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【読書記録】「パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法」を読んでみた

先日、本屋さんでタイトルを目にしてすぐに手に取り購入した本です。
とても読みやすく、すいすい頭に入ってくるのに、仕事やプライベートでも生かせる考え方の技術が満載でした。

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まずタイトルの見た目がキャッチーなので頭の中が「?」となると思うのですが、これはマーケティングの理論です。

なぜパン屋でおにぎりなのか?
パン屋ではパンを売っているものという当たり前の思い込みや視点をずらし、「パン屋でおにぎり?」という一見「なんのために」と思うような点に新しい価値を付随させるということです。

本書ではモスバーガーを例に出していましたが、つまり会社帰りのサラリーマンやOLなどは、夜にパンではなくおにぎりを食べたくなるだろうという点に着目し、新しい商品を生み出したという訳です。

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著者は編集者として書籍の企画をされている柿内尚文さん。
企画した本のうち50冊以上が10万部以上のベストセラーとなり、累計1000万部を超えるヒットを出された敏腕編集者さんです。

ライトなタッチで読みやすい文章なのもさることながら、この本にはマーケティングのアイデアや、生活の中でも役立つ考える技術のアイデアが満載です。
具体的で実践しやすいそのメソッドは、自分や顧客が気がつかない本質的なニーズを見つけ、問題解決へ導くデザイン思考とも言えると思います。

特に良いなと感じたのは、その考える技術のメソッドを12の具体的な方法でわかりやすく示してくれているところです。
これはビジネスだけでなく、生活でも比較的容易に取り入れることができるものでした。
つまり、やる気になれば誰でもできるものであり、老若男女問わず実践可能なものです。

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アイデアは浮かんでくるものではなく、つくるものだと柿内さんは書いています。行動に起こさなければ何も生まれないということです。
それを作るために「ずらす法」「360度分解法」などアイデアを生み出す方法をとてもわかりやすく上げていて、かつ実践もしやすい内容です。

デザインの仕事はそのほとんどが常に問題解決であるため、これはとても使えるなと感じました。
広告制作は、いつも何かを伝えたいという顧客との対話です。
どんなイメージで、どんな内容で、一番伝えたいことは何かというクリエイティブの原点から、最もその内容の価値が表現できる形態へと誘います。

また、本の内容から他者目線の大切さも感じました。
自分の思い込みを取り払い、世間のニーズや相手(顧客)のニーズに寄り添えるか、そのための気付きの方法も読んでいて納得でした。

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また言語化したものを魅力的な表現にする「キャッチコピー法」もすばらしいです。マーケティングの仕事をされている方だけでなく、個人事業主やサービスを提供されているあらゆる業種の方たちにも発見があります。

後半の思考ノートの作り方も読み応えがありました。
ノートを活用して、問題解決の糸口を見つけていく作業ですが、わたしも日々実践している中に、さらに取り込める内容がありワクワクしました。

この本の中での気付きは、何かの課題や問題に対して「なるほど〜」と思ったり、「考えつかなかった」という解答が用意されていることです。

例えば書籍の冒頭でこんな問題があがっています。

「ニューヨークで明太子を売ろうと思います。ニューヨークでは生魚の卵を食べる習慣がなく、むしろ気持ちの悪いものととらえられています。どうしたらニューヨークで明太子を広めることができるでしょうか?」

この問題に対する解答を探すだけでも考える技術がフル稼働するワケです。
頭がぐるぐる回る感じがしませんか?(わたしはしました:笑)

この思考法を使って、生活やプライベートでの課題や今後の人生の目標などをたてることにも大変役立つと思います。

どんな世代の方にも大変オススメの本ですので気になった方は本屋で見つけてみてください。

今日もステキな1日をお過ごしください^^☆


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