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京都巡り#1 洛北へ紅葉狩り

アオイです。11月14日、京都は洛北、叡山電車沿線の紅葉を1日かけて見に行きました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします🍁


貴船・鞍馬

秋の京都の朝はそこそこ寒い。夜も明けないうちに私は起きて支度をする。十分に着込み、しっかりカイロも貼り家を出る。そして叡山電車に乗り、貴船口駅に到着した。

駅を出て車1台通るのが精一杯の道路を、貴船川を見ながら登っていく。朝早いので観光客や車もほとんどおらず、登りやすかった。だんだん夜が明けていく。紅葉も色付いているようだ。

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貴船神社(きふねじんじゃ)に到着した。朝早く撮影に来ている人もちらほらいた。一通り周り参拝もして奥宮へ向かう。

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奥宮に行ったあと、鞍馬寺西門から木の根道を通り鞍馬寺に行こうとしたが、朝早すぎてまだ受付時間前だった。仕方がないので、電車で鞍馬寺へ向うことにした。鞍馬寺はツアーの観光客もいて、賑わっていた。ケーブルカーに乗り、本殿金堂に向かう。

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見晴らしが良い。私は山が好きだ。都市部の喧騒から離れ、ここは本当に京都なのかと思うほど静寂に包まれている。京都は電車やバスで気軽に山まで登れるので、良い所だ。特に大原はかなり好きで何度も行っている。

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本殿金堂に到着し、参拝を済ませ私は登り続ける。登っていくと、木の根道入口が見えた。行ってしまえばまた貴船に戻ることになるが、どうしようか……。でも私は歩きたい。次に鞍馬寺に来るのはいつになるか分からない。今日は山登りのつもりで来たんだ、行く以外の選択肢なんてない。

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最初は石の階段もあったが、次第に地面むき出しの道が多くなり、歩くのに苦労した。筋力不足のため左膝が震える。それでも安全に気を付けてひたすら歩いた。おそらく1時間以上は歩いた。ようやく西門が見えた時気が抜けそうになったが、気を抜かず最後まで歩ききった。達成感がある。そこからまた貴船口駅まで山を下ることになった。この時点で16000歩歩いていた。まだ午前10時過ぎの出来事だった。


白龍園

二ノ瀬駅で降り、白龍園へ向かった。ここは事前予約制であり、往復はがきで予約受付をしていた。春と秋に特別公開される。春にも行ってみたい。

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苔むしているのが特徴的だ。私はここに来るのが初めてだ。どんな場所なんだろう。

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紅葉もさることながら、何より苔が美しい。事前予約に手間がかかり当日も1600円払ったが、来てよかったと思える場所だ。

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やっぱり山は良い。これに尽きる。


曼殊院

一乗寺駅で下車し歩くことしばらく、住宅街の中を通り曼殊院へ。こちらも初めて行く場所だ。

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庭園が美しい。紅葉も見頃近しといったところだ。人もそこそこいたのでさらっと見回り、詩仙堂へ向かう。


圓光寺

詩仙堂へ向かう道中、圓光寺があった。事前予約制だということを数日前に気付いたのもあり、行くつもりではなかったが「ただ今予約無しで入れる時間です」と看板が立っていた。それなら行くしかない。私はいそいそと受付を済ませて入った。

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入ったら枯山水がうねっていた。この庭は「奔龍庭(ほんりゅうてい)」と言う。

圓光寺は紅葉の名所だ。お昼頃だったので、かなりの人がいた。これでも通常の3分の1に制限されているらしい。通常はどれほどの人が来るんだ……。

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写真を撮るのにも苦労した。皆ベストショットを撮るべく、なかなか動かない。人間が写りこまない景色を撮りたい人、恋人や子供にポーズを取らせて撮りたい人、カメラマンとモデルなど……。撮りたい人達の思惑が渦巻き、観光地いえども謎の緊張感が少なからずあった。私はささっと撮って後にした。
私は思惑が渦巻いて空気を読まなければならないような場所が苦手だ。そもそも人混みが得意でない。だから観光地より人の少ない山へ行くことが多く、結果的に山が好きになったのかもしれない。

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圓光寺の紅葉は本当に綺麗で、あと1週間ぐらいしたら見頃になるだろう。その時は予約無しで入るのは難しいと思う。最近はどこに行くのも事前予約制の場所が多いので、数ヶ月前からしっかり確認して予定を立てた方がいい。直前になると希望日に予約が取れないことも多い。特に紅葉や桜のシーズンは、1ヶ月前でも予約が埋まっているのはよくある。


詩仙堂

圓光寺を見たあと、本来の目的地である詩仙堂へ向かった。

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紅葉は真っ赤なのもいいが、緑や黄色が入り交じったグラデーションのあるものも良い。むしろそっちの方が好きかもしれない。色の重なりが鮮やかであればあるほど、私の心も鮮やかになるような気がする。


次の目的地はライトアップなので、一旦出町柳まで戻ることにした。秋の鴨川デルタを眺める。京都と言えば鴨川だ。私は鴨川が好きだ。なぜ鴨川が好きになったのか。京都巡りをするきっかけとなった場所だからだろうか。

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夜の比叡山

日も落ちてきたので、八瀬比叡山口駅まで「ひえい」に乗って移動した。画像にある電車が「ひえい」だ。特別料金はかからず、乗車賃のみで乗ることができる。中身も綺麗で、乗り心地も良い。

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八瀬比叡山口駅から高野川を渡って、ケーブルカー乗り場へ向かう。高野川は鴨川の上流の川だ。鴨川は、鴨川デルタで賀茂川と高野川がひとつになったものである。道中の眺めも美しい。

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ケーブル八瀬駅に着いた。ケーブルカーが来るまで待合所で待っていたら、こんなものを発見した。

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「自他同心」……良い言葉だ。最近の私は他人の幸せを喜べるようになってきていることもあり、この言葉が心に響く。たとえ離れていても分かり合える、分かち合える人がいることは本当に有難い。


ケーブルカーに乗り、比叡山に到着した。ちょうど日没の時間だった。

今回の京都巡りは瑠璃光院の夜間特別拝観チケットを購入して、その特典の1つである叡山電車1日乗り放題券を使って巡っていた。もう1つの特典で「かわらけ投げ」もできるそうなので、やってみることにした。

チャンスは3回だ。1回目、外れ。2回目、外れ。でもどのように投げれば良いか分かってきた。3回目、かわらけが輪をくぐった。1人で静かに喜んだが、肝心の願い事を書くのを忘れていた。何も叶わないのだろうか……いや、今私の叶えたい願い事の1つがランダムで叶うだろう、ということにしておいた。そもそもただ願っているだけでは叶わないので、私自身が行動するのが大前提だ。これからも私は、自分の願いを叶えるために行動していく。


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比叡山から見下ろす京都市はとても美しい。夕日は上から見るとこういう感じなんだ、と感動のあまり溜め息が出る。この景色を誰かと一緒に見られたら、見せてあげることができたら……とつい考えてしまう。周りは夫婦やカップル、友人など連れ立って来ている人も多い。その中に私は1人でここにいる。1人なら好きな場所に好きなように行けるのはいいのだが、たまには誰かと私の好きな京都を巡りたい。ただその「誰か」が一体誰を指すのか、そこはまだ不明瞭だ。



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完全に夜になった京都市だ。京都タワーも見える。1人で夜景を一望するのは、あまりにも勿体ない。だからTwitterにも投稿しておいた。


瑠璃光院(夜間特別拝観)

今回のメインでもある、瑠璃光院。昼にも見ることはできるが、夜間に見るには事前にチケットを購入しないといけない。

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入口からライトアップされている。中に入って、2階に上がる。

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かなり色付いていた。机に瑠璃の庭の景色が反射して、何とも幻想的な光景になっている。

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1階から見る瑠璃の庭も美しい。

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外の景色もかなり良く、来た甲斐があったと思わせられる。瑠璃光院には以前、秋の昼間に来たことがあった。確か、初夏の季節にも青もみじの特別拝観をしていたと思う。次は初夏に行きたい。また調べておこう。


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夜の八瀬比叡山口駅は、趣があって好きだ。


まとめ

こうして京都洛北の紅葉狩りが終わった。1日に8ヶ所、歩数にしておよそ36000歩だった。かなり見回ることができた。夜明け前から晩まで京都を満喫できて嬉しい。京都に移住する前から、京都へ紅葉を見に行くことをよくしていたが、帰りの時間を気にする必要がないのが何より最高なところだ。


ちなみに木の根道にて左膝が震えていた私だったが、次の日から左ふくらはぎの筋肉痛が3日間続いた。36000歩も歩いたら下半身全体が筋肉痛になって、特に立ち上がる動作が大変だった。筋肉痛になってもいいように、次の日を休日にすることや湿布などの事前準備も必要だ。次はそのあたりも考慮して予定を組む。でも、1人でひたすら歩き倒すのは楽しすぎるので、これからも続けていきたい。もちろん誰かとゆっくり京都巡りもしてみたい。

紅葉シーズンはまだまだ続く。次の週末も紅葉狩りに行く予定だ。とても楽しみだ。


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