見出し画像

京都巡り#10 早咲きの桜を求めて

アオイです。3月中旬、早咲きの桜を見に行きました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします🌸


長徳寺のオカメ桜

3月半ば。春を待ちわびていた私は、平日朝から出町柳駅近くにある長徳寺に行くことにした。

満開であった。心躍る。早速行ってみると、何人かが撮影をしていた。皆、私と同様に仕事前なのだろうか。

これがオカメ桜である。普通の桜よりピンクが濃い。まだまだ冬景色だったが、ここだけは春を迎えている。

戸に映る桜。インスタでよくある構図である。私がこの場所を知ったのも、インスタでこのような写真を見かけたからである。当然のことながら周りの人もこの写真を収めるべく、ひたすら写真を撮っていた。

朝日に照らされて綺麗だ。

オカメ桜の隣には寒緋桜が咲いていた。一度に二種類の桜を味わえる。

ピンクまみれの写真が撮れた。寒緋桜の色がアクセントである。

桜を見るといよいよ春を感じられる。


撮っていると、鳥の鳴き声も聞こえた。探してみたらメジロがいた。メジロは梅にいるのを見たことがあったが、桜にもいるのか。


出町柳に来たついでに鴨川を見ていたら、1ヶ所だけピンクのところを見つけた。見つけたからには行かねばならない。

こちらもオカメ桜だろうか?桜が青空に映えていて、見ているだけで清々しい。

朝から2ヶ所で桜を見られて楽しすぎた。活力が湧いた。この日は朝から最高な気持ちだったからか、仕事も上手くできた。気分も良かった。やっぱり京都は最高。生きがい。生きる希望。

好きなものが1つでもあれば、それが心の支えとなる。


三条大橋の河津桜

3月の3連休、私は用事があり三条にいた。三条駅を出て地上に上がると、鴨川の対岸に桜が咲いていた。そうだった。実はここは河津桜スポットなのである。

「咲いている!」とワクワクしてきた私は用事の前に河津桜を見ることにしたのだった。

見頃を少し過ぎたのか、葉も混じっている。ピンクと緑も良いものである。

繁華街にさりげなく咲く河津桜。それでも撮影している人は多かった。桜並木でもないのに、この桜の周りはやはり華やかなのである。


淀水路の河津桜

3月の3連休、開花の遅れていた淀水路の河津桜が見頃になったとのことだったので行ってみることにした。

到着した。満開だ。気持ちが高まっていく。ちなみに淀水路周辺は道が細く、3連休だったので混雑を極めていた。人も車も大渋滞だった。

菜の花も咲いていた。桜と菜の花はいかにも春の景色である。

こちらも満開であったが、葉になりつつあった。桜の花びらが地面に落ちて、ピンクの景色がより一層ピンクになっていた。


桜とトンネルの組み合わせに魅力を感じるのだが、疏水船を思い出されるからだろうか。ちなみに乗ったことはない。

桜の写真を撮る合間に椿も見つけた。落ちた椿も好きだ。椿は花ごと落ちるので、首が落ちたみたいで縁起が悪いとよく聞く。話は変わるが、私はアニメ「平家物語」をこの時期に観ていた。誰かが死ぬ暗喩として椿が描かれていた。ということもあり、椿にはいつもより目が行くようになった。アニメの感想記事も書いた。もう一度観返したい作品だ。


道路の向かい側にも行ってみることにした。

「淀水路の河津桜」といえば、この場所だろう。コンクリートに囲まれた水路が他とは違う魅力である。水面に反射した桜も綺麗で、無機質な地面に散る桜がまた鮮やかで心惹かれる。「コンクリートでなくて緑化したらどうか」という意見を見たことがあるのだが、私個人としては、コンクリートだからこそ桜が際立ち、集合住宅が建ち並ぶ景観にも合っていると思う。


散り桜が一層春らしい。もっと撮りたかったが予定があり長居できず、後ろ髪を引かれる思いで淀水路を後にした。来年来よう。その時は本来の見頃とされる2月に咲いていると嬉しいのだが、どうだろう。


旧成徳中学校の「春めき」

私はかつて京都の桜情報を集めている時に、とある学校跡にある桜が綺麗だということを聞いたことがあった。今までなら時期が合わず断念していたが、京都にいる今なら行けるのではないか。なので平日朝に早起きして赴いたのだった。

四条烏丸から歩いて数分、その校舎跡はあった。実は京都には学校の跡地が多いようで、私は間違えて違う場所にたどり着いていた。跡地というか、完全に別の建物が立っていた。

満開の桜が咲き誇っている。この桜の名は「春めき」という。卒業式にちょうど咲くようになっている。詳しい説明も校舎に貼ってあった。

ソメイヨシノとも河津桜ともオカメ桜とも違う花の形である。柔らかそうな感じだ。

桜も美しいが、この校舎の構造自体が美しい。連なるアーチ状の窓と、水色の鉄扉。見たところ正門でもなさそうだが、何の扉なんだろう?

この日は寒かったが、冬の寒さではなく春の肌寒さに近かった。春はもう少しだ。


花の間:東福寺 光明院

この春から「花咲く京都」というイベントが開催されており、各寺院では期間限定で「花の間」なるものをしているそうだ。寺院の中に花が咲いているそうだ。どういうことなんだ。

というわけで私は東福寺まで来たのだが、ここは「東福寺」であり「東福寺 光明院」ではなかった。勘違いしていた。ちなみに光明院は東福寺の塔頭(たっちゅう)である。近くにある花手水で有名な勝林寺もそうだ。早々と東福寺を出て光明院へ向かった。

ここが光明院である。最初は見つけられず、周辺をウロウロしていた。

仕切りの襖(?)も表裏でデザインが異なり、何だかお洒落である。

襖も、障子も、窓も、洒落ている。「映え」を感じさせる。「映え」の概念ができる前に作られたと思うが。

この庭は重森三玲が作った「波心庭」という。苔が美しい庭だそうで、秋には紅葉と苔が同時に見られて「虹の苔寺」と呼ばれるとか。今年の秋の京都巡り候補に入れておこう。ちなみに私はこの記事を書くまで重森三玲のことを知らなかったのだが、東福寺の「八相の庭」も作ったそうだ。

東福寺 八相の庭

以前行ったことがあったが、苔が足りないような……。ちなみに6月だった。真夏に行けば苔が良い感じになっているだろうか。

そして本題の花の間である。

引きの写真が撮れなかった。この日は混雑を極めていた。花の間には多くの人がいて撮影に非常に苦労した。それでも花の間以外の場所は割りと空いていて、縁側に座って庭を見ながら、ゆっくり過ごせそうだった。混雑しているのにどこか落ち着く空気が流れていて、ずっと庭を眺めていたかった。


畳の上から花が大量に生えている異質な状況だが、それでも映えているのはすごい。

他にも見所があった。秋も良さそうだが混雑してそうでもあるので、夏ぐらいにゆっくり落ち着いて庭を眺めよう。もちろん秋にも行く。

光明院を出ると、椿が浮いていた。さりげない華やかさがある。


まとめ

早咲きの桜を思ったより見ることができた。京都に住む前は、こんなに見ることができなかった。前回の梅と同じく、もっと早く咲いてほしかったという気持ちもあるのだが……コントロールできない自然のことだし仕方がないだろう。

花の間も良かった。花の間はこれからも見に行く。このnoteの執筆時点で、既に雲龍院は見に行っている。また記事にしたい。

そして、京都の桜は見頃を過ぎはじめて葉桜になりそうな頃合なのだが、これから桜のnoteも書いていく。心身の状態とお金と京都巡りnoteのキャパシティを考えて場所を絞ったのだが、それでも多い。どうしても書くべきnoteが溜まっていくと、記憶が薄れて簡素な感想しか出せなくなってしまう。質の高いアウトプットをすることもこのnoteの目的の1つなので、これからの京都巡りのあり方についても考えていきたい。


ちなみに、今後の更新予定の京都桜noteは以下のようになる(あくまで予定)。日にちごとではなく、場所ごとに分けて執筆するつもりだ。 

・二条城(昼・夜)
・祇園方面
・南禅寺・岡崎界隈
・鴨川各所/雲龍院の「花の間」
・京都府立植物園(夜のみ・昼も撮影予定)
・嵐山方面

ここまでは撮りに行けている。実はあと2ヶ所をこれから巡る予定である。絞ったはずなのにかなり忙しい。

また、Twitterでも京都巡り情報を発信しているのでよろしければご覧ください。近々京都巡りツイートのみを集めたモーメントも作成予定です。それでは今後ともよろしくお願いいたします🌸


この記事が参加している募集

桜前線レポート

この街がすき

サポートは京都で生きる私の血となり肉となります🍚🍖📖🖊