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娘とハグをして気づいたこと

仕事を終え帰宅し、キッチンで夕食の用意をしていると、高校生の娘が私に近寄ってきて、
「ママ、ハグしよう。」
と声をかけてくれました。

私は早く食事の準備を済ませたいと思っていたので、一瞬、あとにしてくれる?と喉元まで出かかりましたが、「せっかく娘がそう言ってくれたのだから」と思い、食事の準備をする手を止めました。

ギューっと娘をハグすると、お風呂上がりのとても良い香りがして、私はその香りを鼻からゆっくりと吸いこみました。そしてお互いに背中をさすったり、優しくトントンと叩いたりしていると、
「ハグするだけで、気持ちがリラックスするんだよー。」
と娘が私に教えてくれました。

私は娘が幼い頃によくハグをしていました。嬉しいことがあったとき、悲しいことがあったとき。そして娘を叱ったあとなど。

特に娘が落ち込んでいるときは、心の中で「大丈夫」と唱えながら、娘をハグしていました。娘の気持ちが少しでも楽になり、安心感を得て、そして「自分は大切な存在である」ということを分かって欲しかったから。

先日、娘が私に「ハグしよう」と言ったとき、私は娘になにか気になることがあり、安心したいからそう言ってきたのだと思ったのですが、ハグをしてあることに気づいたのです。

仕事から帰って夕食の準備をしている私を見て、娘がなにかを察し、私のために「ハグしよう」と言ってくれたこと。

それと、私は娘が幼い頃から「娘のために」と思い、ハグをしていましたが、娘の身体に触れ、温かさを感じ、匂いを嗅ぐことで、私自身も癒され、安心感を得られていたこと。

そう思ったら、幼い頃から娘にたくさん助けられていたことに気づきました。

義母のキッチンで夕食をご馳走になり、娘が自分の部屋に戻るときには、
「ばあちゃん、ありがとう。美味しかったよ。」
と言いながら、義母に自分からハグをしています。義母も娘にハグをされて、ニコニコ顔になっています。

「きっと義母も娘も、大切な存在であることをお互いに感じられているんじゃないのかな」と二人の姿を見ながら、私まで嬉しくなるのです。



ヘッダーはモリコハルさんのイラストをお借りしました。モリコハルさんのイラストは、見ているだけで気持ちが和らぎ、私のお気に入りです☆彡

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