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遅ればせながらドラマ: 3年A組、女王の教室に驚愕

しまった、もっと早く見ておけば良かった。学園ドラマだからと避けていた

自分が情けない!  見ていない方「騙されたと思って見て下さい」と拡声器を借り

て叫びたい。


3年A組:

2019年に放送された「3年A組」はソーシャルメデイアを題材にしたネットを

使う上での心得(ネットリテラシー)を問いかける話だった。

創作ドラマとしてやはり多くの中高大学生と大人に見て考えてもらいたい。

私達の日常はバーチャルな世界に囲まれ、秒でその反応/コメントが飛び交う環境に

晒されている。若者を取り巻く環境はこの20年でガラリと変わった。

Internetの功罪、Facebook のイイねの功罪、Apple の功罪をいまさら言っても

どうしようもない。

我が家の14歳にドラマの話をしてみたら、まだ見ていないけど知っているし

近いうちに見たいという。

それに数年前、似たようなソーシャルメディアを題材にした小説を読み

「あなたならどうしますか?」 という問いに考えさせられたとも話してくれた。


***


「別に」「それ私には関係ないし」「興味ない」とプッツリ切ってしまうのは

簡単で一見格好良くクールかも知れないが「私ならどうするか??」 

そう思いを馳せる想像力は菅田将暉が何度も劇中で言うように、どんな

状況下でも大切だと思う。


女王の教室:

これは子供向けではなく13歳以上推薦(PG 13)くらいで中高大学生&大人を

ターゲットにした社会派ドラマだと勝手に思う。

「愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、豊かな人生を送ることが出来る。それが、社会というものです。
あなたたちは、この世で人も羨むような幸せな暮らしをできる人が、何%いるか知ってる?たったの6%よ。この国では100人のうち6人しか幸せになれないの。
このクラスには24人の児童がいます。ということは、この中で将来幸せになれるのは、一人か二人だけなんです。残りの94%は毎日毎日不満を言いながら暮らしていくしかないんです。 日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。
そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでるか知ってる?
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの。」

一話目から正論を小六の児童に言い放つのだから続きが気になる。

ちなみに担任の言葉は、森元総理の発言* そしてコロナ禍にマスク二枚しか

配らない弱者切り捨て『自助・共助』を振りかざす特権階級の集まり達の

様子から明白だ。

*第42回衆議院議員選挙(2000年6月)の総選挙の遊説中、記者会見で「(選挙に関心のない有権者は)寝てしまってくれればいい」と言った。


いじめについては、本人が立ち上がればすむ話なのだろうか? 

そんなことはない (エピソード2〜悪魔降臨〜のように) 担任の教師が

助け舟を出してくれるか否かで大きく変わると思う。

それでもダメなら逃げるに限る。逃げていい、学校なんて一つじゃない。

他にいくらでもあるし、いつだって(1年後だって何年後だって)学べる。

私がベラベラ喋ったところで視聴の解釈は人それぞれだと思うので先ずは

見てもらいたいです。


現代はネット検索ですぐに答えが出る。だから答えを求めることに慣れ

それを絶えず求めている気がする。けれども二つのドラマとも「自分で考えて」

というメッセージを送っているので拍手を送りたい。


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