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京都巡り#44 京都モダン建築祭を巡る

アオイです。11月、京都モダン建築祭に参加しました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします⛪


京都モダン建築祭

今日は、京都モダン建築祭に参加する。

私は京都のモダン建築にもハマっている。「モダン建築の京都」という特別展示を見に行ったのが、きっかけだった。

京都にはモダン建築がたくさんあるが、普段は非公開の場所も多い。この日のために、特別公開されている場所もある。この機会に、色んな場所へ行ってみよう!

ちなみにこの日は同時並行で、京都の紅葉も楽しんでいる。そちらの記事もご覧頂けると私は嬉しい。


京都府立図書館

朝10時前、私は岡崎界隈にいる。

秋の琵琶湖疏水。そういえば、毎シーズン来ていたような……。いつ見ても美しく、最高だ。

疎水沿いの道も好き。前も同じことを書いていたような。


京都府立図書館。ここで、特別公開が行われている。とりあえず中へ入ろう。


三階の展示室。「三階ってどこ!?」となりながら、探した。
椅子やテーブルが展示されていた。


外側階段。ここを登ることができた。

階段を上がった景色は、こんな感じだった。

壁側にはドア。中と繋がっているんだろうか。普段登れない所を登るのは、楽しかった。

そして私は、次のモダン建築へと向かったのだった……。


時忘舎(じぼうしゃ)

鳥居を出たところにある白川分水の先に、目的地がある。

「モダン建築祭」のチラシを持った人がちらほらと、向かいから歩いてくる。


この細い橋は「もっこ橋」という。近くには解説も貼ってあった。


目的地である、時忘舍に着いた。人がめちゃくちゃがいる!人気スポットなのだろうか?

古民家カフェの匂いがする!!通常時はカフェとして営業しているらしい。


小洒落た小物、そして調度品。


こんな場所で、ホットコーヒーとパンケーキをいただきたい……。


これからツアー的なことをするらしく、外では行列ができていたが、私は自由見学派なので退場した。今日は同時に紅葉を見に行っていて、忙しいのもある。


白川分水にて、佇むアオサギ。


飛び立つアオサギ。


またいたアオサギ。


革島医院

モダン建築祭、次は中京エリアを見ていく。

革島医院。皆が撮影している場所があったので見てみたら、そこが目的地だった。 
ツタで覆われている。


中は引率されて見学できる。が、人気だったのか本日分は終了していた。なので外観を撮るのみ。というわけで、次へGO!


八竹庵(はちくあん)


モダン建築祭のパスポートとは別途で、入館料1700円がかかる。強気。なぜこんなにも高いのかというと、文化財保護協力金の1000円が含まれているからだ。

その値段に怖気付いたのか、外観だけ撮って帰る者もいた。でも私は入った。ここで入らないと、おそらく他の機会には来ないだろうと思った。


全て波打ちガラスだそうだ。好き。


あぁ……こういう和室好き。ランプが洋風なのが、モダン建築という感じがする。このランプ、部屋に置いてあった解説を見ると、「アールデコ風3燈式」というそうだ。


2階の廊下。光が差し込んでいて綺麗だ。


可愛らしい欄間。かぼちゃのようにも見えるが、何の形なんだろう?


突然の洋間。


鉾見台。祇園祭の鉾(八幡山)を見ることができるそうだ。特別公開で入れる場所はここだった。「八竹庵」と書かれた屋根の上のレンガの場所が、鉾見台だ。

見下ろすと、八竹庵の外観を撮る人たちがいた。何だか私が撮られているような感じだ。お立ち台みたいだな。

そういえば祇園祭の時、私は八竹庵のすぐそばを通っていた。八幡山を見に来た時、「入館料がやたら高い施設があるなぁ」と思ったからか、記憶に少し残っていた。まさか、ここで繋がるとは……。

八幡山ののれんがかけられた、八竹庵。


エアコンも付いているし、こんな部屋でnote執筆に耽りたい。最近は和室を見る度に、このような感情になってしまう。


サービスでお茶をいただくことができた。美味しい。


外観。すっごい好き。すだれが特に良い。落ち着きのある宿って感じだ。


細い道もついつい撮っちゃう。好きなので。

最初は「1700円!?」と思ったが、存分に撮影可能で飲み物サービスも付いていた。私好みの場所だった。



京都府庁旧本館

京都府庁旧本館に行くため、三条から丸太町方面へひたすら歩く。と言っても、20分ぐらい。意外と近い。そして、京都は道が非常に分かりやすくてよろしい。


もしかして、工事中のここ?あ、前にモダン建築祭のパンフレットを持っている人がいる。ついて行っちゃおう!

入口を発見!

工事の車が通る中、到着した。

赤い絨毯がフワフワしていた。高級な場所にいると感じられる……。


椅子。座れないが、絶対フワフワなんだろうな……。


建物と関係ないけど、あのガラス張りの階段がめちゃ気になる……。


正面からの写真。旧議場しか見てなかったが、実は旧知事室や中庭も見ることができたそうだ。見逃してた……。



今回は寄らないが、近くには京都御苑があった。秋だなぁ。


比叡山が見える。地元の方はよくここを自転車で突っ切ってるイメージ。

近くにあったこの教会も、モダン建築だ。聖アグネス教会。特別公開もされていた。


地下鉄丸太町駅前の洋館。大丸ヴィラという。ここは特別ツアーでないと来られないモダン建築だった。見た目が好み。

子供の頃、将来は森の中のひっそりとした洋館に一人で住みたいと考えていたことがあった。朝日が窓から差し込み、鳥のさえずりが聞こえ、ふかふかの布団で眠っている私の目が開く。キンモクセイの匂いが立て込める庭に出て、外のテーブルで朝食を摂る……。

イメージ図
こんなテラスでパンを食べている想像をよくしていた。


特に誰かに話すこともなくそんな妄想をしてい私だった。これを「将来の夢」として考えたことなんてなかった。当時の私にとって「将来の夢」とは、〇〇屋さんやプロスポーツ選手などの、職業のことを指すものだと考えていたからだ。

そして、京都移住という強い夢ができたので、いつしか考えなくなった。今改めて考えたら、この夢はとんでもなく虫が湧きそうな感じだ。あとは京都があまりにも便利な街すぎるので、森に住むのはもう難しいな……。


京都御幸町教会

再び三条方面に戻った。時刻は16時過ぎだった。17時閉館の場所も多い。これからいくつ回れるだろうか?


教会に来るのは初めてだ。


古い建物のにおいがした。教会の中って、こんな感じなんだ……。


教会といえばオルガン。


教会の隣にあった部屋。会議室のような雰囲気だ。でもこういう部屋も私は好き。誰もいない会議室って、何かいいよね……。


教会の外側。レンガ造り。赤レンガ倉庫にも行きたい。横浜が有名だが、実は舞鶴にもある。京都って本当に色々あるなぁ。

特に教会に通うことも無く生きてきた私には、新鮮な空間だった。

次の目的地へ向かっている時、どこかの家か店か分からないが、カレーの匂いが漂ってきた。お腹空いた……。


道中で、京都市役所の前を通った。こちらもモダン建築祭で特別公開されていた。


 
カトリック河原町教会


教会その2。先程の教会と違って、少し現代的な感じだ。


ステンドグラスが美しい。


地下の小聖堂。こじんまりとしている。小さな椅子が可愛らしい。でもずっと座っていたら尻が痛みそう。


ここで、16:55だ。実はあと1ヶ所、モダン建築を回る予定だったが……、叶わなかった。三宅八幡にて比叡山電車撮影チャレンジをしていたのが、おそらくロスタイムの原因だ。


モダン建築祭は3日間開催されていた。この日は2日目。つまり、明日がある。

その場所は明日も開いているそうなので、少し散歩がてら行くか。だけど明日は、雨予報。だから紅葉巡りと同日にしていた。仕方がない。このタイミングを逃したくないから、行くことにした。


元成徳中学校

次の日、足元の悪い中、四条へ行った。


雨の鴨川。鴨川も秋の景色だ。


到着した。この春に来た以来だ。その時は、早咲きの桜を見に来ていた。

京都巡り#10 早咲きの桜を求めて



こんな本降りの雨でも、ぞろぞろと人が吸い込まれていく。モダン建築の人気を知る私だった。特に学校は、卒業したら関係者でもない限り基本的に入れない。合法的に学校に入れる、数少ない機会。危ない人みたいな表現になってしまったが、楽しみだ。


「一人一人の良さを知ろう。」誠にそうである。小学生だった当時は校訓を知っていても、自分含め誰も体現することをしてなかったなぁ。


学校だなぁ……懐かしい。

今となっては大人の私。授業参観にきた父兄の気持ち。


このアーチの窓、好きだなぁ。


教室の中は会議室にありそうな机だった。

学校の廊下。廊下は走ってはいけない。


突然の京都文化協会。火元責任者は教頭。この建物は今でも使われているそうだ。


立ち入り禁止。子供なら立ち入って、屋上へ行く者も出るだろう……。


小学校の教室に、今の大人になっている私が、何らかの理由でいる夢をよく見る。あの夢の意味は何だろう?でも今は現実なんだ。


ポスター、懐かしい。色あせて、一部の文字が消えている。


トイレがある。中身はいかにもな学校のトイレだった。現役かどうかは不明だが、この建物は今も使われているそうなので、このトイレも現役の可能性がある。


窓の外から見た景色。中庭やグラウンドは見えない。残っているのはこの校舎だけだ。

三年一組。昔は自分がいた組を覚えていたが、今はあまり思い出せない。思い出せなくても生きていけるので、別にいい。

今でも使われている部屋なんだろうか?


窓に絡むツタ。時の経過を感じる。


雨だったが、来て良かった。学校って何でこんなにワクワクするのか。水色の鉄扉も相変わらず鮮やかだ。



まとめ

京都モダン建築祭、もっと見回りたかった。事前ツアーも申し込めばよかったかなぁ。でもツアーより自由見学の方が好きな私。ジレンマ。

京都御苑の方はあまり来たことがなかったので、新鮮だった。御苑は巡りたい。紅葉も綺麗そう。


教会や学校など、普段利用しない・入れない場所に入ることができるのは、背徳を感じられてドキドキした。「私は本当にここにいてもいいのか?」と思いながら、ひたすら撮影する。合法的スリル。スリルなのに安心安全。もっとも、モダン建築祭はそういうコンセプトで開催されていないと思うが。ただの私の感想である。

来年も開催してほしい。大丸ヴィラや、任天堂の旧本社社屋で現ホテルの丸福樓も見たかった。丸福樓は泊まれば見られるが、値段が手に届かない。大人1人で、最安値で、なんと42460円。京都から東京間を、新幹線で往復できてしまう……。




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