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【No.2】先生たちの悩み&葛藤メモ

「やらない」「やりたくない」の子をどれだけ中に入れて挑戦させてあげられるか非常に悩む。

PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)の授業では、街中にアンケートに行った。「いやだー!家に帰りたい!」とSは、ハヤトカゲ校長の話も聞かずに逃げようとしていた。話を聞くどころか、みんなが集まっては部屋からも逃げたり戻ったりしていた。
「話を聞くのがいやだ」と言ったので理由を聞くと、「いやなんだ」「いやだから」と言った。理由になってないと思い、「まずはやってみよう、それから相談しよう」と伝え、とにかく連れて行くことにした。エレベーターの前では逃げようと走り回っていた。エレベーターを降りて一階に着いても逆方向に向かおうとしたり、ゆっくり歩いたり。他の子も見なくてはならないし、意欲がある子たちで前に前に進んでいたため、連れてきてしまったけどどうしようかと私は悩んだ。私はSに素直にそれを伝えた。
「今、Sのことすっごく応援してるけど、前を歩いてるTとMも同じチームだから、その2人のことも応援するために一緒にいたい。S、とにかくTとMに追いつけるように歩いてほしい。」

街中アンケートを行う授業『学び場は街中にあった』

ちょうど信号待ちになったTとMに追いついた。そのあと、Sは私の手を握りながらも、TとMと同じ速さで歩き始めた。TとMはと言うと、たくさんの人に声をかけ「ありがとうございました!」と深々とお礼をすると、街の人から「がんばってね。」とあたたかい言葉を受け取っていた。「去年のフリーマーケットでちょっと慣れたんだよねー」とMは恥ずかしそうに教えてくれた。その意欲満々なTとMの横にちょこんとならんで話を聞くようになったSは、「セブンイレブンの人に聞きたい!」と言った。Tがその言葉を採用して、聞きに行ってくれた。Sはそれを一緒に聞きに行った。帰ってきた時のSは、にこにこ嬉しそうな満足そうな顔をした。そこからSは、自分から質問はしなかったが、いく前の姿とは別人のようにTと Mの姿を見続け、話を聞き続けた。

校舎に帰る道では、「早く帰りたい!でも、、、アンケート楽しかった!」と笑顔で教えてくれた。ドキドキだったが、連れてきてよかったと思った。目の前の子どもの姿とその内の心と相談しながらも、まずやってみよう!を伝え続けこっちも本気でいると伝わることがあると実感した。

「やらない」「やりたくない」の子が成長のチャンスを逃さず、挑戦させてあげられるか。一人ひとり事情と理由が違って少し休んでエネルギーチャージをすれば中に入れる子や、元々根深くやりたかないと思ってしまう背景を持っている子、ひとつのショックで気持ちがどん底まで落ちてしまって縮こまってしまう子。それぞれ頑張りポイントはあるが、少しずつでも克服してほしいと思う。それには誰からどのようにどのタイミングで接したらいいのか、そうならない未然防止の方法があるのではないか。私は試行錯誤しながら子どもと接している。ほかの先生たちの接し方や声の掛け方、タイミングをよく見て、たくさん吸収していきたい。

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子どもたちのキラキラの笑顔、ぜひご覧ください!

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