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さらば お茶汲み

半年前、春先に日本のお茶汲み問題を夫に投げかけたら新しい発見があった。

夫:『...ああ、あれね。話さなかったけ? 会社で僕の女性部下が僕にお茶を淹れようとするたびに、僕はダーって先回りして "君がする事じゃない僕は自分で淹れれる。何なら君のも淹れてあげるよ" とバトルしたんだ。1度や2度じゃない、何度か繰り返したんだよ。』

私:『...』

夫:『そうしたら終いにわかってくれた。きっと周りを見まわして自分しか女性がいないからやらなきゃいけないと思ったんだね。潜在的に植え付けられちゃっているんだよ。何とかならないかアレ? 日本女性は会社でお茶いれなくていいんだって早く教えなきゃ。』(←女性への刷り込み教育の恐ろしさ)

米系金融会社の日本支店に7年勤務した夫の答えに唖然とした。そんなことちっとも知らなかった。あの会社にいたのはもう10年以上前になる。

◆官邸の場合

首相官邸で男性秘書同士が閣議のお茶だしの揉め事から裁判になった記事を読んだ。なんでまだお茶淹れてるのかな?と疑問にも思った。もう世の企業では会議はペットボトル配布に切り替わっていると疑わなかったから。けれど閣議でこの状態ならお堅い業界は今もそうだろうと想像がつく。


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勿体ない。社員がもっと大事なことに力を注ぎ、合理的に動けてこそ会社の力、如いては国力になるのに。たかがお茶の話と「世の90%のお茶を注がない側」は思うだろう。なら余計に飲みたい人は各自、自分で淹れるシステムへ変換し会議の時だけペットボトルのお茶を配れば良い。これは確実にトップダウンで動く問題なのでトップに訴えかけるにはどうしたらいいのだろう。

トップに捧ぐ: 意識変えてね、役員クラス

小さい編ー岐阜の県立高校全63校は校則をホームページ(HP)で公開し見える化**をしたそうだ。この例を元にお茶汲み&お菓子配りなど女性に押し付けられている作業を同業他社がどのようにしているか見える化するのはどうだろうか。会社版の価格ドットコムのようなサイト。会社比較ができ就活生には人気になるのでは? もう既にあったらごめんなさい。お茶汲み廃止を「周りがやるなら私もやる」性質を活かすのはどうだろう。

**校則の見える化は、まずは最初に「子どもの人権ネットワーク岐阜」がブラック校則見直しを求めて県教育委員会へかけ合った→県教育委員会が全校長に再点検を指示→9割以上の高校でブラック校則が確認され排除に→地域住民や保護者が校則を見えるよう学校のHPに公開する旨、県教育委員会がおふれを出した。

大きい編ードラマとか小説・漫画などの芸術エリアで「お茶汲みやめよう」を表に出していくのはどうだろう。パロディの歌を流行らせても良い。(次なる橋田せんせい急募。いやもうDisney商法をまるごと模写した「明るい会社組織・STOPブラック」のプロパガンダ作品を切望する。)

私たちはラッキーなことに発言の自由を許されている国に住んでいる。おかしいと思ったらSNS含め声をあげることができる。(ミャンマーの方には非常に申し訳ないが、私がもしミャンマーに生を受けていたら既にこの世にいないだろう。そう思うと言論の自由の重さ、日本に生まれた意味を考えさせられる)



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