すぎやまちふみ

天竜川の流れを眺めながら育つ|現在は北陸の地で夫、義母の3人暮らし、娘は大阪で大学生活…

すぎやまちふみ

天竜川の流れを眺めながら育つ|現在は北陸の地で夫、義母の3人暮らし、娘は大阪で大学生活を満喫中|愛犬はトイプードルの三郎|犬が大好き|犬を通してわたしが感じてきたことや、暮らしの中で感じたことを綴っていきます♪

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娘とハグをして気づいたこと

仕事を終え帰宅し、キッチンで夕食の用意をしていると、高校生の娘が私に近寄ってきて、 「ママ、ハグしよう。」 と声をかけてくれました。 私は早く食事の準備を済ませたいと思っていたので、一瞬、あとにしてくれる?と喉元まで出かかりましたが、「せっかく娘がそう言ってくれたのだから」と思い、食事の準備をする手を止めました。 ギューっと娘をハグすると、お風呂上がりのとても良い香りがして、私はその香りを鼻からゆっくりと吸いこみました。そしてお互いに背中をさすったり、優しくトントンと叩い

    • 枕草子の一文から教わった嫁と姑の関係

      先日娘が、古文単語に載っている、ある言葉を教えてくれた。 ときどき私が義母との関係に心を揉んでいる姿を見て、娘は教えてくれたのだろう。 でもその時に娘が言った言葉はこうだった。 「枕草子って平安時代の物語でしょ。千年以上前から嫁姑問題ってあるんだね。長い時間が経っても人が言うことは変わらないね。」 軽い感じで伝えてくれる娘の話を聞いて、私もなんだか笑えてきた。 * 結婚したと同時に、私はこの家の嫁になった。自分でも気付かないうちに理想のお嫁さん像を思い浮かべていた

      • 自然と笑顔になれるからフラが好き

        ここ数年、イベントの自粛ムードもあり、私が習っているフラでも、イベントが計画されるものの中止になることがありました。 週に2回の通常レッスンでは、基本のステップやハンドモーションの練習をしっかりしてから、曲に合わせて踊り始めます。 でも最近では5月に参加するフライベントのための、ポジションや振りのバリエーションを交えたレッスンになり、いつも以上に張りのあるレッスンになっています。 とはいえ、私はフラを始めてまだ4年目。場数が少なく、レッスン中に仲間の前で踊る時ですら、手

        • 晴れの日のご馳走

          「週末に焼肉か寿司、食いに行くか。」 夫がそう声をかけてくれたのは3月半ば。夫のゴルフや仕事の都合でなかなか実現することができずにいたけれど、昨日はれて家族揃って焼肉を食べに行くことができた。 * 隣の市にある人気の焼肉屋。夕方5時の予約に向けて、4時15分に家を出発。 空は晴れ渡り、遠くに見える山肌もはっきりと見え、私が清々しい眺めを楽しんでいる頃、運転中の夫は 「まずはタンだな。途中ホルモンも食べたいだろ。それと今日は生(ビール)は2杯で控えておこう。その後、白

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        娘とハグをして気づいたこと

          みんなにそれぞれの桜がある

          昨日は、朝から愛犬三郎を連れて狂犬病の予防接種を受けに行ってきました。集団接種だったため、初めてお目にかかる獣医さんに注射をチクンとしてもらいました。うんともすんとも言わない三郎に獣医さんも 「おとなしいねー。」 と笑顔で褒めてくださりました。家では眠っているところを邪魔すると「ガルー!」と言って怖い顔するのにね。ほんと、内弁慶な三郎。 春日和の日曜日、お散歩にはもってこいの日だったけれど、注射のあとは激しい運動は控えたほうが良いので、おとさん(夫)と一緒に家でまったり

          みんなにそれぞれの桜がある

          腰に小爆弾

          昨年の秋、愛犬三郎を連れてドッグランに行った帰りの車の中で、それは突然やってきた。 夫が運転する車の助手席に座っていると、左太もも後面にビリビリとした痛みが走った。「あれ?なんだろう?」と思った途端、それが激痛に変わった。 それまでにも足がつることはたまにあったけれど、この時の痛みはいつもと違い、電気が走るような痛みが1分ほど続き、治まったと思うとまたビリビリがやってくる。痛みをこらえるから話もできない。 それからは、起きていても寝ていてもそのビリビリは突然やってきて、

          私の想像力の使いどころ

          夫の仕事柄、家族揃って夕食を食べられるのは、水曜日と日曜日。その他の日は、娘と私が先に夕食をとり、私たちのお腹が満たされた頃か食器洗いが終わった頃に夫が帰宅し、夫の夕食が始まる。 正直なことを言えば、家族みんなで一緒に食べられれば、準備も片付けも1回で済むから、私としてはその方が楽なのだ。 きっと夫は、できれば早く家に帰り、ゆっくりと過ごしたいと思いながらも夜遅くまで仕事に励んでいるだろう(と、私は想像している)。夫だって一緒に食事ができれば良いと思っているだろう(これも

          私の想像力の使いどころ

          見習いたいと思うところがたくさんある私の上司

          今の職場に勤めるようになって、9ヶ月が経った。 医療職から全く違う分野での仕事。始めの頃は、職場で聞く言葉は聞き慣れないものばかりで、知っている言葉でも自分には関係ないと適当に流してきたものが多く、その言葉たちを理解し、慣れていくことに必死で、慣れるまではまるで異世界にいるようだった。 仕事で関わる方も、今までとは異なる分野の方々ばかりだった。電話対応でも、 「○○事務所の○○士の○○ですが、○○契約の云々・・・」 と流暢なしゃべりと専門用語のオンパレード、メモを取るにも

          見習いたいと思うところがたくさんある私の上司

          愛犬三郎が反応する「お」の付く言葉

          愛犬三郎は「お」から始まる言葉に敏感である。 まずは三郎の反応が良いナンバーワンの言葉。 それは「おやつ」。 私がリビングの掃除をしようとして、掃除機を物置から取り出すと、途端にソワソワし始める三郎。三郎は掃除機が嫌いなのだ。掃除機のコードを引っ張り出そうとしている私の横で、三郎は戦闘態勢を取る。 掃除機のスイッチを入れた瞬間、三郎は「ワンワンワン!」と吠え続ける。 「はーちゃん(先代犬M.ダックスのはなお)は掃除機かけても、知らん顔してたのに・・・。サブちゃんはどん

          愛犬三郎が反応する「お」の付く言葉

          夫婦の会話

          結婚して20年余り経つ私たち夫婦の会話のキャッチボールは、時にデッドボールになることがある。それが故意に投げたものではないから、投げた側からしても、相手がどうして傷ついているのか分からない。 若い頃の私は、「何でそんな言い方をするの?!」と腹を立てたこともあったけれど、これだけ一緒に居ると、夫は悪気があって言ったことじゃないことが少しずつ分かるようになってきた。 私も夫に対し、デッドボール級の言葉を言い放つことがあった。私の場合は感情が爆発して言い放ってしまい、今思えば夫

          それでもやっぱり、私は手を差し伸べたい

          良かれと思ってやったことが、逆に余計なお世話になることがある。私の場合、高齢者を目の前にすると無性に手を差し伸べたくなるのだけれど、その後、自省することがある。 * ある朝、車で娘を学校に送り終え、家に戻り駐車場に車を駐めようとしたとき、雪の残る寒空の中、段ボールを抱え、えっちらおっちらと道路を渡っているおばあちゃんが目に飛び込んできた。 90度に曲がった腰、歩幅は狭く、歩く速度もかなり遅い。 道路は国道。にもかかわらず信号機のない横断歩道。朝の通勤時間と重なり、多く

          それでもやっぱり、私は手を差し伸べたい

          今日は猫の日。 そして先代ワンコ「はなお」の誕生日でもある。 つぶらな瞳でみつめるはなおに、 どれだけ癒され、励まされてきたことか。 だから、はなおがいなくなった今でも 私にとって2月22日は、 感謝の日であり、 特別な日。

          今日は猫の日。 そして先代ワンコ「はなお」の誕生日でもある。 つぶらな瞳でみつめるはなおに、 どれだけ癒され、励まされてきたことか。 だから、はなおがいなくなった今でも 私にとって2月22日は、 感謝の日であり、 特別な日。

          素の自分も案外捨てたもんじゃない

          「またあの子が出てきた。」 ときどき夢の中に出てくるあの子。 * あの子とは、高校生の同級生だったN君。高校に入学して何度目かの席替えで、私はN君の真後ろの席になった。 最前列だったにも関わらず、授業中でもN君は私に話しかけてきた。椅子の背もたれに肩肘を置き、真横に座るのが癖だったから、ときどき先生から前を向くよう注意を受けていた。それでも授業中に先生の目を盗んで、私にちょくちょく話しかけてきた。 その頃の私はすでにN君に恋心を抱いていたから、授業中にN君から小声で

          素の自分も案外捨てたもんじゃない

          黙っていても心置きなく居られる空間

          夫と娘の共通の話題はアニメ。二人がアニメの話をし始めたら、あのキャラクターはどうだの、あのシーンはこうだのと夢中になって話をしているけれど、側で聞いている私にとってはチンプンカンプンな話。私だけ置いてけぼり、というより蚊帳の外。 二人は楽しそうに話し、その隣で私はぽつり。しかし、黙っていても心置きなく居られるこの空間が好きだ。 * 最近の夫と娘のアニメの話題といえば『呪術廻戦』だ。 1ヶ月前くらいに、娘のもとに届いた本といえば、大友克洋監督の作品集。待ちに待った本が届

          黙っていても心置きなく居られる空間

          私は字を書くことが好きだし、人が書いた字を見ることも好き

          毎日配達される新聞は、主に義母が読んでいる。私が新聞に目を通すのは、気が向いたときだけ。夫も家では読まず、仕事場で経済新聞と地方新聞を毎日読んでいるらしい。だから新聞はいつも義母のリビングに置かれている。 義母が脳外科治療のため1週間ほど入院することになり、新聞の行き先は私たちのリビングになった。普段新聞を読まない私でも新聞が目の前にあると、隙間時間に新聞に目を通すようになる。 昔からの癖で、新聞はテレビ欄から開く。その後は気になる記事に目を通していく。最後の(本来は最初

          私は字を書くことが好きだし、人が書いた字を見ることも好き

          ママの子宮に戻りたい

          私は17年前に娘を帝王切開で出産した。今でも私の下腹部にはその時の傷が残っていて、娘は私のその傷の辺りに頬を当てながら 「あー、ママの子宮に戻りたい。」 と冗談を言う。 「こんなに大きな子はお腹に入れんよ。」 と私はすかさず返す。 娘はときどき、ママの子宮に戻りたい、と冗談交じりに言うので、理由を聞いてみると、ママの子宮は安心で安全の場所だから、と教えてくれた。 妊娠中お腹の赤ちゃんは母親とへその緒でつながり、母親の声を常に聞きながら、大切に育てられ、母親にとって

          ママの子宮に戻りたい