ハナミズキ

真面目話多いです。日本を離れて長いので語彙に乏しいのが悩みです。

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最近の記事

映画サウンド・オブ・フリーダムの感想: 沈黙と偽りの人生か、 それとも真実を貫く人生か

悪が蔓延る世に挫けそうになったら、この映画を観よう。2024年8月、この映画を見たい…と夫に話すと「センセーショナルな内容で君は間違いなく動揺するし、きっと怒りを覚えるから見ないほうがいい」と止められた。けれど真昼間からアマゾンプライムを開き 最初から最後まで嗚咽まみれの2時間となった。 実話をもとに作られた作品なので主人公のモデルとなったティム・バラードさんに感謝を述べたい。あと数ヶ月の勤めで年金がもらえるのにそれを蹴り 政府の仕事を辞してまでも己の真を貫く。クサイ言い方

    • 未来のためにできることは、偏っていない情報を手に入れ 考え行動すること

      世の中は単純に白黒つけれる世界ではない。あいつは右派だ 左派だと言って方がつくような甘いものでもない。 独身時代は見事なまでの左翼で世のニュースに疑いをもつ事もなくお花畑の能天気だった。親になり守るものが出来た時、見えてくる世界は一変する。 世界はとてもグレーで日本の大手メディアなんぞは横並びの金太郎飴情報を惜しげもなく垂れながす。そう気づいたのは自分が海外に出て現地で流れる情報と日本で報道されるものとの大差を目にした時だった。 きっかけは911、そして東日本大震災の報

      • なぜ欧米から観光客が日本に? 答えはケビン・コスナーの映画に!

        安いから来るんです!とメディアは言うが私は他にも要因はあると思う。 私は外国で暮らしているので家から一歩外に出るとホームレス、薬物中毒者、喧嘩越しに物言う人々を目にする毎日。 刺々しい言葉を言われたり、聞いたり、美しくないものが目に飛び込み マイナスの気(負の気や負の感情)に覆われている感じです。 もちろん優しい人や親切な人も中にはいますが少ないです。 ちなみに私は治安の悪い大都市に住んでいるわけではないけれど直近2−3年の物価高騰、ホームレスの増加、大手IT企業が軒

        • すずめの戸締まり、やっと観覧〜日本vs.海外

          イースター休暇の一時帰国中に次女と念願の映画を日本で見ることができた。日本では去年11月から放映されていたこともあって4月中旬にもなると1日1回の上映。平日午前の観客は10人程だった。静かな空間に静かな観客、ズッコケ場面で笑っていたのは私くらい。Radwimpsの最後の曲まで誰一人席を立つ者はいなかった。2時間の同志たち(全く知らない赤の他人だが勝手にそう呼ばせてもらう)と静かにハンカチを握り涙し、各々がそれぞれの1日に向かって歩いていくそんな感じだった。 日本から帰国して

        映画サウンド・オブ・フリーダムの感想: 沈黙と偽りの人生か、 それとも真実を貫く人生か

          市立図書館vsカフェで見えた格差とドラッグのはなし

          重い話なので面白い話や明るい話を求めている人はスルーしてください。私は海外に住んでいるので日本の図書館の話ではない事をご了承ください。 2022年12月、期末テストを控え勉強に没頭したい子供の依頼を受けて大きな机のある市立図書館へ勉強しに行った。この図書館は大型公園に併設されているのでホームレスの人も館内で見かけていた…がコロナを機にホームレスの人の数が増えていた。勉強したい人、静かに本を読みたい人、パソコンを使用したい人、ホームレスの暖を取りたい人とそれぞれがバラバラに陣

          市立図書館vsカフェで見えた格差とドラッグのはなし

          小説:すずめの戸締まりを読んだ 〜海外劇場公開は2023年4月なので

          「映画館ですずめの戸締まりを家族で観てきた! すごい良かった。子供は2回目だったの。」と電話口で言われ「君の名は。を超えたかも」なんて追い討ちも。来年まで待てない私は早速、車を飛ばして小説を購入。空輸される日本の本は二倍強の値段なので高額だけど自分へのクリスマスプレゼントじゃ。 宮崎県を皮切りに岩戸すずめとの読書の旅は本当に楽しかった。このお話がどんな映像と音楽で目の前に繰り広げられるのだろう。今からワクワクする。「ものを作り出す」という人間の行為がとんでもなく素晴らしい事

          小説:すずめの戸締まりを読んだ 〜海外劇場公開は2023年4月なので

          手を振る人たち

          公共の場で赤の他人から手を振られる、こちらもお返しに手を振りかえす。2022年の夏。とある場所で姉と私はブンブン手を振りまくることとなった。夏に日本へ一時帰国した私を気遣い、心優しい姉は一緒に立山・黒部の週末旅を計画してくれた。折角だから宇奈月にも行き念願のトロッコ電車にお目にかかろうよと姉の案にのり、窓のないオープン型の車両に乗り込んだ。この電車は黒部川の電源開発のために引かれた工事専用の単線なので車両も小さく可愛い。トンネルに入るたびにスーッと気温が下がりウィンドブレーカ

          手を振る人たち

          ミュージカルで手話通訳士が活躍していた

          ほんの2ヶ月前まで3回のコロナ予防接種済み証明の提示を求めていた劇場入場条件が3月から緩和されマスク着用とセキュリティー検査のみでなんなく入れたのは有り難かった。緞帳が上がる前、はしゃぐ人々の中に黒い上下の服を着たまさに黒子のような手話通訳士の女性二人が目に入った。ステージの右前方、舞台に背をむけて立ち観客席の誰かに向かって話していたので聴覚障害の方が観劇に来ていると理解した。 RENTはミュージカルでソロを静かに歌う場面もあれば大勢で合唱する場面もある。劇が始まりフッと手

          ミュージカルで手話通訳士が活躍していた

          「よか人」を記憶して生きていきたい

          80過ぎの父がラジオ深夜便を聞いて十数年になる。私は聴き逃し配信らじる✴︎らじるを見つけたので父にお薦めの曜日やコーナーを教えてもらい3月からぽつぽつ聴き始めた。インタビューで語る年配の方々のことばには優しさと共に深みがありモヤモヤとした脳を他所に、すとんと腑に落ちる。こんなに心に響くのなら「もっと早くに聞き始めれば良かった」と、つい欲が出たがきっと私が聞く時は「前」ではなく「2022年の今」だったのだろう。 父が深夜便の雑誌も時たま買っていたなと思い出し検索したらネットは

          「よか人」を記憶して生きていきたい

          四人の心理カウンセラーに会った話 (2)

          私達家族はメンタルヘルス業界がとても発達している国に住んでいるけど夫はカウンセラーという人にお世話になる事なくここまできた。そんなわけで夫婦間でカウンセラーに対する思いがまるで違い、今回のカウンセラー探しは実のところ茨の道だった。四人目に至るまでには一悶着どころか私はワンワン吠え、ほぼスピッツと化し「君もカウンセリング受けたら?」と夫に言われ間髪入れずに次女からも「ふたりでmarriage counseling、夫婦カウンセリングに行きなよ」と鉄のハンマーを落とされた。 た

          四人の心理カウンセラーに会った話 (2)

          四人の心理カウンセラーに会った話 (1)

          「風邪を引いたりして具合が悪くなったらお医者さんに行くでしょう。それと同じでメンタルも不調だったらカウセラーに行って頂戴ね。ちゃんと自分を大事にしてあげて。」学校をやめたいと打ち明けた長女に高校の進学アドバイザーが返した言葉のひとつだった。追い打ちをかけるように数日後、長女は「相手に心配かけさせてしまうので悩みを友達には相談できない*」と吐露した為、これは益々もって話を聞いてくれる相手=カウンセラーが早急に必要と気づきカウンセラー探しが始まった。 *長女はHSP(Highl

          四人の心理カウンセラーに会った話 (1)

          自分の機嫌はジブンで取ろうと思う 2022年の抱負

          半世紀も生きているのに大人じゃないなぁと気付いたので今年の目標はもう少し大人になろうと思います。真面目に生きていても外から降ってくる災いもあり自分ではどうしようもできない領域に直面すると途方に暮れます。そんなとき20年前に亡くなった祖母の「生きるのはしんどい」と病床で吐露した言葉を思い出しては「本当だね、生きるのは大変だね」と独りつぶやきます。 歩いていれば罵声が聞こえてきたり、車を走らせれば横断歩道でホームレスが半裸で横切ったり(その半裸にタトゥー入りまくり)、大麻が合法

          自分の機嫌はジブンで取ろうと思う 2022年の抱負

          遅ればせながらドラマ: 3年A組、女王の教室に驚愕

          しまった、もっと早く見ておけば良かった。学園ドラマだからと避けていた 自分が情けない!  見ていない方「騙されたと思って見て下さい」と拡声器を借り て叫びたい。 3年A組:2019年に放送された「3年A組」はソーシャルメデイアを題材にしたネットを 使う上での心得(ネットリテラシー)を問いかける話だった。 創作ドラマとしてやはり多くの中高大学生と大人に見て考えてもらいたい。 私達の日常はバーチャルな世界に囲まれ、秒でその反応/コメントが飛び交う環境に 晒されている

          遅ればせながらドラマ: 3年A組、女王の教室に驚愕

          さらば お茶汲み

          半年前、春先に日本のお茶汲み問題を夫に投げかけたら新しい発見があった。 夫:『...ああ、あれね。話さなかったけ? 会社で僕の女性部下が僕にお茶を淹れようとするたびに、僕はダーって先回りして "君がする事じゃない僕は自分で淹れれる。何なら君のも淹れてあげるよ" とバトルしたんだ。1度や2度じゃない、何度か繰り返したんだよ。』 私:『...』 夫:『そうしたら終いにわかってくれた。きっと周りを見まわして自分しか女性がいないからやらなきゃいけないと思ったんだね。潜在的に植え

          さらば お茶汲み

          日常がほぼ戻った: 12歳以上のワクチン接種2回が83%の郡より

          - 小中高大が一年ぶりに対面授業に戻った(小中高はオンライン授業が一年間続いた:2020年3月から2021年3月。大学は2020年3月から2021年6月まで) - 図書館が一年強ぶりに全館オープンに(2020年3月から完全閉鎖、オンラインでの貸し出し注文が2020年9月に始まり2021年6月まで続いた) - レストランや喫茶店の屋内飲食が一年強ぶりに全面可能に(2020年3月からロックダウンにより営業はテイクアウトのみ。2020年5月から2021年6月まで屋外飲食とテイク

          日常がほぼ戻った: 12歳以上のワクチン接種2回が83%の郡より

          9/11 あの日から

          あの事件で元取引先の知人が亡くなった。 彼女の旦那さんと翌年の2002年にお会したのを今でも覚えている。 『あれから一年以上経ってもね、僕はところどころで亡き妻が近くに いるのを感じるんだよ。例えばね、ふっとした時に時計を見ると11:11とか 並んでいるんだ。偶然じゃないよね。』 私と友人(元上司でもある)は彼の言葉一つひとつを深く聞き、頷き涙した。 本当は彼に「あなたの言っていることすごくわかります。私も祖父が亡くなった 数日後に祖父母宅にカラスアゲハが家に入

          9/11 あの日から