受けるか考えるとき、実際に見ているポイントです。いわゆる依頼メール(スカウトメール)があったときに、その内容がテンプレになっていないか。もしテンプレっぽくなっていたら、

「このクライアントさん、本当に大丈夫かな?」
「ライターなら、誰でもいいんじゃないか?」

と、一回冷静になって考えます。頼まれたからやる、ではなく、自分がやりたいかどうかを自分に聞いてみるんです。

よくありがちなのですが、依頼メールが来ると「やった! 仕事が来た!」と嬉しくて、結構舞い上がります(笑)。なので勢いで「OKです!」と言いたくなっちゃうのですが、その気持ちは本当に「その仕事をやりたい」という思いなのか。頼まれたから、ついつい引き受けちゃうのか。

断れない性格だと、自分とは合わないクライアントさんと契約してしまう可能性もあります。「この仕事を本当にやりたいのかな?」と考えてみることは、自分で仕事を選んでいく上でとても大切です。

もちろん、本当にその仕事をやりたいのであれば、詳しくお話しを聞けばOK。最初のころは実績も少なくて、一つでも案件をやってみることは大事です。

それと、先ほど挙げたようなプラットフォームを使っている場合は、クライアントさん側も依頼メールを作ることに慣れていなくて、仕方なく「テンプレっぽくなってしまう」という事情もあります。

大事なことは、自分にとって良いクライアントさんを選んで、気持ちよく仕事をすること。最初のメールだけでは相手のことをすべて知ることは難しいので、その後のやり取りも相性を見るポイントです。

では、メッセージでどんなところを見ればいいのか。そのポイントも書きますね。


3.良いクライアントの条件③「メッセージに対する返信が24時間以内に来る」


クライアントさんとのメッセージのやり取りが発生したときに、24時間以内に返信が来るかどうか。これは契約後にも「自分が仕事がしやすくなる」条件です。

在宅ワークでは、クライアントさんとの連絡手段はほとんどがチャットツール(Slackやチャットワークなど)かメールです。お仕事受注ができるプラットフォームを使っていれば、そのサービス上にもメッセージ機能がありますよね?

そういったツールを使って、こんなやり取りをする場面が出てきます。

「案件に応募したから、早く返事がほしい」
「質問したいことがある。どうやって作業したらいいか聞きたい」
「家族が体調を崩してしまった。納期を1日のばしてほしい…」

こんなことって、結構あるんですよね。特に「クライアントさんに質問したい」は、在宅ワーク経験者さんでしたら「あ~、あるある!」とおわかりいただけるかと思います(私も、レギュレーションの確認やサンプル記事への質問、報酬の確認など、はじめての案件をやる前には絶対質問します!)。

クライアントさんからの返事が欲しいときに、2~3日待っても返事が来ない、なんてことだと困っちゃうんですよね。なので、案件応募時にあまりにも返事が遅いようだと、ちょっと心配かなとは個人的に思います。

一般的に「ビジネスメールは24時間以内に返信しなさい」というのがマナーです。信頼できるクライアントさんならば、在宅ワーカーさん側を困らせないように「早く返信しよう」と思ってくれます。

どうしても返事ができない場合、たとえば土日はクライアントさん側も営業日ではなくお休みのケースがあります。その際は「土日は返信が遅れますのでご了承ください」と予め注意書きをしていることも。

「いつでも質問・相談ができて、いつ返事がくるのかもわかる」クライアントさんならば、安心ですよね。

コミュニケーションの取りやすいクライアントさんは「在宅ワークがやりやすいパートナー」だと私の経験上思っています。毎月継続でやっていくお仕事を受注するうえでは、ぜひ知っておきたいポイントです。


4.良いクライアントの条件④「お金に関わる条件や流れが明確である」

「お金のことは聞きにくい……」という心配も、ありますよね。私も実際に「報酬のことをもっと詳しく知りたいけれど、聞いたら変なふうに思われないかな?」と感じることがよくあります。

でも、これも経験上、良いクライアントさんならば「仕事を依頼してくれる時点で報酬のことを教えてくれる」んです。

自分から案件に応募するときも、作業内容の説明を受けるタイミングで「原稿料は1記事あたり○○円で、支払いは毎月△△日です。この条件で大丈夫ですか?」とちゃんと教えてくれます。

なので、最初のステップとしては「報酬に関して、きちんと条件が書かれているかを確認する」。

もしも「原稿料は応相談」となっていたり、事前にわからなかったら、いくらで作業することになるのか自分から尋ねることが大事です(私は生活のためにも仕事をしているので、お金のことはちゃんと聞きたい派です。趣味で報酬にこだわらない方は、お金の話はスキップでもよいかとは思います)。


では、クライアントさんに「原稿料はいくらですか? 支払いのタイミングは?」と聞きたい場合はどうすればいいか。私がよくやるメッセージの書き方も紹介しますね。「いきなりお金のことを聞くのはちょっとな~」と思ったら、たとえばこんなふうに、

【メッセージ例文】
○○様
お世話になっております。
△△案件の報酬について、1点ご質問です。

念のため確認になりますが、報酬の条件・支払いにつきましては、
どのような流れになりますでしょうか?
大変お手数ですが、作業前に確認させていただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

例として「報酬の条件・支払いの流れ」を質問する文章を書いてみました。ここでのポイントは、報酬について切り出す前に、

「念のため確認になりますが、」

「事務的な確認になりまして申し訳ありませんが、」

といったクッションワードを入れてあげること。そうすると、いきなりお金の話を持ち出すよりも、少し印象がやわらかくなりますよね? 

すぐに結論から入ってもメッセージ上は問題ありませんが、ちょっと聞きづらいと思ったら使える方法です。口頭でも使える言い回しなので、よかったら参考にしてみてください。


もう少し踏み込んだ話をすると、クライアントさんによっては「まだライター側に、いくらで書いてもらうか決めていない」「予算交渉をしたい」という場面もあります。

こういうケースでは、前もってお金のことが決まっていない(これから決める)ので、自分から「文字単価○○円で、1記事あたり○○円の作業費でいかがですか?」と提案します。このあたりは単価交渉を行って、双方がOKを出したらお仕事スタートですね。


5.【その他】良いクライアントの条件はこんなところも

上では挙げなかったこと以外にも、こういうところは「良いクライアントさん」に共通するポイントだと思いますので、書いておきます!

【良いクライアントさんの見分け方+α】
・質問したことに対して、親身になって答えてくれる
・マニュアルが用意されている(初心者向け案件の場合)
・約束したことを守ってくれる
・万が一トラブルが起きても、誠実に対応してくれる(例:報酬の支払いが遅れても、次のタイミングで必ず入金してくれる 等)

在宅ワークをやりはじめたばかりで、慣れていないうちは、丁寧にフォローしてくれるクライアントさんのほうが安心してお仕事に取り組めるかなと思います。

ある程度慣れてきて「自分でも仕事を選びたい!」という中級者以上のワーカーさんは、クライアントさんの性格にうまく合わせつつ、自分のやりたい案件にチャレンジしていけると、スキルも単価も伸ばしていけるかなと。

フリーランスであちこちを飛び回りたいならば、対クライアントさんとのコミュニケーションは磨いておきたい技術ですね。


6.【まとめ】気になるクライアントさんとは一度お仕事をしてみる。「合わない」と思ったら次に活かす!


今回は「良いクライアントの見分け方」をテーマにまとめてみました。どんなクライアントさんと付き合っていくかは、在宅ワークを続けていく上では大事なことだと私は思っています。

なぜかと言うと、在宅ワーカーにとってクライアントさんは上司のような存在で、頻繁に連絡を取り合っていく関係になっていくからです。良い上司と悪い上司なら、そりゃあ良い上司と一緒に仕事をしたいですよね(笑)。

とはいえ、クライアントさんの良し悪しなんて、最初はよくわからないと思います。より好みしすぎても仕事が決まらないので、気になる案件にはまずチャレンジしてみること。

その上で「このクライアントさんは、なんだか私とは合わないかも…?」と感じたら、その感覚を次に活かすことを心がけてみてください。良いクライアントさんとめぐり逢えたら、そのご縁はぜひ大事にしていきましょう!


長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。在宅ワークを頑張りたい方への参考になりましたら幸いです◎

noteを読んでくださり有難うございます!創ることを通して、今を生きる人の力になるコンテンツを届けることが私の喜びです。