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J-WAVEGOOD NEIGHBORSという番組が好きです。月~木の13:00~16:00で、ナビゲーターはクリス智子さん。
仕事から帰宅するとタイムフリーで聴くのが常だったのですが、最近は在宅勤務中にリアルタイムで聴ける日もあるのが嬉しいです。

以前は毎週木曜日だったBOOK NEIGHBORSというコーナーが、4月からのリニューアルで月に一度、最終木曜日となりました。リスナーさんからテーマに合わせたお勧め本の投稿があり、ここで知った本を読むことも多いです。

今回のテーマは海外文学だったのでメールを送ったところ、読んで頂けましたのでここでもご紹介。クリス智子さんの涼やかな声で読んでもらうと、なんだか凄く良いモノが書けたと勘違いしてしまいます。

海外文学と聞いて今回思い浮かんだのが、『おばあちゃんのごめんねリスト』でした。映画コメンテーターのLiLiCoさんが大絶賛だったスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』と同じ作者、フレドリック バックマン作。

ごめんねリストって何?と手に取ったら、この著者だとわかり、それなら面白いはず!と思って読みました。笑って、泣いて、登場人物たちが愛おしくなって。

主人公のエルサはもうすぐ8歳(もしかして7歳と読まれていたかも…無念のタイプミス!?)ちょっと変な子と言われがちです。唯一の友達が77歳のおばあちゃんで、輪をかけた変人です。動物園に忍び込もうとしたり(エルサのためなのでしょうけれど)警察署でタバコを吸おうとしたりします。
そんなおばあちゃんが亡くなり、エルサに託された手紙=ごめんねリストを巡っての冒険が始まります。

同じアパートの住人もかなり個性的で、はじめは「変な人がいっぱい住んでる」という感じだったのですが、手紙を見つけて届けてという過程で、過去のいきさつや関係性が見えてきて、一人一人の個性がハッキリわかってきます。

そうなると、変わった言動も「あんな事があったから、こう思うのか」と理解できるようになり、むしろ愛おしくなってきます。
と書きながら、それ心理学の”共感的理解”ではないか!と思いました。

続編の『ブリット=マリーはここにいた』は、その住人のひとり、ブリット=マリーが主人公です。こちらも映画化されたのですが、ちょうど公開の頃にあのウイルスでゴタゴタして観られず、残念です。

6月3日までタイムフリーで聴けます。↓ のリンクは5月27日の番組前半へ繋がります。上記の紹介は開始30分過ぎぐらいだったと思います。ゲストや他のリスナーさんからの本の紹介ももう一度、週末にゆっくり聴く予定です。
(※ラジオネームは"はなえみ"ではありませんが私です)

実はもう一冊、迷った本がありました。
それが『怪物はささやく』で、映画化もされました。

試写会に当たったので観る前に原作を読み、気に入ったので英語版も読み、更にムビチケが当たったので(こちらはJ-WAVEのRADIO DONUTSで)もう一度観て……と、私の心には刺さりまくった作品でした。

主人公の少年は『PAN』に出ていた子、病気の母親にフェリシティ・ジョーンズ、祖母にシガニー・ウィーバー、怪物の声がリーアム・ニーソン。
その上、心の深層に迫るようなダーク・ファンタジーときたら、気になるではありませんか。

ファンタジーといっても決して子供向けではなく、むしろ大人に刺さる作品では、と思いました。シガニー・ウィーバーが怪物を退治する映画ではありません……(しそうですけど)。

ダークですが、美しい作品でした。本の装丁や挿絵も素晴らしいです。
英語版(A Monster Calls)も決して難しい言い回しではなく、ぐいぐい惹き込まれました。

"怪物"はカウンセラーのような役割もあったと思いますが、少し荒療治。ただ、人間には気を遣って言えなくても、木の怪物にだったら言えることもあるんです。夜中に窓から覗くのは怖いからヤメテ、と思いますが。

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2021.5.31

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