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短期記憶と長期記憶は有名だと思います。
短期記憶を繰り返すことで、長期記憶となって忘れなくなる、と。

私はどうも、上記とは別になんだか記憶力が悪いのかなと思っていたことがあります。それは、例えば懐かしい曲が流れた時に、その場にいた人が
「あーこの曲!これ〇〇というドラマの主題歌だったよね。あの頃、私は高校生で、部活でどうのこうの……」
とまあ、よく覚えているわけですよ。私はサッパリ。

女優の小林聡美さんも、エッセイの中でそんなことを書かれていました。
”家に初めて〇〇がきた日”のような事をサッパリ覚えていないのだと。
どうやら私だけではないらしいと、それを読んで安心した記憶ならあります。

心理学を学んで、別の切り口の記憶があることがわかりました。
それが、回想(的)記憶と展望(的)記憶です。簡単に言うと、回想記憶が思い出、展望記憶がやらなくてはいけないことです。
私は思い出の話題は弱いですが、やらなくてはいけないことを忘れて仕事に穴を開けることはありませんでした。そういうことでしたか、納得。

もちろん、ツールを使ってスケジューリングをしたり、カレンダーに書いたりして忘れないようにはしています。でも、やらなければいけないことは、アレいつまでだったかな?と不思議と思い出すのです。
その上、仕掛品を持っているのが嫌な性質があるので、すぐ終わらせて手放すようにしているというのも、記憶しておく必要のあるものを減らしていて良いのかもしれません。夏休みの宿題は7月に終わらせる派でした。

先日、同僚と話していて
「ほら、夏に定年退職した〇〇さんが保険証を返しにきた時に、その話をしてたじゃないですか」
と言ったら、よく覚えてますねぇと言われたのですが、わりとどうでも良いようなことはよく覚えています。

秘書だった頃、役員の部屋にアポなしで話をしに来た人(部長クラス)に
「コーヒーはミルクだけでしたよね?」
「そういえば、お嬢さんは今年受験ですね」
などと言うと
「よく覚えてるねぇ!」
と目を細めて嬉しそうにしていたのですが、実は、似たようなスーツの似たようなオジサマを覚えるのが苦手で、話しながらも(誰だっけ?)と考えていたという……。

細かいことを覚えていたら、まさか自分の名前を覚えていないとは思わないでしょう。
役員が話しながらその人の名前を言ったり、他の秘書にこっそり聞いたりした時にしっかり覚えて、なんとか名前のド忘れで失敗することはなくて幸いでした。

回想記憶の弱さについては自覚があるので、旅行の時は常に小さなメモに記録して、後で写真や現地のパンフレットや切符と一緒に旅行記を作っています。これが旅の後のお楽しみです。旅行前、旅行中、旅行後と、私の旅は3回楽しいのです。
旅仲間が我が家に遊びに来た時にはそれを見せていたので、グループで一つしか発行されないチケット類も「アルバムに貼るのに要るでしょ?」と、くれるようになりましたよ。有難や~。

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こんな感じです。これはエジプト編。
1日の終わりに写真を差し込んでいます。

二度と行かないかもしれないと思うような旅行の時は、フィルム一眼で400枚ぐらいの写真を撮っていたので、40回分ぐらいの旅行のアルバムもかなりの量になりました。
回想記憶が強かったら、ここまで残そうとしなかったかもしれないと思うと、弱いなら弱いなりに楽しみができて良かったかな、ということにしています。

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