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自然と笑顔になれるからフラが好き

ここ数年、イベントの自粛ムードもあり、私が習っているフラでも、イベントが計画されるものの中止になることがありました。

週に2回の通常レッスンでは、基本のステップやハンドモーションの練習をしっかりしてから、曲に合わせて踊り始めます。

でも最近では5月に参加するフライベントのための、ポジションや振りのバリエーションを交えたレッスンになり、いつも以上に張りのあるレッスンになっています。

とはいえ、私はフラを始めてまだ4年目。場数が少なく、レッスン中に仲間の前で踊る時ですら、手や足は小刻みに震え、表情は笑顔でも、頬はピクピクしてしまうほど。

イベントでステージに上がったら、緊張しすぎて失神寸前の状態になりそうです。でも、先生もフラ歴の長い先輩も、その時によって緊張するときもあれば、案外リラックスしているときもあるそうで、私も場数を踏んで、経験を重ね、肝を据えていきたいと思っています。

今ではフラが大好きで、もっと早くにフラと出会っていれば良かったと思うことがありますが、フラを習う前は違うことを習っていました。

2008年、映画「マンマミーア!」が公開され、私はひとりで観に行きました。メリル・ストリープが格好良く踊る姿を見て、「私も幾つになってもあんな風に踊りたい!」と思い、数日後には、あるジャズダンススクールの体験レッスンに申し込みました。

体験レッスン当日、そのスクールがある場所に行ってみると扉には鍵が閉まっていました。電話をかけても誰も出ない。私は狐につままれたようでした。

その出来事で、ジャズダンスにはご縁がなかった、とあっさりと諦めが付きました。以前から気になっていたヨガが気になり、早速体験レッスンに申し込み、数日前のジャズダンススクールのこともあり恐る恐る体験レッスンの会場の扉を開くと、インストラクターの方が笑顔で迎えてくださりました。

安心したせいか、何の躊躇もなくヨガレッスンを受けることを即日決めました。

そのヨガスクールには3年ほど通い、一旦休止して、次には友人のヨガインストラクターからレッスンを受けていました。

ヨガは心も体も整い、筋力強化にも繋がり良かったのですが、何せ、私は身体が硬いのです。続けていけば身体は柔らかくなっていくと言われていましたが、長座位が辛かったのです。股関節が硬いせいか、安楽座の姿勢も辛かった。

理由は思い出せませんが、その頃、フラが気になっていて、友人のインストラクターに興味があることを話していました。すると、インストラクター仲間にフラを習っている人がいるとのことで、今のフラスタジオを紹介していただきました。

そこでも体験レッスンに参加しましたが、その時私のためにと講師のN先生が踊ってくださいました。(体験の方やフラを始めたばかりの生徒さんのために、講師が踊ってくださるのはお約束なのです。)N先生の踊りから伝わる溢れんばかりの優しさと美しさに心を奪われ、それからフラ一筋になりました。

フラは、レッスンの時だけでなく、家事をしながらフラ特有のステップ練習をすることもできるし、ふと踊ることもできます。頭の中がモヤモヤしているときは、曲を流し踊るだけで、自然と心がほぐれ、モヤモヤがスーッと消えていくのです。

ときにはキッチンでひとりで踊っていると、床のきしむ音が夫の耳に届き、「また踊ってるの?好きだねー。」なんて言われることも。

最近では、娘から、

「ママ、踊って。」

と言われることがあります。モヤモヤしているときに私の踊りを見たいそうで。まだまだ上手とは言えない踊りですが、私が笑顔で踊っている姿を見ると、気持ちがほぐれるそうです。

5月にあるフライベントでは緊張するかもしれませんが、見に来てくださる方に、そして娘に、楽しさや優しさが届くよう、踊りたいと思います。「緊張で失神しそう。」なんて言ってられませんね。



ヘッダーはふうちゃんのイラストをお借りしました。ありがとうございます。



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