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京都巡り#2 清水寺と八幡市をぐるぐる巡る

アオイです。11月20日、清水寺と八幡市へ行きました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします🌕


夜明け前、清水寺

京都巡りの朝は早い。日も昇らぬうちに清水寺へ向かう。清水五条駅からしばらく歩き、そこから五条坂を登ると分岐点があった。清水坂と茶わん坂という2つの坂だ。清水坂より茶わん坂の方が近道らしく、そちらを選んでみる。意気揚々と登り入口に到着はしたものの、開門は6時だ。まだ15分ほど時間がある。このまま待つのは味気ない。夜明け前の仁王門も見たいので、茶わん坂を下り清水坂の方も登ることにした。

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観光地いえども坂は坂。割りと急坂で息があがった。早朝なのでたまにタクシーが通るぐらいだった。以前昼に来た時、タクシーやバス、普通の車などが大量に押し寄せていた記憶がある。当然ながら人もかなり多かった。

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早朝の仁王門。こんな時間なのに老若男女多くの人がいた。初日の出でも見に来たのかと思うほどだ。いや、初日の出の時、これ以上の人が来るに決まっている。とんでもなく混むのではないのか!?と考えていた(ちなみに清水寺は西向きなので、太陽が昇るのを見るのは難しいらしい)。


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ちょうど満月の日だった。まばゆく輝いている。奥の京都市内も相変わらず美しい。清水の舞台が見える場所で、夜が明けるさまをじっくり見ることにする。

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夜が明けて月が沈む。紅葉は真っ赤だった。グラデーションのものも好きだが、真っ赤もやっぱりいい。結局どの紅葉も好きということだ。

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朝靄の山に重なる濃淡が美しく、見とれてしまい写真を何枚も撮った。

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紅葉もバッチリ撮れた。それにしても美しい。清水寺は京都屈指の観光名所なので、人混みを避ける私にとってはあまり行かない場所だった。朝6時なら1人でも気軽に来れそうだ。来て良かった。ちなみに、清水寺は夕日と紅葉の組み合わせがとても綺麗だそうだ。興味のある方は是非。


まだまだ朝早いので一旦家に帰る。清水五条駅へ向かうついでに、五条大橋からの鴨川も見ておこう。

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五条大橋を渡ると、道路のど真ん中で弁慶と牛若丸の像が見られる。逆光のため影になってしまったが、これはこれで趣があって良い。


八幡市、神應寺

今日は八幡市に行く。この日は期間限定で文化財特別公開を行っており、花手水や生け花が見られるイベントが行われていた。石清水八幡宮駅に到着して、神應寺(じんのうじ)へ向かう。

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紅葉が綺麗だった。特別公開も行われており、生け花の展示もしていた。一通り見回り外に出て、さらに奥へ進む。


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階段を上がっていくと、ケーブルカーがちょうど見えた。もっと登り進めると、山へ続く道を見つけてしまう。


登山は唐突に始まる

山がある。ここは男山だ。山道の名は、こもれびルートというそうだ。登る予定は無かった。でも……今ここで登らなければ、いつ登るのだろう?近くの案内を見たら「25分程度で登れます」と書いてあった。1時間もかからないのであれば、それはもう登るしかない。山に吸い込まれていくように私は奥へ進む。

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竹林も好きだ。確か嵯峨野の方にもあったはず。嵐山や嵯峨野方面は、秋以外の季節に行ったことがない。他の季節にも行きたいものだ。

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こんな感じでこもれびルートは続いている。「こもれび」ルートという穏やかな山道名だが、しっかり山なので体力に自信の無い人は無理しない方がいい。

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山頂に着いたようだ。頂上から見晴らしの良い景色は見えない。完全に木に囲まれていた。それでも、達成感は十分にあった。気を抜かず男山を下ろう。


「観光や旅行に行くとその人の性格が出る」とよく言われる。私の場合、目の前に山があればつい登ってしまう。もちろん時間に余裕が無いと登らないが、余裕が少しでもあれば気になって仕方がなくなる。1人の時は突如山登りがスタートするけど、さすがに誰かと一緒の時は相手に合わせる。でも一緒に登ってくれるなら嬉しい。


石清水八幡宮(昼)

男山を下り、しばらく歩いて石清水八幡宮に到着した。ちょうど七五三のシーズンらしく、着飾った子供達が多かった。

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紅葉はまだまだっぽい。夜にはライトアップもするので、夜にまた来よう。ついでにおみくじをした。

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私は調子に乗りやすいところがあるので、周りを見れない時もままある。しっかり心に留めておく。

展望スポットもあるので、見に行った。

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八幡市と奥には京都市も見える。京都タワーもうっすら見えている。


八幡市を巡る

ここからは八幡市の各寺社の花手水や生け花を見るために、市内をぐるぐる巡ることになる。

飛行神社

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建物が神社とは思えないような、神殿のような形をしている。花手水の綺麗な撮り方が分からない。この写し方でいいのだろうか。「何を表現したいか」が分からないと、よく分からない写真になってしまうような気がする。カメラ歴も数年になってきたので、ただ撮るだけでなく、そろそろ撮影テクニックも覚えていきたい。


単伝庵(らくがき寺)

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境内のイチョウが美しい。秋と言えば紅葉だが、イチョウも忘れてはならない。別名「らくがき寺」と言って、300円で壁に願い事を書ける。私も書こうかと思ったが、壁に書いた願い事は他の人にも見られてしまうので、気が引けて書けなかった。


相槌神社(あいつちじんじゃ)

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危うく通り過ぎそうになったが、無事に発見できた。名刀を作ったとされる場所らしい。私は刀のことは詳しくない。ちなみに私は寺社仏閣を巡る趣味をしているが、御朱印は集めていない。私にとっての「京都巡り」とは、現地に直接行って実際どんなものかをこの目で確かめることと、美しい建造物や植物の写真を撮って残すことである。


高良神社(こうらじんじゃ)

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石清水八幡宮の麓にある、イチョウの美しい神社だ。『徒然草』にある「仁和寺にある法師」は、山麓の寺社を石清水八幡宮だと思い込んで参拝して、山を登った先にある石清水八幡宮を参拝していなかったという話であるが、その山麓の神社の1つがここである。学生の頃も『徒然草』は学んだが、実際この地に来て改めて勉強になった。


背割堤を見に行く

次の目的地のライトアップまで、まだ時間があった。なので、桜で有名な背割堤を今から下見しておきたい。来年の春に行きたい場所の1つだ。早速Googleマップで背割堤までのルートを出す。徒歩ルートに沿って歩いているのに、車通りの多いカーブの、どう考えても人が通るにはあまりにも危なすぎる場所を歩かされた。後に分かったが、歩行者用の別ルートもちゃんとあった。なぜGoogleマップはそのルートを出してくれなかったのか……。

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木津川の河川敷。自転車がビュンビュン通って行った。こういう場所をゆっくり歩いてみたい。

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御幸橋を渡る。やはり自転車が多い。サイクリングコースなんだろうか?背割堤も見えてきた。あそこに桜が咲くのか。楽しみだ。

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謎の建物を見つけた。「さくらであい館」という。筒状の建物が展望台で、ここから背割堤を眺めることもできる。展望台に上がるには、エレベーターと階段のどちらを使っても良い。しかしこの時点で脚がかなりパンパンだったため、エレベーターに乗ることにした。もう少し元気なら、階段で行っていただろう。

展望台は窓の汚れが酷くてあまり良く景色が見えなかったが、展望台の階段は外に付いているので、下りながら景色を見ることにした。

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木津川と宇治川が流れている。川を見ていると落ち着く。やっぱり川が好きだ。


松花堂美術館までの道のり

松花堂美術館という場所で、ライトアップを行っているらしい。石清水八幡宮駅に戻って、バスに乗って移動しよう。私が駅に到着する前にバスが行ってしまったのが見えた。とはいえまだ時間も早いので、次のバスを調べてみる。1時間後だった。何と言うことだ。この後石清水八幡宮にも行くというのに、1時間も待ってられない。歩きすぎて脚がパンパンだったので、バスに乗りたかったが……仕方がない、歩こう。徒歩34分かかるけど。

駅前を抜けると、住宅街ゾーンに入る。ここから住宅街が続いていく。ひたすら歩く。疲労困憊である私の推進力は音楽だ。音楽を聴きながら歩みを止めず進んでいく。1曲5分の曲をおよそ6回聴く頃には、到着しているという計算だ。いくら歩くのが好きでも、疲労状態での徒歩34分はさすがに長くつらいものがあった。それでも、「せっかくここまで来たんだから、この目で確かめたい」という強い気持ちのおかげで歩くことができた。

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竹あかりが美しい。結構人もいた。ふと振り返ると日が沈み始めていた。

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夕焼けの空がものすごく好き。日が沈み、完全な夜になるまでの、いわゆる「ブルーモーメント」の空もすっごく好きだ。夕刻の、短時間での空の色の移り変わりをただ眺めているだけでも満足できる。


善法律寺

ここから石清水八幡宮まで向かう。駅前のケーブルカーに乗って行くので、これまた徒歩34分かかる。それでも歩くしかない。

松花堂美術館から石清水八幡宮まで向かう道中、善法律寺の紅葉ライトアップも行われていたので、ついでに寄ってみることにした。ようやく到着して、境内に入る。

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門の前から光り輝く紅葉が見られた。期待が高まる。

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歩いて歩いて歩ききった先の景色は、とても美しい。ここまで来て良かった。松花堂美術館まで徒歩34分だと知った時、「無理だ、帰ろう……」とそのまま帰らなくて良かった。来た甲斐があった。写真では私の疲労が伝わらないのが惜しいところだ。


石清水八幡宮(夜)

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夜の石清水八幡宮にケーブルカーで登っていく。この時で37100歩歩いていた。先日の洛北紅葉狩りより歩いている。乗る前にケーブルカーの運行終了時間をしっかり確認しておいた。乗り過ごしたら歩いて下山になってしまう。善法律寺に寄り道していたが、時間に余裕はあった。

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竹のライトアップが何とも美しい。神秘的だ。

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光る竹を近くで撮ってみたら、ランタンが浮いているかのような写真が撮れた。「ランタン飛ばし祭り」というのかは分からないが、そういう祭りがあれば行ってみたい。


昼にも訪れた展望スポットに行ってみた。道中は山の中だったので真っ暗だった。展望スポット自体も明かりが無かったので、ヒヤヒヤした。

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夜景は何でこんなに美しいと思えるのだろう。比叡山からの夜景も美しかった。「京都の」夜景だからだろうか?私は他の地域の夜景を一望できるスポットにはあまり行ったことがなく、どうだったか比べられない。今度他の地域の夜景も見て、京都と比べてみたい。

この日の月は、いつもより黄色く大きくて真ん丸だった。「丸」ではなく、「真ん丸」だ。普通に撮っても月の迫力が出ないのが悲しい。超本格的な、例えばバズーカのようなカメラでないと、この目で見たあの黄色く大きい真ん丸な月を写真に収めることができないのだろうか。

今日は月に始まり月に終わった京都巡りだった。


まとめ

行ったことのない街をぐるぐる巡るのは、楽しかった。次は春に行く。とても楽しみだ。

清水寺ももちろん良かった。こういう観光名所は、1人で行くより複数人でワイワイして行った方が楽しいだろうと思う。人混みが苦手な私だが、複数人で回るならその人たちに集中できるので、人混みがあまり気にならなくなる。1人だとどうしても周りの声や雑音を拾ってしまうので、結構疲れてしまう。なので人混みの中1人京都巡りをする時には、音楽を聴いて耳を塞ぐ。旅のお供の音楽は、そういう意味でも必要不可欠だ。


京都巡りnoteで、改めて私の旅のスタイルを見てみると、「京都巡り」という気軽にできそうな名称の趣味の割には、かなりストイックなことをしているように思えた。ちなみにこの日は、12ヶ所訪れて40148歩だった。過去最高記録だ。疲れてしまうので、歩けば歩くほどいいというわけでもないのだが、私は歩き倒す傾向がある。「知らない景色を見たい」という気持ちが、歩き倒す原動力となる。

なので、もし私のnoteに書いたような「京都巡り」に付き合ってくれる人がいるのなら、足腰が強くて歩き倒すのが苦でない人がいいのではないかと考える。気を遣って私の言うことを聞いてしまったら、ただただ苦行が待つのみだ。もちろん私は適度に休憩を取ったり、そんなに歩かなかったりする緩めの京都巡りもできるが、その時は私主導で計画を立てない方がいい。そこそこ歩くルートを無意識で入れてしまうからだ。


noteを書くことにより、趣味であっても無意識だったことが言語化されていく。訪れた場所が多いと執筆に時間もかかり大変だが、こういう楽しさもあることを知った。



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